「子どもたちと一緒に思いっきり遊んで、喜んで、泣いて。毎日が青春みたいで、めちゃくちゃ楽しいんです!」
満面の笑みでそう語るのは、愛知県東浦町の生路(いくじ)保育園で働く入庁4年目の高橋さん。
三重県四日市市出身の高橋さんは、大学進学と同時に愛知県へ。大学時代に東浦町出身のアルバイト先の先輩から聞いた「東浦町は住みやすいから、みんな戻ってくる」という何気ない一言をきっかけに、東浦町の採用試験を受けました。
現在は4歳児(年中)の担任として、子どもたちの「やりたい!」という意欲を引き出す保育に全力で向き合っています。
今回は、保育士を目指す学生の皆さんに向けて、東浦町で働く魅力や公立園ならではの温かい人間関係、そして「わたしという人を見てくれる」東浦町ならではの採用試験の裏側について、たっぷりとお話を伺いました。
- 1年目から1人担任。先輩の背中と子どもたちから学んだ日々
- 美味しい給食とタブレット導入。働きやすさと「家族」のような温かさ
- 失敗しても大丈夫。実技より「思い」を見てくれる採用試験
- 一緒に泣いて、笑って。一生懸命なあなたを待っています
3歳からの夢。バイト先の先輩の一言で出会った「東浦町」
ー本日はよろしくお願いいたします。まずは、高橋さんが保育士を目指されたきっかけを教えてください。
高橋:実は、3歳の頃からずっと「保育士になる」という夢が変わっていないんです。年少の時の担任の先生が大好きだったのが一番のきっかけです。私が小学校2年生の時に7歳離れた弟が生まれました。弟の面倒を見ていると、周りの大人たちから「面倒見がいいね、保育士に向いてるよ」と言ってもらえることが多く、それが自信に繋がってずっと保育士を目指してきました。
ー三重県出身の高橋さんが、東浦町を選んだのはなぜですか?
高橋:愛知県内の大学に進学したのですが、当初は地元の四日市市も視野に入れていました。東浦町との出会いは本当に偶然で、アルバイト先の先輩が東浦町出身だったんです。 その先輩が、「地元を出て行った人も、結局みんな東浦町に戻ってくるんだよね。それくらい住みやすいまちだよ」と話しているのを聞いて、「そんなに良いまちなら受けてみようかな」と興味を持ち、調べたのがきっかけでした。
ー実際に入庁して、東浦町に住んでみていかがですか?
高橋:先輩の言っていた通り、本当に住みやすくて「あったかいまち」だと実感しています。都会すぎず、ほどよい田舎感がありながらも名古屋へのアクセスは抜群です。 まちなかや保育園でも、保護者の方々や地元の人たちが昔からの知り合いのように仲良く話している姿をよく見かけます。外から来た私でもすぐに溶け込めるような、穏やかで温かい雰囲気がとても気に入っています。

1年目から1人担任。先輩の背中と子どもたちから学んだ日々
ー民間園ではなく公立園を選んだ理由は何だったのでしょうか?
高橋:公立園の方が、採用試験を通して「私という人間をしっかり見て、選んでもらえる」と思ったからです。「人手が足りないから」ではなく、きちんとした試験を経て選ばれることで、自分自身も自信を持って働けると考えました。また、町内に複数の園があるため、異動を通して様々な保育を学べる点も魅力でした。
ー入庁1年目は、どのようなクラスを担当されたのですか?
高橋:1年目から、5歳児(年長)の「1人担任」を任されました!最初は「新人は副担任からスタートして、先輩の陰から学ぶもの」と思っていたので、いきなり1人担任と言われた時は本当に戸惑いましたね(笑)。
ーそれは大変でしたね!どのように乗り越えたのでしょうか?
高橋:とにかく周りの先輩のやり方を見て学びました。隣の部屋まで行ってドアに耳をくっつけて「先輩はどういう話し方をしているのかな」と観察したり、実際に相談に行ったり。 そして何より、5歳児の子どもたちに助けられました。子どもたちの方が園のルールをよく知っているので、「ごめんね、先生初めてだから教えて!」と素直に伝えて、子どもたちと一緒にクラスを作り上げていきました。
「やらせる」のではなく「やりたい」を引き出す保育
ー現在は入庁4年目となり、4歳児クラスを担当されています。高橋さんが保育の中で一番大切にしていることは何ですか?
高橋:常に「子どもの気持ちに寄り添うこと」です。 保育士が「これをやらせる」と主導するのではなく、子どもたち自身から「やりたい!」という意欲が自然と引き出せるよう、サポートに回ることを意識しています。
ー具体的には、どのような関わり方をされているのでしょうか。
高橋:例えば最近、大縄跳びの練習をしていた時のことです。「やってみたいけれど、失敗するのが怖くてやりたくない」という子がいました。最初は「先生と一緒にやろう」と誘っても「みんなの前でできないのは嫌だ」と泣いてしまって。 そこで、他の先生に全体を少しお願いして、その子と2人きりで練習する時間を作りました。一緒に飛んでみて「できた!」という経験を少しずつ積んでいくと、次第に自信がついてきて、今ではみんなの前で「入り跳び」までできるようになったんです!
ー小さな「できた」の積み重ねが自信に繋がるのですね。
高橋:言葉だけで伝えるのではなく、長い時間をかけて関わりを積み重ねることで、子どもたちは体で吸収してくれます。その成功体験が「次もやってみよう」という気持ちに繋がっていくのを見るのが、この仕事の一番のやりがいです。

美味しい給食とタブレット導入。働きやすさと「家族」のような温かさ
ー職場の人間関係や働きやすさについてはいかがですか?
高橋:生路保育園は、園長先生をはじめ皆さんが本当に穏やかで、まるで「家族」のような温かい職場です。何かあっても上の先生方がしっかり守ってくれますし、先輩が「先生のこういうところ、真似したい!」と言ってくれたり、お互いを認め合える最高の環境です。私は本当に人間関係に恵まれているなと日々感じています。
ー業務の負担を減らす取り組みなどはありますか?
高橋:保育園にはタブレットが導入されています!保護者の方がスマートフォンから欠席連絡や出欠の打刻をしてくれるので、その情報が直接タブレットに入ってきます。昔のような朝の電話対応や、紙での出欠管理がなくなったので、業務の負担がすごく減りました。役場の方々が私たちの働きやすさを常に考えて、環境をアップデートしてくれているのを感じます。
ー東浦町の保育園ならではの「推しポイント」はありますか?
高橋:ズバリ、「給食がとっても美味しいこと」です!(笑)
子どもたちと一緒に給食を食べるのですが、「自分たちで育てた野菜が入ってる!当たりだね!」と一緒に喜び合いながら食べる時間が本当に楽しくて、毎日給食の時間を心待ちにしています。

失敗しても大丈夫。実技より「思い」を見てくれる採用試験
ー東浦町の採用試験について、印象に残っていることはありますか?
高橋:実は私、採用試験の「ピアノの実技」で、極度の緊張から途中で全く違う曲を弾いてしまったんです。「終わった……」と絶望しました。でも、その後の面接で、面接官(園長先生たち)が「どういう気持ちで弾いたの?」「子どもたちにどんな思いを届けようとした?」と、失敗した事実ではなく、私の「気持ち」を丁寧に聞いてくださったんです。
ー実技のうまさではなく、人柄を見てくれたのですね。
高橋:そうなんです。他の自治体の面接は淡々と進むことが多かったのですが、東浦町は私の気持ちにしっかり寄り添ってくれて、「こんなに温かく一人の人間として見てもらえるんだ」と感動しました。あの時、東浦町を選んで本当に良かったと心から思っています。
一緒に泣いて、笑って。一生懸命なあなたを待っています
ー今後、後輩が増えていくと思います。高橋さんはどのような先輩になりたいですか?
高橋:先輩ではあるけれど、頼れる存在でありながら一緒に悩んで進んでいける、そんな「寄り添い型」の先輩でありたいです。子どもたちに対しても、後輩に対しても、どんな言葉にも最後まで耳を傾けて安心してもらえる保育士になりたいですね。
ー最後に、東浦町の受験を検討している皆さんへメッセージをお願いします。
高橋:「自分には特別なスキルがない」と不安に思う必要はありません。とにかく「一生懸命やろう」という気持ちさえあれば大丈夫です!
1年目は、子どもたちとしっかり向き合って、思いっきり体を動かして遊んでください。リレーで負けたら子どもと一緒に本気で悔しがって泣いて、楽しい時は一緒に大笑いして。そうやって感情を共有して一生懸命向き合っていれば、いつの間にか立派な「先生」になっていますよ。
毎日「早く保育園に行きたいな」と思える温かい東浦町で、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年3月取材)



