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球磨村役場

球磨村は熊本県南部に位置し、総面積は207.58㎢あり、その88%を森林が占める山岳地帯です。 村の中央には、日本三大急流の一つ「球磨川」が東西へ流れ、ラフティング(ゴムボートでの川下り)などのアクティビティが盛んです。 また、九州最大級の鍾乳洞「球泉洞」、日本棚田百選に選ばれた「松谷棚田」、「鬼ノ口棚田」など自然豊かで美しい風景を今に残しています。

豪雨災害による人口急減からの復旧と復興~熊本県球磨郡球磨村の取組み~

球磨村役場

2023/12/25

熊本県球磨郡の球磨村役場で働く岩本 紘⼀(いわもと こういち)さんに、これまでの経歴や仕事、職場環境についてお話を伺いました。

 

—これまでのご経歴を教えてください。

 

岩本:出身は球磨村で、入庁したのは平成11年になります。入庁後は税務課の地籍調査係という、現場へ赴く特殊な業務を担当していました。その後、農業関係の部署や教育委員会部局、福祉関係、総務を3年ほど経験し、現在は人事担当です。

 

—球磨村の特徴などについて教えてください。

 

岩本:球磨村は九州の熊本県南部にありまして、北は八代市、南は人吉市や鹿児島県の伊佐市に隣接しています。昭和29年の大合併により3つあった村が合併して球磨村になりました。村の中心には球磨川という日本三大急流の1つの大きな川が流れ、森林が88%以上の山岳地帯です。

 

一時は1万人を超える人口がいたそうですが、人口は減り続けて3,000人後半の人数だったのですが、令和2年の豪雨災害により球磨川が氾濫したことで大きな被害を受けました。

 

住民が多く住んでいた地域を中心に被害を受けた影響で人が一気に流出してしまいました。住民の方々が村外に避難して生活基盤をつくったことが主な要因です。現在は2,000人前半の人口になっていて、現在も村は復旧復興に取り組んでいます。

球磨村庁舎

—復旧、復興の対応はどのようなことをされているのですか。

 

岩本:豪雨災害の影響で家が浸水してしまって、住むところがない住民のために災害公営住宅を提供するなど、住民の生活再建を最優先に取り組んでいます。

 

災害公営住宅はようやく2地区完成しました。残り1地区は、来年度から事業に取り掛かる計画です。今後も球磨村復興計画をもとに新たに総合計画を見直し、令和10年まで継続して取り組むこととしています。

 

そして復旧・復興と同時に、産業やにぎわい作りにも力を入れていく必要があるので、観光業等にも徐々に注力しているところです。

 

—球磨村の観光業についても教えてください。

 

岩本:観光としては様々な魅力がありますが、中でも九州最大級の鍾乳洞と言われている球泉洞があります。球磨川では鮎釣りもできますし、球磨川下りやラフティングは修学旅行生など若い方を中心に人気で、5月から9月の夏場にかけて、たくさんの方が訪れてきます。

 

あとは、日本の棚田百選に球磨村から二か所選ばれていて、昔ながらの美しい田舎の風景がそのまま残されています。

 

ただ、先ほども申し上げましたが、現在復旧復興の途中なので、観光業で新しいことを行うところまでにはたどり着いていない状態です。ですが、これまで休止していた「かわせみ」という宿泊ができる温泉施設を民間企業に指定管理を委託してリニューアルオープンしました。

 

そこを拠点として観光につないでいけるような仕組みを作っていかなければと考えています。

—ありがとうございます。では採用についてお聞きいたします。正規職員の採用はどのように行っていますか。

 

岩本:毎年9月に熊本県の市町村の職員採用共同試験が実施されています。それでも足りない場合に追加で独自に採用試験を行っているという感じです。採用計画上、切れ目がないように事務職を毎年1名以上は採用するようにしています。今年も複数名の合格者を出しています。

 

専門職の保健師も毎年募集していますが、苦戦はしています。球磨村だけの現象ではなく、全国の自治体で専門職が不足しているのだと思います。技術職など保健師以外の専門職は、対応が賄えている部分もあるので、現在のところ募集はしていません。

 

募集の周知方法はさまざまですが、試験は9月に行いますので、7月くらいから募集を出しています。

 

—球磨村役場には、現在何名在籍されていますか。

 

岩本:災害の関係で任期付き職員が増えているため、現在の正規職員は80人程度です。

球泉洞

—熊本県球磨村役場に求める人物像は、どのように設定していますか。

 

岩本:特に設定はしていませんが、知識よりもコミュニケーション能力の高い方、対人関係や仕事に対する姿勢を重視するようにしています。

 

特に球磨村にルーツがある必要はなく、球磨村にゆかりがない応募者もいます。職員も近隣地域から県外までさまざまです。球磨村の場合には、インターネットで気軽に応募できることが影響しているかもしれません。

 

また、選考においての面接は1回です。

 

—年齢制限は設けていますか。

 

岩本:正規職員の一般事務については、35歳までという年齢制限を設けています。ただし、この制限については見直しを行い、35歳以上の方でも応募できるよう社会人枠を設けるなど検討しています。

 

—職員の方々の球磨村での暮らしについて教えてください。     

 

岩本:かつては球磨村に住んでいる職員は多かったのですが、最近ではそうでもなくなってきています。また、買い物などに出かける先は、隣接の人吉市が一番多いと思います。住んでいる場所にもよりますが、車で10分から30分くらいの距離感です。

 

アクセス面でいうと、元々JRが通っていたのですが、被災してしまったため現在は運休状態です。

松谷棚田

—球磨村で働けることのメリットについて教えてください。

 

岩本:大災害からの復旧復興の最中であるため、一歩一歩復興へと進んでいく感覚が実感でき、とても仕事にやりがいを感じられると思います。また、球磨村に限っての話ではないかもしれませんが、職場環境や雰囲気が良いですね。地元民だけではなく色々な地域から出てこられた方が働いているので、新鮮な気持ちで働けると思います。

 

—本日はありがとうございました。

職員インタビュー

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球磨村は熊本県南部に位置し、総面積は207.58㎢あり、その88%を森林が占める山岳地帯です。 村の中央には、日本三大急流の一つ「球磨川」が東西へ流れ、ラフティング(ゴムボートでの川下り)などのアクティビティが盛んです。 また、九州最大級の鍾乳洞「球泉洞」、日本棚田百選に選ばれた「松谷棚田」、「鬼ノ口棚田」など自然豊かで美しい風景を今に残しています。

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