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丹波市役所

 兵庫県のほぼ中央に位置する丹波市は、本州一低い中央分水界「水分かれ」を有し、古くからこの地に生物多様性や、人の行き交いをもたらし、寛容性の高い風土を育んできました。  丹波市の美しく豊かな自然、歴史、優しさや温もり溢れる人と人のつながり(縁)を未来に受け継いでいくため、市民の皆さまと手を取り合い、「一人ひとりがしあわせを実感できるまちづくり」の実現を目指しています。

高校卒業後、選んだ道は地元・丹波市役所。住民との対話から生まれる仕事のやりがいとは

丹波市役所

2025/11/26

兵庫県丹波市役所の市民活動課で働く堂本さんのインタビュー記事です。高校時代の災害ボランティア経験をきっかけに、「地元のために働きたい」という想いを抱き、丹波市役所へ入庁。復興支援から現在の地域づくりまで、一貫して住民に寄り添う仕事のやりがいや、育児と両立しながら自分らしく働ける丹波市役所の魅力について、ご自身の経験を交えながら語っていただきました。

 

故郷を襲った災害。ボランティアで見た市職員の姿が私の道を決めた

ーまず、堂本さんのご経歴と、丹波市役所に入庁されたきっかけを教えてください。

 

堂本:丹波市の出身で、高校を卒業してすぐに新卒で入庁しました。生まれも育ちも丹波市で、一度も市外に出たことはありません。入庁の大きなきっかけになったのが、高校2年生の夏に丹波市で起こった豪雨災害です。

 

ー平成26年8月豪雨による土砂災害ですね。

 

堂本:家から車で10分ほどのところが、非常に大きな被害を受けました。その時、夏休み期間中に学校の部活動の仲間たちと一緒に、ボランティアとして被災地へ行き、被災された一般家庭に入った土砂を、外に運び出す作業をお手伝いしました。

 

実家が当時の市役所の支所のすぐ近くだったのですが、災害発生後、職員の方々が慌ただしく出入りし、普段とは全く違う車の往来の激しさなどを目の当たりにしました。その光景を見て、「市役所はこういう時に市民のために動く、大変な仕事なんだ」と実感し、同時に「市役所って具体的にどんな仕事をしているんだろう」と強く興味を持つようになったんです。

 

ー災害という非常事態に直面し、住民のために働く職員の姿が、ご自身の進路を考えるきっかけになったのですね。

 

堂本:そうです。私もこのまちのために、地域の人たちのために働きたい、そう思って丹波市役所を志望しました。他の市役所を受けることは考えず、ここで働きたいという気持ちだけでしたね。

想いが繋がった最初の4年間。復興推進室で地域と共に歩んだ日々

ー入庁後、最初に配属された部署はどちらでしたか?

 

堂本:偶然にも、入庁のきっかけとなった災害の復興に関わる「復興推進室」という部署に配属されました。災害発生から2年が経過したタイミングで、被災地の復興を支援する専門の部署です。私が配属された当時は7人ほどの体制でした。

 

ーまさに、ご自身が志した想いを直接実現できる部署だったのですね。具体的にはどのようなお仕事を担当されたのでしょうか。

 

本:主に2つの業務を担当していました。1つは、災害からの復興プランに基づき、毎年開催される周年イベントの企画運営です。もう1つは、被災した農地を活用したプロジェクトの推進です。

ー周年イベントとは、どのような内容だったのですか?

 

堂本:復興に携わる様々な個人・団体同士の交流を促すための縁日や、音楽ステージなどを企画しました。また、新潟や東北など、他の被災地の方々をお招きして、丹波市の被災者の方々と交流する機会も設けました。それと同時に、これからどのように復興を進めていくかを考え、復興の取り組みを広く共有する講演会を同時開催するなど、楽しみながらも未来に繋がるようなイベントを目指していました。

 

ーもう1つの「被災農地を活用したプロジェクト」についても詳しく教えていただけますか。

 

堂本:被災してそのままになってしまった農地を再生させるため、アジサイを栽培するプロジェクトです。元通りお米を作ってもらうことも一つの方法ですが、アジサイを植えることで地域の景観が美しくなりますし、鑑賞時期が終わった花をプリザーブドフラワーの材料として加工・販売することで、地域の方々の新たな収入源にも繋がります。

 

ー復興推進室での4年間はいかがでしたか?

 

堂本:多くの方々とお会いし関係性を築く中で、「何か力になりたい」という一心で仕事に取り組む毎日は、大変ながらも非常に充実していました。

 

住民の一番身近な相談相手に。「ありがとう」が何よりの原動力

ー復興推進室がその役目を終え、次に異動されたのが現在の市民活動課ですね。ここではどのようなお仕事をされていますか?

 

本:市内の小学校区ごとに25組織ある「自治協議会」という地域運営組織の支援が主な業務です。各地域が主体的に進める「地域づくり」をサポートするため、交付金という形での財源支援のほか、地域課題の解決に向けた話し合い・学び合いの場の伴走支援を行ったりしています。また、より小さな単位である「自治会」からの補助金申請の対応や、様々な相談に応じるのも私たちの仕事です。

 

ー復興推進室と市民活動課、二つの部署を経験されて、共通するやりがいや公務員の仕事の魅力はどのような点にあると感じますか?

 

堂本:どちらの部署でも、地域の方々と非常に近い距離で関われる点に、一番のやりがいを感じています。困ったことがあった時に、「市役所の堂本さんに相談してみよう」と思ってもらえるような、身近な存在になれた時に喜びを感じますね。

 

地域を良くしよう、維持していこうと頑張っておられる方々の想いに触れ、その活動を一番近くで支えられるのは、この仕事ならではの魅力だと思います。他の部署ではなかなか経験できない、多くの人との関わりの中で、「ありがとう」と言っていただけることが、日々の原動力になっています。

子育ても、仕事も、自分らしく。職員を支える温かい風土と制度

 

ー現在、育児とお仕事を両立されていると伺いました。働き方について教えていただけますか?

 

堂本:昨年1年間育児休業を取得し、今年の4月に復帰しました。復帰後は「部分休業」という制度を利用して、勤務時間を1時間半短縮し、現在は9時から16時15分まで働いています。

 

ー制度を利用するにあたり、職場との相談などはスムーズでしたか?

 

堂本:はい。復帰前に上司と面談の機会を設けてもらい、働き方の希望を伝えました。事前に職員課に相談して、私の状況だと「部分休業」と「短時間勤務」のどちらが合っているかを確認していたので、スムーズに話を進めることができました。希望通りの形で復帰できたので、とても感謝しています。

 

ー実際に時短勤務で復帰されて、仕事と育児の両立はいかがですか?

 

堂本:復帰した4月、5月は、地域の総会や決算の時期で非常に忙しく、毎日時間に追われて大変でした。ですが、徐々に仕事と生活のリズムが掴めてきて、今はスムーズに進められているかなと感じています。

 

ー周囲の協力体制も重要かと思いますが、職場の雰囲気はいかがでしょうか。

 

堂本:本当に、同じ部署の方々の理解と協力に支えられています。「家庭を優先していいよ」といつも声をかけてくださいますし、子どもの急な発熱でお休みをいただく時も、「気にせず休んでいいよ」と言ってくださるので、心強いです。周りの皆さんの支えがあるからこそ、安心して仕事と子育てを両立できているんだなと、日々実感しています。

 

ー最後に、丹波市役所で働いていて「良かった」と感じる点を改めて教えてください。

 

堂本:これまで所属した部署は、どちらも本当に人に恵まれていると感じます。気軽に相談できますし、業務が立て込んで大変な時も、一人で抱え込まずに協力し合いながら乗り越えられる風土があります。そして、やはり地域に出て、色々な方とお話ができることが、私にとっては一番の魅力です。多くの人と関わりながら、誰かのために働くことができる。この喜びを感じられるのが、丹波市役所の素晴らしいところだと思います。

 

ー本日はありがとうございました。
 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年10月取材)

 

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 兵庫県のほぼ中央に位置する丹波市は、本州一低い中央分水界「水分かれ」を有し、古くからこの地に生物多様性や、人の行き交いをもたらし、寛容性の高い風土を育んできました。  丹波市の美しく豊かな自然、歴史、優しさや温もり溢れる人と人のつながり(縁)を未来に受け継いでいくため、市民の皆さまと手を取り合い、「一人ひとりがしあわせを実感できるまちづくり」の実現を目指しています。

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