学芸員の仕事とは?
私が主に担当している業務は、文化財に関することです。文化財というと仏像をはじめとした美術工芸品や古文書、考古資料といったモノから史跡天然記念物まで幅広くあります。日頃は市民の皆さんから橋本の歴史や文化財に関するお問い合わせの対応や、埋蔵文化財に関する業務で工事業者から提出される届出の対応をしています。また、民俗資料に関して適宜現場確認や調査の立ち会い、令和7年度に開館予定の新郷土資料館の展示に関する業務、日本遺産や世界遺産に関する事務などをしています。
橋本市で働こうと思ったきっかけは?
私は小学生の頃は日本の偉人などの漫画を読んで、なんとなく歴史の勉強をしたいと考えていました。大学に入ってからは考古学に興味を持ち、博物館や地方自治体の職員、埋蔵文化財センターなどで学芸員資格を生かせることを知り、その中で私は、さまざまな文化財に関して幅広く知識や経験を身に着けられる地方自治体の公務員で専門職として働きたいと思いました。
実際に働いて感じたことは?
私は実際に橋本市で働いてみて、他に文化財業務の専門職員がおらず、誰に何をどう聞いたらいいのか分からなくて戸惑いました。しかし、業務に悪戦苦闘しながらも、分からないことを他の自治体や県の担当者の方々に相談に乗ってもらいながら解決することで戸惑いも少しずつ薄らいでいます。それは市役所内でも同様に、自分が文化財関係で確認したいことを他の職員さんが詳しく、教えてもらうことが何回もありました。これからも精進するところですが、色々な人に自分の知りたいことを教えてもらいながら、課題を解決する大切さを身に染みて感じています。
橋本市の学芸員を目指すあなたへ
橋本市の文化財は県指定史跡の陵山古墳、隅田八幡神社経塚などの史跡や、国宝の人物画象鏡、県指定の隅田八幡神社の秋祭り、嵯峨谷の神踊りなど様々な文化財が多くあります。このような多くの文化財を保護し、市民の皆さんに文化財を知ってもらうために自分ができることはなにかを勉強しながら、少しずつ進めているところです。学芸員は将来的に新郷土資料館のイベント、企画運営に関することに取り組むことになると思います。「新しいことを自分で企画運営したい!」「歴史資料を守りながら、多くの人たちに地域の歴史を知ってもらいたい!」というあなた。ぜひ橋本市で学芸員としてチャレンジしてみませんか。