土木職として水道局で28年勤務した後、「南部地域の活性化」を担う創造改革課へ異動。
人生が広がる大きなキャリア転換を経て、現在は複合施設『ショコラ』の館長を務める職員にお話を聞きました。
単なる公共施設ではなく、「日常的な居場所」「用のない人も来る場所」をめざし、ヤギを使った除草プロジェクトで思わぬコミュニティを生み出したり、公民学連携で市民の「やりたい!」を伴走支援したりと、型破りなアイデアで地域を動かします。
「自分が面白そうにしなければ人は面白くない」
行政の枠を超えて豊中市の個性を伸ばす、熱きイノベーターの軌跡です。

動画の目次
- 00:29 経歴を教えてください
- 00:46 キャリアの転換
- 02:01 ショコラについて・コンセプト
- 03:44 ヤギの除草プロジェクト
- 05:07 ヤギと音大生
- 06:04 公民学連携の企画提案
- 07:19 ショコドラとは
- 07:59 これからの想い
- 09:42 豊中市の個性を伸ばす
「用のない人も来てほしい」ショコラが目指す日常的な居場所
令和5年から複合施設『ショコラ』の館長に就任しました。
古くなった9つの公共施設を再編・多機能化させた場所ですが、建てるだけではなく「地域活性化の核になる施設」にしたいんです。
役所って用がある時に来る場所ですが、こどもたちから高齢者までいろんな世代が混ざり合い、「用のない人も遊びに来る日常的な居場所」になればいいなという想いで日々やっています。
昨年は年間で約60万人が訪れ、市内で一番こどもが来ている自信はありますよ。

雑草対策からコミュニティが誕生!「ヤギの除草プロジェクト」
新しい施設なので雑草が生えるんですが、除去の予算取りをしていなくて。
そんな時、職員の1人が「ヤギおもろいんちゃうか」と提案して、1ヶ月レンタルでヤギを借りたんです。
お世話は大変でしたが、こども園のお散歩コースになったり、高齢者が毎朝ヤギを鏡越しに愛でたりと、思ってもみなかったコミュニティが生まれました。
日常的な空間にとんでもない非日常を切り込んだら、コミュニティができたんです 。
2年目は「掃除が大変だからヤギは来ないよ」と言ったら、地域の大学生が「掃除するから借りてほしい」と。
地域の人と大学生が組んで「ヤギ部」ができ、毎朝掃除をしてから授業に行くようになりました。
1ヶ月間、ヤギがこどもや高齢者に癒しを与えてくれたお礼に、最後は音大生がヤギだけに向けてコンサートをしたんです。
素晴らしい光景でした。

「正解より納得」自分が面白がって豊中の個性を伸ばす
結局、行政は「市民が喜んでいるかどうか」
活気がある町は、人口だけでなく「関わっている人が多い町」だと思います。
正解はないので、それよりは「自分がやりたいから」という『納得』を大事にしています。
やらされていない、自分がやりたい人の方が物事は進みますから。
他所の成功例を持ってきても成功しないので、音楽など「豊中にあるもの、得意なもの」をいかに伸ばすか。
僕自身が面白そうにやっていなかったら人は面白くないと思うので、辛いことも楽しむようにしています。


