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北広島市役所

 札幌農学校の初代教頭、W.S.クラーク博士が日本を離れる際に残した言葉が「BOYS,BE AMBITIOUS」。その舞台となったのは、現在の北広島市でした。  北広島市は、広島県の人々が夢をいだいて北海道へと渡り開拓したまちであり、寒冷稲作発祥の地。開拓者たちが困難に立ち向かった「志」は、今もこのまちに受け継がれています。  現在は、北海道ボールパークFビレッジの開業や新駅の開発など、大きな変革の中にあります。  自然豊かな環境でありながら、札幌市や新千歳空港へのアクセスも良い、恵まれた環境も魅力です。  まちづくりの新たなステージにおいて、地方行政全般の多様な業務を通じ、あなたの得意や能力、興味を活かして北広島市の「これから」を一緒につくりませんか?

変わりゆく街の未来を、技術の力で支え抜く。インフラの最前線で挑む北広島市・土木職のやりがい

北広島市役所

2026/03/11

札幌近郊に位置し、今まさに急激な進化を遂げている北海道北広島市。この街の暮らしの基盤を、技術と情熱で守り続けているのが土木職の職員たちです。


今回は、建設業を営む父の背中を見て育ち、現在は建設部土木事務所で活躍する金山さんにお話を伺いました。
 

設計から維持管理、さらには冬の除雪対応まで、多岐にわたる業務のリアルや、アットホームな職場で市民の生活に寄り添う喜びについて詳しくお届けします。

 

 


 

土木の道を選んだきっかけと北広島市への想い

ーまずは金山さんの自己紹介と、公務員の土木職を目指したきっかけを教えてください。

 

金山:私は北海道の北竜町出身で、大学は道内の工学部に進み、土木工学を専攻していました。

 

土木の道を選んだのは、実家が建設会社を経営していたことが大きな理由です。中学生の頃から、働く父の背中を見て「自分も将来は土木の世界に進むのかな」と、ごく自然に自分の将来像を描いていました。

 

就職を考える際、別の市役所で働く姉から公務員の福利厚生や働きやすさを聞き、「ワークライフバランスを大切にしながら、より広い視点で市民の方々の生活を支える役割を担いたい」と考えるようになりました。

 

 

ー数ある自治体の中で、北広島市を選んだ決め手は何でしたか?

 

金山:大学の教授から北広島市が土木職を募集していると教えていただいたのがきっかけです。もともと札幌近郊で働きたいという希望がありましたし、何より私は昔から大の野球好きでした(笑)。

 

ちょうどファイターズの新球場である北海道ボールパークFビレッジの建設が決まった時期で、北広島市がこれから全国的に注目され、街全体がダイナミックに変化していくことが目に見えていました。

 

そんな「今、まさに生まれ変わろうとしている街」で土木職として関われることは、技術職としてこれ以上ないチャンスだと思い、迷わず受験を決めました。

インタビュー風景

地面の下から街を支える――水道施設課での第一歩

ー入庁後、最初の一歩はどのような部署から始まったのでしょうか?

 

金山:最初の3年間は、水道施設課に配属されました。主な業務は水道管の更新工事の担当です。

 

設計図の作成から発注、そして実際の発注工事の監督員まで、一連のプロセスを全て自分たちで行います。年間で10本ほどの工事を先輩方と分担して受け持っていました。

 

水道は「蛇口をひねれば水が出る」のが当たり前の世界ですが、その当たり前を守るために、地道な更新工事が不可欠であることを痛感する日々でした。

 

 

ー大学で学んだ知識が、そのまま現場で活かせる場面は多かったですか?

 

金山:正直に言うと、最初は戸惑うことばかりでした。土木の基礎知識はあっても、上水道という専門分野については大学の講義でも深く触れる機会が少なかったんです。

 

現場に行けば、「HPPE」(管の種類)などの専門用語が飛び交っていたり、仕切弁の操作をしたりすることもありました。右も左も分からない状態でしたが、先輩方の現場に同行し、実物を見ながら一つひとつ丁寧に教えていただきました。

電話対応の様子

市民の「困った」に即座に応える、土木事務所での最前線

ー現在は建設部土木事務所に異動されたとのことですが、具体的なお仕事を教えてください。

 

金山:土木事務所に異動して現在は1年目になります。ここでのメイン業務は、河川や道路の維持管理です。水道施設課での仕事が「新しく作り変える」側面が強かったのに対し、土木事務所は「今あるものを守り、より使いやすく保つ」役割が大きいです。

 

特に市民の方々から直接お電話をいただく機会がぐっと増えました。「道路に穴が開いていて危ない」「街路樹が伸びすぎて信号が見えにくい」といった、日々の暮らしに密着した要望にスピーディーに対応することが求められます。

 

 

ー最近担当された中で、特に印象に残っているプロジェクトはありますか?

 

金山:今年度は街路樹の剪定業務を担当しました。剪定を行う約230本もの街路樹を、一本一本自分の足で回って調査しました。幹の太さ(幹周)を測り、生育状態を確認し、それを図面に落とし込んでから発注します。

 

調査自体も大変でしたが、実際の業務が始まってからも「落ち葉がひどい箇所があるから、施工順序を変更して先にこっちからやろう」といった、現場の状況に合わせた判断が必要になることがあります。

 

そうした臨機応変な対応を経て、無事に事業を完了できたときには、非常に大きな達成感を感じますね。

金山さんが担当された剪定業務の現場
金山さんが担当された剪定業務の現場

現場で味わう「手応え」と、インフラを守る責任の重さ

ー土木職としての仕事のやりがい、手応えを感じる瞬間はいつでしょうか?

 

金山:水道施設課時代は、自分が一から引いた図面が実際の工事を経て、巨大な水道管となって地下に納まっていくプロセスに大きな感動を覚えました。形に残る喜びですね。

 

一方で、今の土木事務所では「直接的な反応」が何よりのやりがいです。市民の方々からの困りごとに対し、現地へ急行して状況を確認し、修繕が完了した後に「綺麗になったね、ありがとう」と言っていただけた時は、この仕事を選んで本当に良かったと思います。

 

自分の仕事が、誰かの日常の小さな幸せや安心につながっていることが実感できるんです。

 

 

ー逆に、仕事の厳しさや「これは苦労した」というエピソードを教えてください。

 

金山:忘れられないのは、水道施設課時代に経験した年末直前の漏水事故です。ようやく年末の仕事納めが見えてきたタイミングで、古い管から水が漏れているという通報が入りました。

 

真冬の北海道、夜のマイナス気温の中で、水浸しになりながら業者の方々と共に復旧作業に立ち会いました。

 

体力の限界を感じるほどの寒さでしたが、ここで止めなければ多くの家庭の断水につながってしまうという責任感が自分を突き動かしました。あの時の凍えるような寒さと、復旧した瞬間の安堵感は今でも鮮明に覚えています。

 

 

ー現在所属している土木事務所でも、緊急対応はあるのでしょうか?

 

金山:はい。土木事務所では当番制を敷いており、夜間や休日でも呼び出しがあります。風の強い日に倒木が道路を塞いだり、予期せぬ路面の陥没があったりと、対応は多岐にわたります。

 

いつ何が起きるか分からない緊張感は確かにありますが、それは「街の安全を24時間体制で守っている」という責任感の裏返しでもあります。

現場へ向かう様子

支え合う仲間と充実のプライベート、そして受験生へのエール

ー職場の雰囲気や、同僚の方々との関係性はいかがですか?

 

金山:北広島市役所の土木職は、本当になんでも相談しやすいアットホームな雰囲気があります。事務所内は常に活気があり、若手からベテランまで壁がありません。

 

現場で判断に迷った時でも、事務所に戻れば「これ、どう思いますか?」とすぐに意見を仰げます。現場確認に先輩が同行してくれることも多く、一人で抱え込まずにチームで課題を解決していく文化が根付いています。

 

技術職は個々のスキルも大事ですが、最後はチームプレーだということを実感できる職場です。

職場の方と談笑されている様子

ーワークライフバランスや、プライベートの過ごし方についても教えてください。

 

金山:当番や悪天候などによる現場対応の時を除けば残業は比較的少なく、基本的には定時で退庁できています。私は趣味でジムに通って筋トレをしているのですが、定時後にしっかりとトレーニングの時間を確保できるのが嬉しいですね。

 

最近は友人とゴルフも始め、週末にはコースへ出かけることもあります。職場でも、野球好きの仲間と一緒に野球チームを作っていて、他部署の職員とも試合を通じて交流を深めています。

 

オンとオフをしっかりと切り替えられるので、常に新鮮な気持ちで仕事に向き合えています。

 

 

ー最後に、北広島市役所の土木職を目指す方々へメッセージをお願いします。

 

金山:「公務員はずっとデスクワークをしている」というイメージがあるかもしれませんが、北広島市の土木職は現場が主役です。

 

街の進化を肌で感じ、市民の皆さんと対話し、実際に体を動かして街を守っていく。そんなアクティブでやりがいに満ちた仕事です。

 

アットホームな職場で、皆さんと共に汗を流せる日を楽しみにしています!

職員の写真

ー本日はありがとうございました。

 

インタビュー中、金山さんの言葉の端々から感じられたのは、北広島市という街への深い愛着と、インフラを支える技術職としての誇りでした。

 

野球がつないでくれた縁を大切にしながら、真冬の過酷な現場も、市民からの細かな要望も、すべて「この街のため」と笑顔で語る姿がとても印象的でした。

 

進化し続ける北広島市の華やかなニュースの裏側には、金山さんのような若き情熱を持った職員たちの、実直で温かい手仕事が詰まっている。そう確信させてくれる取材でした。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年2月取材)

職員インタビュー

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