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金山町役場

◇令和7年1月1日に町政施行100周年を迎えます◇ 山形県の最北部に位置する山形県金山町(かねやままち)。四季折々の美しい自然の中で、町民の皆さんが住み続けたい・住んで良かったと思える町、個性豊かで誇りが持てる町を創造していきます。 【金山町の特徴】 ★全国で初めて情報公開条例(金山町公文書公開条例)を制定した自治体です。 ★「街並み景観づくり100年運動」金山住宅に代表される白壁と切妻が映える美しい街並みを100年かけてつくっていこう、と1983年から町全体で取り組んでいます。平成22年には、都市景観大賞「美しいまちなみ賞」を受賞しました。 ★現在は㈱SEGA XDとゲーミフィケーションを取り入れたDX事業を進めています!

山形県金山町発!寒冷地域の美しい落花生「ビーナッツ」産業と新しい取り組み

金山町役場

2023/12/11

※この記事は、PUBLIC CONNECTの特集として掲載している記事の転載版となります※

 

PUBLIC CONNECT編集部が、自治体独自の特産品を取り上げ、誕生秘話や歴史、展望、そしてその特産品にまつわる職員に焦点を当てインタビューする特集企画。第1弾の今回は、山形県金山町特産の落花生「ビーナッツ」や、新たな取組となる「よしもとカレー」とのコラボレーションについてお話を伺いました。

 

—これまでの⻫藤さんの経歴を簡単にお願いします。

 

⻫藤:もともと地元が金山町なのですが、高校卒業後、千葉県の製鉄所に就職しました。しかし、1年足らずで離職し、その後はさまざまな職を転々として、金山町役場の採用試験を受け、現在に至ります。

 

役場に入ってからは、最初に教育委員会の学校関係の係に所属し、その後、山形県に出向、町に戻って町民税務課、教育委員会、現在の産業課農政係となっています。入庁13年目です。

 

—現在は町の特産品である「ビーナッツ」事業に取り組まれていますが、事業化の経緯などお伺いできればと思います。

 

⻫藤:2018年に金山町と、山形県の菓子メーカー株式会社でん六さん、山形大学東北創生研究所の地域農業振興協定が結ばれ、事業がスタートしました。

 

私たち金山町役場はその協定の中の一員として、でん六さん等関係者と連携しながら事業に関わる生産者の皆さんの後方支援をしています。

 

—そもそも2018年に産学連携協定があって、特産品を作ろうというプロジェクトだったのですね。

 

⻫藤:はい。新たな落花生の産地をつくり、次世代のために明るく元気な地元を残したいとの思いから取組がスタートしました。

 

—落花生というと千葉県が生産地で思い浮かびますが、金山町にも栽培する適性があったということですか?

 

斉藤:実のところ、金山の土地が落花生作りに向いているかというと、決してそうではありません。金山町は寒冷地であり関東の産地と比べて生育地としては不利になっています。


ただ、初収穫した落花生は白く綺麗な色をしていて、味も美味しいものになりました。これが後の「ビーナッツ」になり、結果的にこの金山町でしか作れない落花生を生み出すことができたのです。

—ピーナッツの製品名を「ビーナッツ」としたのはなぜですか?

 

斉藤:産地化を目指す上で金山町産落花生に統一ブランド名称をとなり「ビューティフル ピーナツ」=「ビーナッツ」というネーミングになりました。ビーナッツの「ビ」の由来は美しいからきています。金山町は美しい自然や街並み、水と調和する美しい街づくりを行っています。美しい町で作られた美しい落花生になっています。

 

—ビーナッツ事業に関して、現在金山町役場で行っていることは何でしょうか?

 

斉藤:PRのために今回のようなビーナッツに関するインタビューを受けたり、最近はお菓子の材料として需要があるので、お菓子作りをされるお店の方や企業と生産者の提携方法を模索しています。

 

他にも、金山小学校とでん六さんがビーナッツを使った新商品の開発をしているので、新しくできた商品を町の産業祭でお披露目する場を設けたり、取組を町内外に発信するといった裏方としてお手伝いしています。
 

—町の小学校と協力した新商品開発もされているのですね。授業の一環として取り組んでいるのでしょうか?

 

斉藤:そうです。令和2年に山形県の「こどもベンチャーマインド育成事業」において金山小学校の当時の4年生が落花生を使った商品の試作を行いました。その内容を発展させ、でん六さんと金山小学校におけるコラボ企画として授業として取り組まれるようになりました。

 

今年も金山小学校5年生に新商品の味の案やパッケージデザインを作成してもらい、10月に行われる産業まつりでお披露目になります。昨年は、味は塩昆布とココアパウダーの2種類、パッケージはでん六さんのご厚意で児童全員のデザインを採用いただきました。

 

販売範囲はあくまで町内だけだったのですが、これまで保護者の方たちを含め多くの方に購入いただき、全て完売していますので、今年は範囲を伸ばして山形県内で販売できるよう準備中です。

—なるほど。企業さんとの連携の方はいかがでしょう?

 

斉藤:お菓子屋さんとのコラボでは、材料として「ビーナッツを使っていますよ」という認定書を製造元にお渡ししています。

 

国産の落花生自体、生産量が少なく、特に寒冷地である山形県内の落花生となると希少価値も高いというのもあると思いますが、品質について高い評価をいただいているので、県内のお菓子屋さんを中心に原材料として使っていただいています。

 

—コラボといえば、新しく取り組まれている吉本興業さんとのコラボ商品「よしもとカレー」も話題になりましたが、開発の経緯はどのようなものだったのでしょうか。

 

斉藤:きっかけはでん六さんからのご縁です。よしもとカレー自体は吉本興業さんの地域貢献の一環で様々な自治体とのコラボがされていました。その流れで山形県にも話が来たときに、でん六さんが金山町の落花生生産の取組を吉本興業さんにお話しいただいたことがきっかけで企画がスタートしました。

 

私も何度か試作品を味見させていただき、6月に発売しました。販売は県内以外にも、東京と大阪のよしもとエンタメショップにも置かれ、でん六さんのオンラインショップやふるさと納税の返礼品としても取り扱われています。

—試食されたカレーはいかがでした?

 

斉藤:ベースがキーマカレーになっていて、万人受けする味だと思いました。ビーナッツの粒も大きいものを厳選しているので、食べ応えがあって非常に満足しています。

 

 

—今後ビーナッツを金山町の産業としてつなげていくにあたり、どのような目標がありますか?

 

斉藤:最終的な目標は、ビーナッツ生産のひとつの産地として、金山町の生産者の方々がやりがいを持って生産から出荷、PR広報活動もできるようになることが一番望ましいと考えています。そうなるにはまだ課題もあるので、今の活動を継続していきます。

 

また、全国に知名度が広まり、この盛り上がりを高水準のまま維持するためには、落花生自体の生産数を増やしていくことが必要だと考えています。ビーナッツの生産者は初年度が法人も含めて8名、それから5年経った現在15名と7名増えているのですが、事業を続けていくためにはもっと増えてほしいところです。

 

今後は、地元の農家さんや農協とも連携して生産者を増やしていけたらと思っていますし、「農家の後継者を育てる」ことの重要性も認識しています。例えば金山小学校で商品開発に取り組んでくれている生徒の皆さんの中から、将来の生産者が誕生することがあれば嬉しいですね。

 

—本日はありがとうございました。

 

 

※※インタビュー後日※※

 

パブリックコネクト編集部でも、実際に大阪市難波のよしもとエンタメショップでカレーを購入して食べてみました!

 

確かに、キーマカレーっぽい水分量が少なめのカレーで、非常に美味しかったです!ビーナッツが思ったよりも多く、一口ごとに入っているほどで、豆の食感もしっかりとありました。豆入りのカレーといえばアジア系のカレーも思い浮かびますが、それほどのクセも無く、辛さもほどほどなので、誰もが美味しいと思えるカレーだと思います!おすすめです!

 

転載記事:https://public-connect.jp/special-feature/90

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