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大和郡山市役所

大和郡山市は奈良県北部に位置し、金魚の名産地として知られており、毎年「全国金魚すくい選手権大会」を開催しています。また、郡山城や歴史的な神社仏閣などの観光名所も多くあります。 地域の魅力を理解し、一緒に大和郡山の未来を作りましょう。

「市民の当たり前の日常を守るために」――。多様なキャリアを歩む職員が語る、大和郡山市の“助け合い”の文化

大和郡山市役所

2026/05/25

「公務員の仕事はルーチンワークだ」そんな固定観念を覆す物語が、金魚のまち・奈良県大和郡山市にあります。入庁13年目の大西さんは、税務課での滞納整理や環境政策課でのハチ駆除、観光協会への出向、広報での動画制作、そして現在の文化財保護&活用と、実に「変幻自在」なキャリアを歩んできました。

 

一見バラバラな経験の根底にあるのは「市民の当たり前の日常を支える」という揺るぎない使命感です。「苦手だと思っていた分野こそが成長のチャンスだった」と笑う大西さんの言葉からは、自治体職員の本当の面白さと、部署を超えて助け合う大和郡山市役所ならではの温かな空気感が伝わってきます。

 

挑戦を後押しするこのまちで、あなたらしいキャリアを描いてみませんか。

 

 


 

縁があったから選んだ、このまち。漠然とした憧れから始まった13年の軌跡

ー大西さんは大学卒業後、平成26年に新卒で入庁されたそうですね。もともと地元が大和郡山市だったのでしょうか?

 

大西:実は、出身は隣の奈良市なんです。大学は大阪の大学に進学しました。大和郡山市には親戚が住んでいたので、小さい頃から遊びに来る機会が多く、以前から縁があったまちでした。入庁が決まってからこちらに引っ越してきて、今は市民としてこのまちで暮らしています。

 

 

ー公務員を目指そうと思ったきっかけについて教えてください。

 

大西:正直に言うと、明確に「これがやりたい!」という強い動機があったわけではないんです(笑)。ただ、振り返ってみると、小学生の時に公民館で開催されていた子ども向けの教室に通っていた時期があって、そこで一生懸命に、楽しそうに働く職員さんの姿を見ていました。今思えばその頃から公務員という仕事に漠然とした憧れのようなものは持っていたのかもしれません。

 

大学では教育課程を履修していて、中高の教員免許を取るために勉強していました。就職を考えた時に、学校の先生か、それとも自治体の職員か……と迷ったのですが、最終的には自治体の採用試験のみに絞ることにしたんです。民間企業は一切受けませんでした。

 

 

ー数ある自治体の中で、なぜ最終的に大和郡山市を選ばれたのですか?

 

大西:他にもいくつか役所は受けましたが、大和郡山市を選んだのは、やはり昔から縁があったからというのが一番大きいです。

 

大学時代に色々な人と話をしたり、自分の将来を考えたりする中で、なんとなく「ここがいいな」と決めた部分もありました。その「なんとなく」の直感を信じて入庁してから、早いものでもう13年目になりますね。

インタビュー風景

「当たり前の日常」をゼロから支える。公務員という仕事の矜持

ー大西さんは入庁して13年目とのことですが、改めて「自治体職員として働く魅力」はどこにあると感じていますか?

 

大西:公務員の仕事の本質は、市民の皆さんの「当たり前の日常」を作ることにあると思っています。例えば、蛇口をひねれば綺麗な水が出る、ゴミが落ちていない綺麗な街がある、道路がデコボコしていなくて安全に移動できる。

 

これらはすべて、誰かが裏側で支えているからこそ成り立つ「当たり前」です。

 

 

ー確かに、普段は意識しないけれど、なくなると困るものばかりですね。

 

大西:そうなんです。民間企業のようにお金を払って「プラスアルファ」の価値を買ってもらう仕事ではなく、マイナスの要因を排除して、いかに平穏な状態を維持できるか。そこに公務員の仕事の醍醐味があります。

 

誰かが困っているとき、その不安を取り除いて、安心して暮らせる土台を整える。見えにくく、気付かれにくいですが、自分がやったことが確かに誰かのためになっていると感じられるのは、この仕事ならではの喜びですね。

 

 

苦手意識は「成長のサイン」。ハチの駆除から広報動画制作まで

ーこれまで税務、環境、観光、広報、文化財と非常に幅広い部署を経験されています。異動についてはどう捉えていますか?

 

大西:最近になって気付いたんですが、私は「自分が苦手だと思っている部署」にばかり配属される傾向があるみたいで(笑)。最初は事務職として採用されたので、ずっとデスクワーク中心だと思っていました。

 

ところが環境政策課では、防護服を着てハチの巣を取りに行く「ハチハンター」のようなことも行っていました(*1)。その後は観光協会に出向し、何十万人も訪れる「お城まつり」の企画・運営に奔走し、広報では動画編集や写真撮影まで、幅広い業務を経験しましたね。

 

(*1) 現在では職員によるハチ・ハチの巣の駆除は行わず、業者への委託または土地所有者への補助制度で対応しています。

 

 

ー想像を超える守備範囲ですね!戸惑いはありませんでしたか?

 

大西:もちろんありました。でも、今振り返ると、自分で勝手に決めていた「自分の限界」を、異動が壊してくれたんだと感じています。広報をする前は、デザインもカメラも自分にはできないものだと思っていました。でも「人に伝えることの難しさと楽しさ」を知ってから、市民、職員を含めて「誰かが頑張っている姿、喜んでいる姿」を発信したいという想いが強くなって、独学で動画制作も勉強しました。

 

自分が全く想定していなかった人生の選択肢やスキルに出会える。異動があるからこそ、仕事の幅も、人としての器も、自分が思っている以上に広がっていくのだと思います。

業務風景

大和郡山市役所の誇り。部署の垣根を超えた「助け合い」の精神

ー職場の雰囲気について教えてください。

 

大西:大和郡山市役所は、とにかく「助け合い」の文化が根付いている職場です。公務員の仕事は3年や5年で担当が変わります。そのため、前任者に聞きに行ったり、逆に後任者から頼られたりするのは日常茶飯事です。

 

自分が困ったときに助けてもらった経験を、今度は後輩や新しく来た人に返していく、そんな温かな空気感があります。

 

 

ー部署をまたいだ交流は多いのでしょうか?

 

大西:選挙の事務や大きなイベントの際には、部署の垣根を超えて全庁的な体制で取り組みます。そこで普段関わらない部署の人と仲良くなり、仕事の相談もしやすくなる、なんてこともありますね。

 

誰か一人が頑張るのではなく、みんなで手を繋いで、まちを良くしていこうというチームプレーの感覚があります。この風通しの良さは、大和郡山市の大きな自慢ですね。

同僚との写真

3年先の景色が楽しみになる。ワークライフバランスとキャリアの両立

ー働きやすさの面、特に休暇や残業についてはいかがですか?

 

大西:休暇は非常に取りやすい環境です。有給休暇だけでなく、夏季休暇や特別休暇もしっかり付与されますし、最近では男性職員の育児休業取得も当たり前になってきました。

 

上司や周囲からも「休みを取りなさい」と積極的に声をかけてもらえる環境なので、休暇を取ることへの“後ろめたさ”は感じません。

 

 

ー忙しい時期もあるかと思いますが、メリハリはつけられていますか?

 

大西:もちろん、お城まつりの時期などは非常に忙しく、休日に出勤することもありましたが、代休や手当の制度が整っていますし、何より「みんなで成し遂げる」楽しさがあるので、苦にはなりませんでしたね。

 

仕事に全力で向き合いながら、自分の生活や趣味も大切にできる。そんな良い循環ができていると感じます。

業務風景

未来の仲間へ。市民の笑顔を支える一歩を、ここから

ー最後に、大和郡山市を目指す方、公務員を志す方へメッセージをお願いします。

 

大西:市民の皆さんの「当たり前の日常」を守るために、ぜひ皆さんの力を貸していただきたいです。この仕事は一人で完結するものは一つもなく、周りを頼り、助けられ、そして自分も誰かを支える。そんな「助け合い」の輪がここにはあります。

 

未経験の業務や苦手な分野に不安を感じることもあるかもしれませんが、その不安こそが新しい自分に出会うためのサインです。一歩踏み出せば、想像以上に面白い世界が待っていますので、安心して飛び込んできてください!

職員の写真

ー本日はありがとうございました。

 

「ハチの巣駆除から動画制作まで経験した」と笑顔で語る大西さんのお話を聞きながら、私の中の「自治体職員」という仕事のイメージが大きく書き換えられていくのを感じました。

 

大西さんが繰り返していた「助け合い」という言葉。それは単なるスローガンではなく、困難な現場を共に乗り越えてきた仲間たちとの間で培われた、本物の信頼の証なのだと感じます。

 

大西さんのような、しなやかで温かな心を持つ職員が、これからの「当たり前の日常」をどう守り、発展させていくのか。取材を終えた今、このまちの未来がさらに楽しみになりました。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年5月取材)

職員インタビュー

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