丹波市役所 建設部 道路河川課で働く技術職、山口さんのインタビュー記事です。高校卒業後、新卒で丹波市役所に入庁した山口さん。同級生の多くが民間企業へ進む中、なぜ公務員の道を選んだのか。現在の仕事内容や、技術職ならではのやりがい、そして気になる職場の雰囲気やワークライフバランスについて、率直に語っていただきました。
- 「丹波市一本」で臨んだ公務員試験。不安の先に見えた覚悟
- 入庁後のリアル。手厚いサポートの中で挑む「まちづくり」の仕事
- 形に残る仕事のやりがいと、芽生えた達成感
- 充実した研修と、風通しの良い職場環境
- プライベートも充実。理想のワークライフバランスを実現
「丹波市一本」で臨んだ公務員試験。不安の先に見えた覚悟
ーまずは自己紹介をお願いします。
山口:丹波市役所 建設部 道路河川課の山口です。今年の4月に入庁しました。出身は丹波市で、高校では土木関係の分野を学んでいました。公務員を目指したのは高校の先生に勧められたことがきっかけです。安定感もありますので、地元丹波市をまずは受けてみようと。
ー公務員の仕事に対して、入庁前はどのようなイメージを持っていましたか?
山口:民間企業とは違い、現場作業よりも事務系の仕事が多くなるだろうという大まかなイメージはありました。ただ、具体的にどんな業務を行うのか、細かい内容までは分からなかったので、正直なところ「自分につとまるだろうか」という不安はありましたね。
ー試験はどのような内容でしたか?
山口:一次が筆記試験で、一般教養と専門知識を問う問題が出ました。二次は面接でした。面接官5人に対して私1人だったので、最初はかなり緊張しました。ただ、事前に学校で何度も面接練習をしていただいたおかげで、準備はできていたと思います。
ー面接官の方々の雰囲気はいかがでしたか?
山口:皆さんとても優しく、答えやすい雰囲気を作ってくださったのを覚えています。特に印象に残っているのは、「丹波市でどんなことをしてみたいですか?」という質問です。【その問いに答える中で、改めて自分がこのまちで働きたいという気持ちを再確認できたように思います。】

入庁後のリアル。手厚いサポートの中で挑む「まちづくり」の仕事
ー4月から道路河川課に配属されたのですね。現在はどのようなお仕事をされていますか?
山口:道路や河川の維持管理が主な業務です。例えば、傷んだ道路を補修するための設計を行い、工事を発注し、業者の方と現場で打ち合わせをするといった一連の流れを担当しています。
ー入庁後すぐに、ご自身で案件を担当されたのですか?
山口:はい。最初に担当したのは、夏場の道路沿いの除草業務でした。もちろん、いきなり一人で全てを任されるわけではありません。基本的には、昨年度の資料を参考にしながら自分なりに書類を作成し、分からない部分を上司や先輩に質問しながら進めていきました。
ー最初は戸惑うことも多かったのではないでしょうか。
山口:特に難しかったのは、工事費を算出するための「設計書」の作成です。参考にするフォーマットはあるのですが、現場の状況によって単価や数量などが変わってきます。その一つひとつに臨機応変に対応する必要があり、最初のうちは全く分からず苦労しました。
ーそういった壁は、どのように乗り越えたのですか?
山口:隣の席の先輩をはじめ、周りの方々が本当に親身になって教えてくださるので、とても心強かったです。皆さんのサポートのおかげで少しずつ業務に慣れることができ、今では安心して仕事に取り組めています。

形に残る仕事のやりがいと、芽生えた達成感
ー仕事の面白さややりがいを感じる瞬間はありますか?
山口:はい。最近では道路の舗装工事や河川の修繕といった、より規模の大きな案件も任せてもらえるようになりました。自分が設計に携わった道路がきれいになったり、河川が安全になったりするという成果が目に見える形でまちに残っていくので、大きな達成感とやりがいを感じます。
ー入庁前に想像していた仕事とのギャップはありましたか?
山口:デスクワークが中心というイメージはありましたが、想像以上に現場に出る機会が多いことには驚きました。工事の設計をするためには、まず現地の状況を正確に把握する必要があるので、自分たちで現場に行って測量を行います。
また、市民の方から「道路に穴が空いている」といった連絡があれば、すぐに現場を確認しに行きます。デスクワークだけでなく、実際に自分の足で現場を歩き、目で見て確認する作業も大切な仕事の一つです。
充実した研修と、風通しの良い職場環境
ー仕事で必要な知識やスキルは、どのように学んでいくのでしょうか。
山口:研修は非常に充実していると感じます。入庁直後のビジネスマナー研修に始まり、技術職向けに測量の方法や設計書の作り方を学ぶ専門的な研修も開催されています。この半年間だけでも専門研修に3回ほど参加しました。実践的な業務と並行して、基礎からしっかりと学べる機会が豊富にあるので、安心してスキルアップできる環境だと思います。
ー職場の雰囲気についてもお聞かせください。
山口:幅広い年齢層の職員がいますが、年齢の壁を感じることはあまりありません。皆さんとても気さくで、肩身が狭いと感じたことは一度もないです。課の食事会なども定期的に開催されていて、仕事以外の場でもコミュニケーションを取る機会がたくさんあります。そうした交流を通じて、さらに話しやすい関係が築けているので、とても働きやすいですね。

プライベートも充実。理想のワークライフバランスを実現
ー社会人になって、生活に変化はありましたか?
山口:一番大きいのは、高校時代と生活リズムがほとんど変わらないことですね。土日祝日が休みなので、学生の頃の感覚のまま、スムーズに社会人生活に入ることができました。カレンダー通りに休めるのは大きな魅力です。
ー残業はありますか?
山口:ほとんどありません。定時で帰ることが基本です。上司や先輩方も仕事が終わればすぐに帰宅される方が多いので、「新人だから帰りづらい」という雰囲気も全くありません。休日はスポーツをしたり、趣味のゲームをしたりと、自分の時間を満喫しています。オンとオフのメリハリをつけて働けるので、プライベートの時間を大切にしたい人にとっては、最良の環境だと思います。
ー本日はありがとうございました。



