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金山町役場

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◇令和7年1月1日に町政施行100周年を迎えます◇ 山形県の最北部に位置する山形県金山町(かねやままち)。四季折々の美しい自然の中で、町民の皆さんが住み続けたい・住んで良かったと思える町、個性豊かで誇りが持てる町を創造していきます。 【金山町の特徴】 ★全国で初めて情報公開条例(金山町公文書公開条例)を制定した自治体です。 ★「街並み景観づくり100年運動」金山住宅に代表される白壁と切妻が映える美しい街並みを100年かけてつくっていこう、と1983年から町全体で取り組んでいます。平成22年には、都市景観大賞「美しいまちなみ賞」を受賞しました。 ★現在は㈱SEGA XDとゲーミフィケーションを取り入れたDX事業を進めています!
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自治体職員でクリエイター。金山町を盛り上げるクリエイティブの極意を訊く

職員インタビュー

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山形県金山町役場には、自ら民間のクリエイターと組んでクリエイティブディレクションを行う方、映像や広報紙を作る方といった職員が在籍しています。今回はそんなクリエイターとしての側面も持つ、総務課で働く堀 実玖(ほり みく)さんと、産業課で働く丹 健一郎(たん けんいちろう)さんにお話しを伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。金山町で働く前はどんなお仕事をされていましたか?

 

堀さん:私は高校卒業後、公務員専門学校に1年間通い金山町役場に入庁しました。

丹さん:私は中途採用で金山町役場で働き始めました。関東圏の大学を卒業した後、印刷会社に1年半、外資系のアパレル関連会社に2年半勤務しました。金山町の出身なのですが、26歳のときに戻ってきました。

—なぜ公務員として働こうと思われたのですか?

 

堀さん:正直な話、学生の頃は町には楽しいものがないので上京しようと考えていましたが、高校の生徒会活動で地域のボランティア活動をしているうちに、気持ちが変わったんです。


地域活動へ参加する中で、町には魅力的な、モノや人が沢山いることに気づくことが出来たし、活動の中で役場職員の働き方をみて、この人たちと働きたい、金山町役場で働くのもいいなという思いが芽生え、試験に向け勉強を始めました。

堀 実玖さん

丹さん:私も金山町の出身なので、いつかは戻って来ようと思ってはいました。直接のきっかけは、親から金山町役場採用試験の書類が送られてきたことです。試験までの期間が短く、公務員試験対策は不十分でしたが、とりあえず受けてみようかなと。実家に住む祖父母には内緒で受けたので、「結婚式に出席するために帰省した」とそれらしい説明をして採用試験を受けに帰ってきたんですよ(笑)。

—入庁されてからはどのような部署を経ていますか?

堀さん:1年目から3年目は教育委員会で青少年の健全育成やボランティア活動を担当していました。4.5年目は健康福祉課で子育て支援の担当になり、現在は総務課広報・DX推進係で働いています。

丹さん:僕は入庁して13年目になります。最初は堀さんと同じ教育委員会の青少年教育に関連する部署で4年間働きました。その後は林野庁に出向し、東京で2年働きました。その後こちらに戻ってきてから産業課商工観光係を担当して7年目になります。

丹 健一郎さん

—現在の担当業務について教えてください。

 

丹さん:商工・観光業の企画や支援がメインです。金山町にいる事業者・商店への支援という町内向けの仕事、観光という町に人を呼び込む町に向けての仕事と、ある意味正反対の業務を並行して行っています。商工観光係の担当は2名ですね。

堀さん:総務課 広報・DX推進係として、広報かねやまの発行に向けた取材・撮影・編集や町公式ホームページやSNSの更新を行い、情報発信や、金山町のファンが増えるような魅力発信を行っています。係は3名おり、それぞれの担当業務を行っています。

—おふたりともにクリエイティブ性を求められる業務も対応されているとお聞きました。その詳細について教えてください。

 

堀さん:学生時代から写真を撮ったり、動画編集をするのが好きで、友だちにサプライズ動画を作ったり、文化祭で放映するミュージックビデオの制作などを行っていました。


町の動画を制作することになったのは1年ほど前で、個人のSNSでアップしていた動画を見た職員の方からお声がけいただき、業務として金山町の動画を制作することになりました。

 

最近は、職員採用のためのPR動画を作成しました。応募者を増やすため、これまでも広報誌やホームページを活用し情報発信を行ってきましたが、今年度はおもいきって他の自治体では見られないようなインパクトが強いポスターの制作や、働いている姿がより伝わりやすいPR動画を制作しました。

職員採用ポスター

丹さん:私は、町観光のコンテンツ「k-hour」の企画運営を担当しています。でも、堀さんのようなクリエイターではなく、プロデュース側に回ることが多いです。デザインスキルがある人や動画制作ができる人など、いろんな人の関係性をつないでチームを作り、これまでPR動画を6本制作しました。

もともと、令和元年に同プロジェクトを、冊子の制作から始めました。ただ、冊子が完成した頃に新型コロナが流行してしまって。そんな状況でも金山の時間をいろんな人に届けたいと思ったのをきっかけに、動画コンテンツを制作しようと思いました。

 

それ以降は町総合パンフレットも「k-hour」に統一し、同僚の地域おこし協力隊と一緒に金山町の関係人口を増やすための事業とも連動させました。

ーチームを作ってクリエイティブを行われておりますが、どういった方々なのですか?

丹さん:以前、自分で仲間を集めて自費でフリーペーパーを制作していたことがあるんです。その時の活動を介して、今仕事をお願いしているクリエイターさんたちとつながりができたという感じですね。

 

金山町の一瞬の美しさや豊かさを切り取って町外の人に伝えるため、敢えて第三者の視点を入れてチームとして取り組んでいます。今年の春に公開した動画では23歳の若いクリエイターが監督したものなのですが、金山町を通してこういった若い世代が活躍する機会が増えたらいいなと思っています。

自分のプライベートな取り組みから新しい業務を立ち上げるきっかけになったわけですが、友人と面白いことがしたいという思いや、金山町を楽しくしたいとか、自分の興味のあることと業務がうまくつながり関係人口も創出していけた感じですね。

ーこういった新たな業務を始めるのは大変ではなかったですか?

丹さん:最初は止められたり、理解してもらえないこともありました。でも諦めず、失敗もたくさんありましたが、やり続けてきて今があると思いますし、最近は周囲からも頼まれることも増えました。
 

やりたいことをきちんと説明して周囲に伝え続けてきたことも非常に大きかったです。民間の人たちの手を借りていますし、仕事として関わってもらう以上は僕がブレるわけにはいかない。


だからこそコンセプトや考えをしっかりと固め事業の目的や根拠をクリアにしていました。新事業を実施するために、自分で町長にプレゼンしたこともあります。

堀さん:課の皆さんが「新しいことをガンガンやっていこうぜ!」といったタイプの方なので、新たなことを始めるのに大変さは感じられなかった。比較的自由にお仕事をさせてもらっていると感じています。

公務員が自席で動画の編集作業をしているということに、違和感を感じることもありましたが、「動画での情報発信も含めて広報だよ」と言っていただき、今は思いきって仕事が出来ています。理解がある職場だと思いますね。

現在は、「山形ふるさとCM大賞」に応募予定で、CMの制作に向け企画や準備を進めている他、町公式Instagramのアカウントを制作中です。

※編集部追記 2023年12月18日※

堀さんが作成したCMが、「山形ふるさとCM大賞」で、「手作り部門 賞」を受賞しました!実際の動画はこちらです。

—地元住民の方の反応はいかがですか?

 

丹さん:地元のおじいちゃんやおばあちゃんや家族の方等に動画に出演してもらったときは、とても喜んでもらえまして。「k-hour」のプロジェクトは、県のデザイン賞をいただいたこともあります。


こういった町民の方々の笑顔をはじめ、金山町らしさや豊かさ、温かみを町外の人にも伝えていきたいですね。いろんな媒体を通じて多くの人に見てもらい、それをきっかけに金山町に来てもらえたら、きっとこの町のファンになってもらえると思います。

堀さん:広報かねやまや、制作した動画の感想を町民の方にいただくことがあります。「伝わる広報」「読みたいと思えるような広報」を目指して、自分なりにこだわって制作しているので、「今月号の表紙よかったよ」なんて言ってもらうとすごく嬉しいし、ありがたいです。

職員採用試験のPR動画は、山形新聞や河北新報といった地元メディアにも取り上げていただきました。制作したものが広まって、思いが伝わっていると感じることができたので、やってよかったと思いますし、次へのモチベーションになりました。

広報誌の表紙

—業務で大変な点や気をつけていることはありますか?

 

堀さん:行政情報を分かりやすく正確に発信することはもちろんですが、町の魅力を発信して、金山町のファンや町づくりに興味を持ってくれる方が一人でも多く増えてくれたら嬉しいと思っています。広報誌については「伝わる広報」「読みたいと思えるような広報」を目指して制作しています。毎月2回の広報誌の発行なので、締め切り前は特に大変ですね。締め切り前は胃をキリキリさせています。

丹さん:イベントでも何かを作る業務も、やっているときは楽しいんです。でも楽しいだけで終わらせるのではなく、フォローや課題のフィードバックと、その後につなげることを意識して働いています。その場限りで終わらせるのではなく、なにかしらを次につなげていけたらと思っています。

広報誌の紙面


—新しいことにどんどん取り組まれているおふたりですが、金山町役場がそういったことをやっていける風潮があるんですかね?

 

堀さん:そういった風潮はあると思います。主観ですが、金山町役場は「古くて良いモノは残し、新しくていいものは取り入れよう」という柔軟な考えがある自治体だと感じています。異動で複数の課を経験しましたが、どの課もそうだと思います。

丹さん:職員の自主性を重視してくれる部分があるように感じます。職員が提案して、各課を横断して取り組むプロジェクトチームが立ち上がったこともあります。職員同士が連携し、町民の方のための企画や事業について議論したり、学ぶ場もあるんですよ。

 

同世代の職員同士の交流があるだけでなく、若い職員から管理職にも相談しやすい環境もあります。チームとして働けているという感覚がありますね。

—おふたりは自分の得意領域やプロフェッショナル性を伸ばす素晴らしいキャリアを歩まれていますよね!ただ、とはいえ今後異動によって思っていない仕事に就くこともあるかと思います。これからの自身のキャリア形成についてはどのように考えられているのですか?

丹さん:公務員なので、思いもよらない部署に異動になることもあるとは思います。でもその部署で何年間かがんばれば自分のキャリアになるとも思いますし、どの部署にいっても根本的な部分は変わらないかなとも思っています。

 

例えば、私がこれまでしてきたクリエイティブやデザインといった視点を活かす仕事はどの部署にもあると思います。子育ての部署ならばお父さんお母さんに対して響くデザインを考えれますし、年配者の方向けならその方々に合わせた文字の大きさや見やすさを意識してチラシを作るなど、いろいろ考えて作りますよね。

また、堀さんも広報の部署に在籍しながら、採用動画を作っていましたよね。行政はまだまだ縦割りで係内で業務を完結させることも多いですが、今後はより大きな枠組みで、お互いに補い合って強みを活かし合うことが大切だとと思っています。だからこそ、自分の強みはどこにいても活かせていくはずです。

—これからチャレンジしたいことはありますか?

 

堀さん:誌面による情報発信だけでなく、SNSや動画による情報発信にも注力していきたいですね。やっぱり動画の情報発信力ってすごいんですよ。紙面より、情報やが伝わりやすいという感覚があります。自分のアイデアをどんどん形にしていきたいですね。

丹さん:金山町のイメージといえば「k-hour」と言われるようにこれからも頑張っていきたいですね。まだまだ後進の育成にまではできていないので、自分と同じビジョンを持ってくれるような人と一緒に取り組んでいけたらいいなと思っています。行政職員はもちろん、外部の人との関係ももっと紡いでいきたいです。
 

あとは、台湾から金山町に観光に来てもらえるような新しい企画も考えています。まずは1週間滞在してもらうんです。町の人とコミュニケーションを取って、海外の方の視点を知り、感想や言葉をカタチにしていきたいと考えています。 

自治体職員でクリエイター。金山町を盛り上げるクリエイティブの極意を訊く

自治体職員でクリエイター。金山町を盛り上げるクリエイティブの極意を訊く

職員インタビュー

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職員インタビュー

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金山町役場

金山町役場

2024/05/06

週1日は自分の夢を叶えるための時間に〜山形県金山町での地域おこし協力隊の働き方〜

職員インタビュー

山形県金山町役場の総合政策課で課長補佐として、地域おこし協力隊の募集について担当されている髙橋 章さんに、今後の募集についてお話を伺いました。

—金山町での地域おこし協力隊の状況をお聞かせください。

髙橋:金山町では、これまで地域おこし協力隊の採用は9人です。農業系を中心に採用をしておりました。現在は、観光担当で育児休暇を取られている方、そしてイワナやヤマメの養殖業を行っている方の2名が属しています。

そしてこれからはさらに増員していく予定で、違ったポジションで新たに3人を募集する予定です

イワナの燻製

—今回の募集では、どんなポジションの人を求めていくのですか?

髙橋:1人目は、関係人口を広げるために観光の産業化を目指す、観光担当です。育児休業に入った隊員の仕事を引き継いでいただきます。金山町としては、観光にもっともっと力を入れたいのですが、PR活動など今その分野で動けていない金山町の課題を解決してくれる方を募集します。

金山町の街並み

2人目は、金山町にある「グリーンバレー神室」というホテルとレストラン、スキー場、温泉やキャンプ場が一体となった交流施設を盛り上げてくれる方を募集します。この施設は現在経営再建中ですが、人材が足りないため、企画や営業などエリア一帯の魅力化を進めたいので何でもやっていただける方を求めています。

3人目は、農林業関連の人材です。今、農林業体験を繋げる「おてつたび(人手を必要とする農家や旅館などの地域現場と、働きながら旅をしたい旅行者をつなぐ人材マッチングサービス)」の需要が伸びており、町内でも町の特産品である落花生「ビーナッツ」などを生産されている2社の受入れ先があります。

しかし、その需要に対して町内での受け入れ態勢が確立できていません。受入れ先と体験者のコーディネートをしたり、そこでの関係人口を広げたりするポジションを必要としています。

 

上台峠から金山町を臨む(秋)

また、空き家を活用した体験者の宿泊場所の確保や、移住相談、空き家調査活動も行っていただき、これらの活動が3年以内の起業のきっかけに繋がればいいなと考えています。

 

ちなみに、観光担当は産業課など、募集したポジションはそれぞれ関連する業務の課へ所属となり、すべて総合政策課の所属になるとは限りません。

—では、1つ1つお聞きします。まずは観光業務に関してより具体的に教えて下さい。

髙橋:現在育児休業中の前任者が、交流人口や関係人口を広げるためのイベントをこれまで開催してきました。そこで県外から金山町に多くの方が来ていただいていたのですが、リピートで来てもらう施策は十分に実施できていません。

だからこそ、復帰してくる前任者とともに働き、ノウハウも引き継いで発展させ、観光産業を盛り上げていただきたいです。

—どのようなイベントを開催されていたのでしょうか?

 

髙橋:例えば、カネヤマノジカンデザインスクールというイベントは、今年度15名程参加いただきました。まず東京都内で勉強会を開いて、その後は金山町に1週間ほど滞在して町内のイベントに参加、最後は金山町の良さをSNSで発信していただくという構成の企画です。

勉強会の様子
金山町での研修の様子

このイベントは3年続いているのですが、参加者は毎年違う方が来るので、そこで終了となってしまいます。中には個人的に金山町に来てくださる方もおりますが、3年間で繋がった他の方々にも改めて繋がっていきたいと考えました。

現在その計画は止まっているので、以前ご参加いただいた方々にまた金山町に興味を持っていただき、移住まで繋がればいいなと思っています。

 

—では「グリーンバレー神室」振興についても詳しく教えてください。

 

髙橋:グリーンバレー神室は、金山町とJRが出資し、金山町長が社長を務める第3セクターが運営しています。ほぼ町営で、広報力についてはまだまだ弱いと感じています。だからこそ、そこに長けている方に魅力を発信していただきたいと考えています。

グリーンバレー神室は、周辺にも前述した地域おこし協力隊が川魚の養殖を行っているお店や、牧場など色々と観光資源はあります。その場所だけが賑やかになるのではなく、地域全体にある施設を周遊できるように、金山町の滞在時間を長くする工夫や仕掛け、イベントの企画などをしていただけるとさらに良いですね。

ホテルシェーネスハイム金山

例えば旅行会社との協力体制構築も作りたい、パンフレット作成や配布もしたい、SNSも運用したいとか、やりたいけど人手が足りずできていないことはいくらでもあります。できることから、どんどんフットワークを軽く行っていただきたいですね。そして、今も頑張っている地域の方々とも連携し巻き込んでいけることが理想です。

あと、お金の心配はさせません。きちんとした考えや熱意があれば、それに応じて町の予算をつけて動いていただくことも可能です。

とはいえ、働き方や仕事の進め方は、応募する方の考え方、目指すものにリンクさせる形で良いです。任期は3年ありますし、最初は地域を知るために自由に動いていただき、そこから興味が湧いたり、「自分だったらここの部分が得意だぞ」という分野に、2年目から注力していただくというようなスモールスタートから始めて大丈夫です。

神室スキー場

—農業・おてつたびのコーディネーターについて教えてください。

 

髙橋:今までの農業体験は、民泊で家に泊めて農業のお手伝いをしてもらう企画が主流でしたが、難易度が高く、食事の準備や泊まりの準備までも含めるなど、やはり大変ですよね。

そこで、ヨーロッパの手法に倣って業務を分散し、泊まる場所をコーディネートする人と食事を提供する人とを分けて実施することにしています。このうち、受け入れをコーディネートする役割で1名募集します。

金山町の農家は高齢の方が多く、ネットでの予約受入れやLINEでの対応のサポートをしてくれる人を求めています。また、泊まる場所への予約を繋ぐ役割として事業化したり、来訪した県外の方を観光担当者と連携して関係人口で繋いだり、街の案内役としてもご活躍いただきたいですね。

ニラの出荷作業の様子

この事業は、近隣市にゲストハウスを運営しており業務も手伝って頂ける方が一人おり、その場で教えてもらえる環境もあります。色々とノウハウの吸収も可能です。

未経験でも、予約の手続きができるパソコンやスマートフォンを使いこなせていれば大丈夫です。後々は、空き時間で空き家調査や空き家の紹介などもできるようになっていただく予定です。

 

金山町産落花生「ビーナッツ」

—今回の募集から、地域おこし協力隊の募集や働き方を変えたとお聞きしました。具体的にどのような点を変えたのですか?

 

髙橋:一つは、働き方・ミッションをガチガチに固めないということです。週1日は自分の将来のために自由に使って良い日を設ける働き方にします。例えば将来の起業のための準備など、何をやっていただいても良いと考えています。

もう一つは、事前にお試し期間を設けて、金山町での農業体験や観光案内役などの体験活動も受け入れるようにします。数日なり1週間なり体験してもらって、合わなければ、そこで縁がなかったということでも構いません。

実際に体験してみてから正式に応募に申し込むことができるようにします。また、地域おこし協力隊OB・OGから話を聞く機会も設けたいと思っています。そこから正式な応募を考えていただければいいかなと思います。

冬の街並み(金山型住宅)

実は、農業系の地域おこし協力隊で定着率が課題になっていた部分もありました。地域おこし協力隊は良いイメージだけが先行してしまいますが、実際には雪に覆われての冬の大変さ、また重労働など理解し乗り越えなくてはいけない課題もあります。そういった現実も理解していただき、金山町がどういった町なのかを少しでも把握した上で、是非応募をしていただきたいと考えております。

また、住居はこちらで用意させていただきます。公営住宅ですが、家賃は1.5万円から2万円と格安ですよ。

 

—どういった方に来てもらいたいですか?

 

髙橋:田舎は車社会ですので、自動車免許をお持ちの方がいいですね。車自体は、活動費の中からリースもできます。

あとは、コミュニケーション能力に長けていなくても、明るく元気な方であれば大丈夫です。地域の方々がいろいろウェルカムで、何とかしてくれるという文化です。コミュニケーション面でつまづくことももちろんあるかもしれませんが、人と関わるのが好きな方に来ていただきたいですね。

 

—今回の募集について、髙橋さんの思いを聞かせてください。

 

髙橋:地域おこし協力隊というのは、風の人だと思っています。「風土」という言葉がありますが、地元の人が「土」ならば、外から来る地域おこし協力隊は「風」の人で、その方が定着してくれれば「風土」ができるのかな、と思います。金山町にはいま新しい風が必要だと感じています。

今回の募集は3種類ありますが、働き方についてはいろいろなパターンを用意して、来た方との相談で、その方が目指すものにリンクする働き方にしたいと考えています。

田屋の一本桜

また、一定のミッションは当然ありますが、前述のとおり週5日のうち1日は、その方が起業するためにとか、3年後の自分のために活動する自由な1日を与えるという募集の仕方を考えております。やらされる仕事や決まりきった仕事だけではなく、1日は自分の未来、将来のために使っていただきたいですね。

ー本日はありがとうございました。

週1日は自分の夢を叶えるための時間に〜山形県金山町での地域おこし協力隊の働き方〜

週1日は自分の夢を叶えるための時間に〜山形県金山町での地域おこし協力隊の働き方〜

職員インタビュー

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金山町役場

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2023/12/26

山形県金山町発!寒冷地域の美しい落花生「ビーナッツ」産業と新しい取り組み

職員インタビュー

※この記事は、PUBLIC CONNECTの特集として掲載している記事の転載版となります※

 

PUBLIC CONNECT編集部が、自治体独自の特産品を取り上げ、誕生秘話や歴史、展望、そしてその特産品にまつわる職員に焦点を当てインタビューする特集企画。第1弾の今回は、山形県金山町特産の落花生「ビーナッツ」や、新たな取組となる「よしもとカレー」とのコラボレーションについてお話を伺いました。

 

—これまでの⻫藤さんの経歴を簡単にお願いします。

 

⻫藤:もともと地元が金山町なのですが、高校卒業後、千葉県の製鉄所に就職しました。しかし、1年足らずで離職し、その後はさまざまな職を転々として、金山町役場の採用試験を受け、現在に至ります。

 

役場に入ってからは、最初に教育委員会の学校関係の係に所属し、その後、山形県に出向、町に戻って町民税務課、教育委員会、現在の産業課農政係となっています。入庁13年目です。

 

—現在は町の特産品である「ビーナッツ」事業に取り組まれていますが、事業化の経緯などお伺いできればと思います。

 

⻫藤:2018年に金山町と、山形県の菓子メーカー株式会社でん六さん、山形大学東北創生研究所の地域農業振興協定が結ばれ、事業がスタートしました。

 

私たち金山町役場はその協定の中の一員として、でん六さん等関係者と連携しながら事業に関わる生産者の皆さんの後方支援をしています。

 

—そもそも2018年に産学連携協定があって、特産品を作ろうというプロジェクトだったのですね。

 

⻫藤:はい。新たな落花生の産地をつくり、次世代のために明るく元気な地元を残したいとの思いから取組がスタートしました。

 

—落花生というと千葉県が生産地で思い浮かびますが、金山町にも栽培する適性があったということですか?

 

斉藤:実のところ、金山の土地が落花生作りに向いているかというと、決してそうではありません。金山町は寒冷地であり関東の産地と比べて生育地としては不利になっています。


ただ、初収穫した落花生は白く綺麗な色をしていて、味も美味しいものになりました。これが後の「ビーナッツ」になり、結果的にこの金山町でしか作れない落花生を生み出すことができたのです。

—ピーナッツの製品名を「ビーナッツ」としたのはなぜですか?

 

斉藤:産地化を目指す上で金山町産落花生に統一ブランド名称をとなり「ビューティフル ピーナツ」=「ビーナッツ」というネーミングになりました。ビーナッツの「ビ」の由来は美しいからきています。金山町は美しい自然や街並み、水と調和する美しい街づくりを行っています。美しい町で作られた美しい落花生になっています。

 

—ビーナッツ事業に関して、現在金山町役場で行っていることは何でしょうか?

 

斉藤:PRのために今回のようなビーナッツに関するインタビューを受けたり、最近はお菓子の材料として需要があるので、お菓子作りをされるお店の方や企業と生産者の提携方法を模索しています。

 

他にも、金山小学校とでん六さんがビーナッツを使った新商品の開発をしているので、新しくできた商品を町の産業祭でお披露目する場を設けたり、取組を町内外に発信するといった裏方としてお手伝いしています。
 

—町の小学校と協力した新商品開発もされているのですね。授業の一環として取り組んでいるのでしょうか?

 

斉藤:そうです。令和2年に山形県の「こどもベンチャーマインド育成事業」において金山小学校の当時の4年生が落花生を使った商品の試作を行いました。その内容を発展させ、でん六さんと金山小学校におけるコラボ企画として授業として取り組まれるようになりました。

 

今年も金山小学校5年生に新商品の味の案やパッケージデザインを作成してもらい、10月に行われる産業まつりでお披露目になります。昨年は、味は塩昆布とココアパウダーの2種類、パッケージはでん六さんのご厚意で児童全員のデザインを採用いただきました。

 

販売範囲はあくまで町内だけだったのですが、これまで保護者の方たちを含め多くの方に購入いただき、全て完売していますので、今年は範囲を伸ばして山形県内で販売できるよう準備中です。

—なるほど。企業さんとの連携の方はいかがでしょう?

 

斉藤:お菓子屋さんとのコラボでは、材料として「ビーナッツを使っていますよ」という認定書を製造元にお渡ししています。

 

国産の落花生自体、生産量が少なく、特に寒冷地である山形県内の落花生となると希少価値も高いというのもあると思いますが、品質について高い評価をいただいているので、県内のお菓子屋さんを中心に原材料として使っていただいています。

 

—コラボといえば、新しく取り組まれている吉本興業さんとのコラボ商品「よしもとカレー」も話題になりましたが、開発の経緯はどのようなものだったのでしょうか。

 

斉藤:きっかけはでん六さんからのご縁です。よしもとカレー自体は吉本興業さんの地域貢献の一環で様々な自治体とのコラボがされていました。その流れで山形県にも話が来たときに、でん六さんが金山町の落花生生産の取組を吉本興業さんにお話しいただいたことがきっかけで企画がスタートしました。

 

私も何度か試作品を味見させていただき、6月に発売しました。販売は県内以外にも、東京と大阪のよしもとエンタメショップにも置かれ、でん六さんのオンラインショップやふるさと納税の返礼品としても取り扱われています。

—試食されたカレーはいかがでした?

 

斉藤:ベースがキーマカレーになっていて、万人受けする味だと思いました。ビーナッツの粒も大きいものを厳選しているので、食べ応えがあって非常に満足しています。

 

 

—今後ビーナッツを金山町の産業としてつなげていくにあたり、どのような目標がありますか?

 

斉藤:最終的な目標は、ビーナッツ生産のひとつの産地として、金山町の生産者の方々がやりがいを持って生産から出荷、PR広報活動もできるようになることが一番望ましいと考えています。そうなるにはまだ課題もあるので、今の活動を継続していきます。

 

また、全国に知名度が広まり、この盛り上がりを高水準のまま維持するためには、落花生自体の生産数を増やしていくことが必要だと考えています。ビーナッツの生産者は初年度が法人も含めて8名、それから5年経った現在15名と7名増えているのですが、事業を続けていくためにはもっと増えてほしいところです。

 

今後は、地元の農家さんや農協とも連携して生産者を増やしていけたらと思っていますし、「農家の後継者を育てる」ことの重要性も認識しています。例えば金山小学校で商品開発に取り組んでくれている生徒の皆さんの中から、将来の生産者が誕生することがあれば嬉しいですね。

 

—本日はありがとうございました。

 

 

※※インタビュー後日※※

 

パブリックコネクト編集部でも、実際に大阪市難波のよしもとエンタメショップでカレーを購入して食べてみました!

 

確かに、キーマカレーっぽい水分量が少なめのカレーで、非常に美味しかったです!ビーナッツが思ったよりも多く、一口ごとに入っているほどで、豆の食感もしっかりとありました。豆入りのカレーといえばアジア系のカレーも思い浮かびますが、それほどのクセも無く、辛さもほどほどなので、誰もが美味しいと思えるカレーだと思います!おすすめです!

 

転載記事:https://public-connect.jp/special-feature/90

山形県金山町発!寒冷地域の美しい落花生「ビーナッツ」産業と新しい取り組み

山形県金山町発!寒冷地域の美しい落花生「ビーナッツ」産業と新しい取り組み

職員インタビュー

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2023/12/11

k-hour_summer

k-hour

金山町の観光コンテンツ「k-hour」の動画です。

この動画の制作を担当された職員、丹さんのインタビュー記事はこちらです。

k-hour_summer

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k-hour

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2023/11/10

山形県金山町職員採用試験PR動画(2023年版)

採用試験PR動画

金山町で作成された2023年版の採用試験PR動画です。

※2023年度の募集自体は締め切っております。

この動画の制作を担当された職員、堀さんのインタビュー記事はこちらです。

ぜひ、ご覧ください。

山形県金山町職員採用試験PR動画(2023年版)

山形県金山町職員採用試験PR動画(2023年版)

採用試験PR動画

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2023/11/10

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