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氷見市役所

震災からの復旧・復興、そしてその先にある「活力とにぎわいのある“ひみ”」の創造に「オール氷見」で取り組みたいと思います。

【氷見市人事担当者インタビュー】復興、そして「活力創造」へ。オール氷見で未来を創る職員を求める採用活動とは

氷見市役所

2025/12/01

豊かな自然に恵まれ、「ひみ寒ぶり」に代表される食文化が全国に知られる富山県氷見市。しかし、令和6年1月に発生した能登半島地震では震度5強を観測し、市内全域で約6,800棟の住家被害や水道・道路などのインフラにも甚大な被害を受けました。

 

この未曾有の災害からの復旧・復興を最優先課題としながら、「活力とにぎわいのある『ひみ』の創造」を両輪で進めるという、まさに変革の時を迎えています。令和6年11月に就任した菊地正寛市長のもと、「オール氷見」を合言葉に、市民の声に耳を傾けながら、未来への歩みを進めています。

 

今回は、氷見市役所の人事担当、濵手さんに、採用活動の特徴や、今、氷見市で働くことの魅力についてお話を伺いました。

 

―まずは氷見市についておしえてください。

 

濵手:氷見市は、富山県の北西部、能登半島の付け根に位置する、人口約4万人の海と緑に恵まれたまちです。富山湾越しに3,000m級の立山連峰を望むことができる、世界でも有数の美しい景観があり、「天然の生け簀(いけす)」と称される富山湾で獲れる四季折々の魚介類は絶品で、特に冬の「ひみ寒ぶり」は全国的なブランドとして知られています。

 

また、まんが家の藤子不二雄Ⓐ先生の出身地でもあり、まちなかにはキャラクターたちのモニュメントが並ぶ「まんがロード」があるなど、訪れる人を楽しませてくれる魅力にあふれています。豊かな自然と文化、そして美味しい食がある。それが氷見市の大きな魅力です。

現在の市の最優先事項は、もちろん能登半島地震からの復旧・復興です。しかし、ただ復旧・復興するだけではなく、それを土台にして、元気な氷見市を将来世代に確実に継承していくことが重要です。「未来づくり」「地域づくり」「産業づくり」を柱に、活力あるまちを創っていきます。

 

その決意は、過去最大の315億円超の令和7年度当初予算に表れています。地震対策に約99億円を充て、上限を設けず復興を「加速」させています。同時に、子育て支援や奨学金返済支援、JR線の再構築といった未来への投資にも積極的に取り組んでいます。

 

長期的な人口減少とも向き合い、「たとえ人口が減っても、幸せに暮らせる氷見市」としてのまちづくりを行っています。

 

―そんな氷見市での職員採用活動についてもおしえてください

 

濵手:行政事務や土木職、保健師、保育士、消防士など、非常に多くの職種で採用を行うのが特徴です。

 

近年、特に土木職や保健師、保育士といった専門職の人材確保が全国的な課題となっており、氷見市も例外ではありません。通年で募集をかけている職種もあり、市の未来を支えてくれる多様な人材にぜひ来ていただきたいと考えています。

 

―多くの方に応募してもらうために、選考方法にも工夫をされていると伺いました。

 

濵手: はい。いわゆる「公務員試験対策」をしてこなかった方にも、もっと気軽にチャレンジしてほしいという想いがあります。

 

例えば、社会人経験者向けの採用では、全国の会場で受験できるテストセンター方式を導入しています。試験内容も、特別な勉強が不要な「職務能力試験」ですので、民間企業で培った経験を活かしたいと考えている方にぜひ受けていただきたいです。

 

また、保健師などの資格免許職についても、専門性を重視するため、教養試験は課さず、小論文などを中心とした選考を行っています。もちろん、新卒の方向けの行政職(上級)など、一部で教養試験が必要な区分もありますが、全体として受験のハードルを下げ、多くの方にお会いできるような仕組みを整えています。

―最終面接では、市長も参加されるそうですね。

 

濵手: そうなんです。「市のトップである市長が自ら想いを伝え、対話することが不可欠だ」という考えから、最終面接に市長が出席しています。

 

市長が直接、市の現状や未来へのビジョンを語り、候補者一人ひとりと真摯に向き合う。その結果、採用試験では受験者からの主体的な質問が飛び交い、場は大いに盛り上がっています。面接は、私たちが見極めるだけの場ではなく、候補者の皆さんに氷見市で働く未来を具体的にイメージしてもらうための大切な「対話の場」だと考えています。

 

また、一般行政職の選考では、ご自身の考えや発想力をアピールしていただくためのプレゼンテーションも実施しています。

―今、このタイミングで氷見市役所で働くことのやりがいや魅力は、どのような点にあると思われますか?

 

濵手: やはり、「震災からの復興、そして新しいまちづくり」という、まさに変革の過程に携われることだと思います。氷見市は今、 ロードマップに基づく復旧・復興の取り組みを進めながら、未来を見据えた地方創生の総合戦略も策定している最中です。前例のない課題に、職員一丸となって取り組んでいます。こうした経験は、他の自治体ではなかなか得られない、大きなやりがいにつながるはずです。

 

さらに、未来への投資として、JR城端線・氷見線再構築事業のプロジェクトも動き出しています。2029年には新しい車両が走り、運行本数も増える予定です。交通インフラが変わることで、観光や地域活性化の可能性は大きく広がります。そうした未来のまちの姿を、自らの手で創っていく面白さを実感できるのが、今の氷見市です。

 

―働く環境についても教えてください。

 

濵手: はい。市長の方針で「風通しの良い職場」を目指しており、具体的な取り組みも始まっています。

 

長年活用されていなかった、「職員提案制度」をリニューアルしたところ、若手からベテランまで49件ものアイデアが集まりました。 「会議室兼用の休憩スペースを、職員がリラックスしてランチを楽しめる場所に変えたい」や「庁内BGMによる業務効率の向上」など職員の働きやすさの改善に向けて取り組んでいくこととしています。

 

トップダウンだけでなく、職員一人ひとりの声で職場をより良くしていく。そうした文化を、これから入庁される皆さんと一緒に作っていきたいと思っています。

―最後に、応募を考えている方々へメッセージをお願いします。

 

濵手: 氷見市は今、復興という大きな課題に直面しながらも、未来に向けた新しいまちづくりへと歩みを進める、非常にダイナミックな時期にあります。変化を楽しみ、市民のために何ができるかを考え、行動できる方とぜひ一緒に働きたいです。

 

氷見市にゆかりのある方はもちろん、市外から「氷見市の未来を創りたい」という熱意を持って来てくださる方も大歓迎です。私たちの想いに共感し、力を貸してくれる方のご応募を、心からお待ちしています。

 ーありがとうございました。

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