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丹波市役所

 兵庫県のほぼ中央に位置する丹波市は、本州一低い中央分水界「水分かれ」を有し、古くからこの地に生物多様性や、人の行き交いをもたらし、寛容性の高い風土を育んできました。  丹波市の美しく豊かな自然、歴史、優しさや温もり溢れる人と人のつながり(縁)を未来に受け継いでいくため、市民の皆さまと手を取り合い、「一人ひとりがしあわせを実感できるまちづくり」の実現を目指しています。

「まるで転職のよう」な異動も成長の糧に。丹波市役所で学ぶことの楽しさと、人との繋がりの大切さ

丹波市役所

2025/11/25

丹波市役所の農林振興課で働く辻川さんのインタビュー記事です。高校卒業後に入庁し、税務課で4年間、そして現在は農林振興課で農業振興に携わっています。全く異なる分野への異動を経験し、日々新しい学びを得ているという辻川さん。仕事のやりがいや職場の雰囲気、そして高卒で公務員を目指す方へのメッセージまで、率直に語っていただきました。

 


 

右も左もわからなかった税務課での4年間。先輩に支えられ、社会人の基礎を築く

ーまずは、辻川さんのご経歴や丹波市役所を志望された理由について教えてください。

 

辻川:出身は隣の市です。高校を卒業してすぐに丹波市役所に入庁しました。両親が二人とも公務員だったこともあり公務員志望でした。

 

丹波市を選んだのは、父方の祖父母が住んでいたり、自分自身も小学校の低学年まで住んでいたりと、昔から縁があったからです。

 

ー令和2年に入庁され、最初に配属されたのはどちらの部署でしたか。

 

辻川:最初の4年間は、税務課の資産税係に所属していました。主に家屋の担当で、新しく建てられた家を現地で調査し、それに基づいて税金を算定するのが主な仕事です。

資産税係では地区ごとに担当が分かれていたのですが、入庁してすぐに一つの地区を任されることになりました。

 

ーいきなり担当を任されるのですか。

 

辻川:もちろん、最初から一人で全部やれ、ということではありません。最初の1年間は、先輩方が手厚くサポートしてくれました。現地調査へ行くときは必ず複数人でしたし、一人で行かされるようなことはありませんでした。


特に最初の半年間は、先輩がつきっきりで丁寧に教えてくれました。残りの半年は、「こういう場合はどうしたらいいと思う?」と問いかけてくれる形に変わり、自分で考えて意見を出す訓練をさせてもらいました。実践を通して、自分で考える力を養ってもらえたのは大きかったですね。

 

空いた時間には業務で使う資料や専門書を読んで勉強もしましたが、やはり実践で「これは本で読んだことだ」と自分の目で確認しながら学べたのが良かったと思います。とにかく覚えることが多くて必死でしたが、先輩方に助けてもらいながら、社会人としての基礎を築けた4年間でした。

 

まるで転職のよう。農業の世界へ飛び込み、新たなやりがいを発見

ーそして5年目に、現在の農林振興課へ異動されたのですね。

 

辻川:そうです、今農林振興課に来て2年目ですが、去年と今年で担当業務が大きく変わりました。去年は既存の農家さんへの補助金交付がメインでしたが、今年は新たに農業を始める方への支援を担当しています。


具体的には、新規就農者向けの補助金の対応や、丹波市が運営している「丹波市農の学校」という農業学校の担当をしています。

 

ー「丹波市農の学校」とは、どのようなものですか?

 

辻川:農業の知識が全くない方が、1年間かけて農業の基礎を学ぶための学校です。実際の運営は民間の事業者にお願いしていますが、市が設立した学校なので、私たちも深く関わっています。

 

例えば、在学中や卒業後の受講生が丹波市で農業を始められるように、農地を紹介したり、様々なサポートを行ったりしています。卒業生が農地を拡大したいという相談に乗ることもありますし、この学校独自の補助金制度もあるので、その手続きなども担当しています。

 

ー税務課の時とは、仕事のスタイルも変わりましたか。

 

辻川:そうですね。税務課よりも、農林振興課の方が一人ひとりの担当業務が明確に分かれている印象です。そのため、業務中はそれぞれが黙々と自分の仕事に集中していることが多いですね。


また、外に出る機会も多いです。農家さんが補助金を使って新しい機械を導入された際に、その現物を確認しに現地へ行きます。農業が盛んになる春先や夏、稲刈り前の秋頃は特に忙しく、週に2、3回は外に出ていることもあります。デスクワークだけでなく、外に出て市民の方と直接関われるのもこの仕事の面白いところです。

未知を学ぶ楽しさと、「ありがとう」の言葉が原動力に

ー税務と農業、全く異なる二つの部署を経験されて、市役所の仕事の面白さややりがいはどのような点にあると感じますか。

 

辻川:私は高卒で、社会のことを何も知らないまま入庁しました。最初は税務、次は農業と、どちらも自分にとっては全く未知の分野でした。その未知の分野について、自分で学び、学んだことを実践できるというプロセスが一番のやりがいになっています。新しい知識が身についていくのが純粋に楽しいですね。

 

ー前の部署での経験が活きていると感じることはありますか。

 

辻川:業務内容が全く違うので、税務の知識が直接農業の仕事に活きる、ということはあまりありません。しかし、税務課での4年間で、市役所全体のルールや社会人としての働き方といった基礎的な部分を身につけることができました。だから、農林振興課に異動した1年目は、業務を覚えることに集中できたので、その点は本当に助かりました。


また、他の部署の職員との繋がりができたのも大きいですね。仕事で他部署に確認したいことが出てきたときに、知っている人がいると気軽に相談できます。そういった人との繋がりは、部署を異動しても活きていると感じます。

 

風通しの良い職場で、安心して仕事に打ち込める

ー職場の雰囲気についてもお伺いします。先輩や上司との関係性はいかがですか。

 

辻川:先輩方は皆さん、とても聞きやすい雰囲気を作ってくださっています。業務のことで分からないことがあっても、それ以外の公務員としての手続きのことなど、どんな些細なことでもすぐに質問できます。

 

ー職員同士の交流はありますか。

 

辻川:税務課の時の先輩や同僚とは今でもプライベートでご飯に行ったりします。同じ部署で一緒に働いた人とは、異動してからも繋がりが続いていますね。

メリハリをつけて働く。自分次第で実現できるワークライフバランス

 

ー働き方について教えて下さい

 

辻川:ワークライフバランスは非常に取りやすい環境だと思います。体調が悪い時に無理して出勤するような雰囲気は全くありませんし、有給休暇もしっかり取れます。
 

今の部署に異動して1年目は、まだ業務に慣れていなかったこともあって大変でしたが、業務に慣れてくれば、仕事の段取りも自分でつけられるようになるので、好きなタイミングでリフレッシュのための休暇を取ることができます。

 

高卒で入庁した僕から、未来の後輩たちへ

ーこれから丹波市役所で働く仲間として、どのような方に来てほしいですか。

 

辻川:私が経験してきた部署は、どちらも市民の方と直接コミュニケーションを取る機会が多いです。なので、ある程度の協調性は大切だと思います。積極的に話すのが得意でなくても、相手の話をしっかり聞ける、人の意見を尊重できるという姿勢が大事ではないでしょうか。自分の意見ばかりを主張するのではなく、周りと協力しながら仕事を進められる人と一緒に働きたいですね。

 

ー本日はありがとうございました。
 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年10月取材)

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