「将来、何をしたいんだろう…?」地元を離れて大学生活を送る中で、漠然と抱いていた将来への不安。しかし、「誰かの役に立ちたい」という純粋な想いを胸に、生まれ育った南九州市役所の門を叩いた鶴留さん。
入庁からわずか7ヶ月ながら、市民の暮らしを支える業務に奮闘する彼の言葉には、公務員の仕事の真髄が隠されていました。
- 故郷への貢献を目指して〜南九州市役所を志した理由〜
- 移住定住促進係の挑戦〜地域と人をつなぐ仕事〜
- 意外な発見と成長〜市民との交流が育む力〜
- 風通しの良い職場環境〜部活動が育むコミュニケーション〜
- 南九州市の魅力と未来へのメッセージ
故郷への貢献を目指して〜南九州市役所を志した理由〜
ーまずは鶴留さんの簡単なご経歴と、南九州市役所を選んだ理由について教えていただけますでしょうか。
鶴留:私は南九州市で生まれ育ちました。大学は福岡県内の大学で経済学を専攻していました。
就職活動の際、民間の会社も検討しましたが、「誰かの役に立っていることを実感できる仕事がしたい」という思いが強く、公務員を目指しました。
南九州市役所を選んだのは、やはり生まれ育った故郷への愛着が一番の理由です。
よく利用していた公共施設や美しい自然に囲まれた環境で、市民のために働きたいという気持ちが強く、第一志望でした。
ー当時の採用試験の内容と、試験全体を通しての印象はいかがでしたか?
鶴留:1次試験が筆記、2次試験はグループディスカッションと個人面接でした。
筆記試験は、私が受験した年から民間企業でも使われる総合適性検査が導入され、いわゆる“公務員試験対策”は不要なものでした。
個人面接では市長、副市長、教育長、総務課長もいらっしゃって、とても緊張したのを覚えています。
ー合格が決まって、入庁するまでの間で不安に感じていたことはありますか?
鶴留:合格が決まってから入庁するまでの間は、正直、不安なことばかりでした。
市役所の仕事が初めての社会人経験となるため、上司の方々がどのような年代の方々で、どんな人柄なのか、全く想像がつきませんでした。
また、課や係が非常に多いため、たくさんの職員の顔と名前を覚え、私自身も知ってもらわなければならないという点も不安でしたね。

移住定住促進係の挑戦〜地域と人をつなぐ仕事〜
ー現在はどのようなお仕事をされているのでしょうか?
鶴留:現在は企画課の移住定住促進係に所属しています。
主な業務は、移住セミナーの企画・運営、移住者向け補助金の交付、空き家バンクの管理、そして地域おこし協力隊の取りまとめです。
また、南九州市が行う婚活・結婚支援イベントの事務局も担当しています。
ー多岐にわたる業務の中で、特に印象に残っていることはありますか?
鶴留:やはり、自分が初めて担当した婚活・結婚支援イベントですね。
20歳以上の独身男女8名ずつにご参加いただき、11月に南九州市にある複合施設「タノカミステーション」で開催しました。
内容は自己紹介、ランチタイム、ボードゲームタイム、トークタイム、マッチングタイムという構成で、参加者の皆さんが楽しんでくださり、イベントが盛り上がったと実感できた時は、大きなやりがいを感じました。
ー地域活性化に貢献するお仕事なのですね。一方で、業務の中で大変だと感じることはありますか?
鶴留:移住者向けの補助金は、例規集を細かく確認し、様々なケースに対応する必要があります。
問い合わせがあった際に、対象となるかどうかを判断するのが難しく、課長や係長に相談しながら進めることも多いです。
例規集に書かれていないような新しい事例にも対応する必要があり、その際は上司と連携を取りながら慎重に進めています。

意外な発見と成長〜市民との交流が育む力〜
ー入庁前と後で、仕事に対するイメージにギャップはありましたか?
鶴留:入庁前は、市役所の仕事は事務作業が中心で、市民の方と直接関わる機会は少ないと思っていました。
実際には事務作業も多いのですが、市民の方々や地域おこし協力隊の方々と交流する機会が想像以上に多く、それが良い意味でのギャップでしたね。
ー多くの人との関わりを通して、入庁から7ヶ月でどのような成長を感じていますか?
鶴留:限られた時間の中で、自分で考えて結論を出す力が身についたと感じています。
以前は、何から調べたら良いか分からなかったことも、今はどこを調べれば良いか、ある程度の見当がつくようになりました。
上司の方々も忙しく、多くの業務を抱えているので、できるだけ自分で調べて解決策を見つけるよう意識しています。

風通しの良い職場環境〜部活動が育むコミュニケーション〜
ー職場の雰囲気や人間関係について教えてください。上司や先輩との関係性、風通しはどう感じていますか?
鶴留:上司や先輩方は仕事ができる方ばかりで、業務で分からないことがあった際もとても聞きやすい雰囲気を作ってくれています。
また、普段から気軽に話しかけてくださるので、非常に働きやすい環境だと感じています。
実は、市役所内にはソフトボール部と野球部があり、私も両方に所属しています。上司の方も部活動に参加されているので、仕事以外でもコミュニケーションを取る機会が多く、良い関係性が築けています。

ーワークライフバランスについてはいかがでしょうか?残業や休日の取りやすさについて教えてください。
鶴留:10月は補助金の支払い業務と婚活イベントの準備が重なり、少し残業が多かったですが、それ以外の期間はほとんど残業はありません。
夏季休暇は3日間必ず取得できる制度があり、自分の好きなタイミングで休めるのでとても助かっています。
また、他の先輩方も積極的に有給休暇を取得しているので、入庁1年目であっても周りに気兼ねなく休みが取れるのはありがたいです。
南九州市の魅力と未来へのメッセージ
ー最後に、南九州市役所に入って良かったと感じることや、南九州市ならではの魅力について教えてください。
鶴留:南九州市役所に入って良かったと感じるのは、やはり地元なので、役所内に知り合いの方々がたくさんいらっしゃることです。小・中学校の時に保護者だった方がいらっしゃったりして、気軽に声をかけていただけることが嬉しいです。
また、移住定住促進係に配属されたことで、これまで知らなかった地域の魅力をたくさん発見できました。
大学で一度県外に出て、Uターンで戻ってきたのですが、これまで利用したことのない施設や場所を新たに訪れる機会が増え、新しい発見の連続です。
一度外から地域を見ることで、より深く南九州市の良さを実感できるようになりました。
ーこれから公務員を目指す学生さんや、転職を考えている社会人の方々へ、メッセージをお願いします。
鶴留:公務員の仕事は、一人で抱え込まず、周りの人に頼って進めていくことも大切だと、この7ヶ月間で強く感じました。
入職前は、早く業務を覚えて、一人で何でもこなせるようになることが重要だと思っていましたが、実際には、様々な業務を多くの人と協力しながら進めていくことが求められます。
南九州市役所には、温かくサポートしてくれる先輩や上司がたくさんいます。不安なことや困ったことがあれば、一人で悩まずに頼ってほしいと思います。
南九州市役所は、皆さんの挑戦を応援しています。ぜひ、一緒に南九州市を盛り上げていきましょう!

ー本日はありがとうございました。
鶴留さんの真っ直ぐで誠実な人柄が印象的なインタビューでした。
地元への深い愛情と、「誰かの役に立ちたい」という純粋な思いを胸に、公務員の道を選ばれた鶴留さん。入庁して間もないながらも、移住定住促進という地域の未来を担う重要な業務に、熱心に取り組む姿に感銘を受けました。
特に、「一人で抱え込まず、周りの人に頼って仕事を進めていくことが大切」というメッセージは、これから社会に出る学生さんや、新しい環境に飛び込もうとしている方にとって、大きな勇気となるのではないでしょうか。
南九州市の魅力を再発見し、地域に貢献する鶴留さんの今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年11月取材)



