母と祖母の背中を追い、保育士の道を志した布施さん。実家を離れ、「北海道ボールパークFビレッジ」の開業で活気あふれる北広島市へ。そこで出会ったのは、想像を超える子どもたちのパワーと、日々の小さな「できた!」が積み重なる喜びでした。
温かな職場環境や市ならではの魅力、そして4年目を迎えた今だからこそ伝えたい仕事のやりがい。これから保育士を目指す方が知りたい、北広島市でのリアルな働き方をたっぷりとお聞きしました。
- 家族の背中を追って、北広島市への第一歩
- 子どもたちと一緒に過ごす、かけがえのない一日
- 小さな「できた!」が、私の大きな財産
- 不安を安心に変えてくれる、温かなチームの絆
- 北広島市だからこそ叶う、ワクワクが詰まった保育環境
家族の背中を追って、北広島市への第一歩
ー保育士を目指したきっかけと、北広島市を選んだ理由を教えてください。
布施:私の母と祖母が保育士をしていて、子どもの頃からその働く姿を間近で見てきたことが一番のきっかけです。高校生になり、将来を考えた時に「自分も母たちのように、子どもたちの成長に寄り添いたい」と自然に思うようになりました。大学は道内の大学に進み、そこで資格を取得しました。
就職先を考える際、ずっと実家暮らしだったので「一度は自立したい」という強い思いがありました。せっかくなら札幌近郊の活気ある街で働きたいと考えていた時、ちょうど北広島市が北海道日本ハムファイターズの新球場を誘致し、新しい街づくりが進んでいるというニュースを目にしました。
野球に特別詳しいわけではありませんでしたが、【新しい街が作られていくエネルギー】を間近で感じながら、自分も保育士として成長していきたいと思い、北広島市を志望しました。
ー実際に北広島市に来てみて、いかがでしたか?
布施:実家のある士別市からは200キロほど離れていますが、札幌へのアクセスも良く、それでいて自然が豊かで非常に住みやすい街だと感じています。街全体が進化していくワクワク感があり、この場所を選んで本当に良かったと思っています。

子どもたちと一緒に過ごす、かけがえのない一日
ー現在働いている「すみれ保育園」の雰囲気と、一日の流れを教えてください。
布施:すみれ保育園は、園児が約80名、職員が約30名ほどの、非常に温かく家庭的な雰囲気の園です。私は今4年目で、2歳児クラスを担当しています。
一日の始まりは、子どもたちの受け入れからです。8時半からはクラス活動が始まり、おままごとやブロック、パズルなど、子どもたちが今やりたい遊びを自主的に選べるように環境を整えています。
ー午前中のおやつやお散歩についても詳しく教えてください。
布施:9時半には全員が揃うので、みんなで牛乳やおやつを楽しく食べます。その後、お天気が良ければお散歩に出かけます。北広島市は団地内に遊歩道が整備されており、保育園のそばにも遊歩道があるので、車を気にせず安全にお散歩ができるのが大きな特徴です。
子どもたちの歩幅でゆっくり歩きながら、季節の草花や虫を見つける時間は、私たちにとっても癒やしのひとときです。
ー給食やお昼寝など、午後の様子はいかがですか?
布施:12時になると、子どもたちが楽しみにしている給食の時間です。今の時期(3月)は進級に向けて、スプーンやフォークの正しい持ち方、座る姿勢などを伝えています。
給食の後はうがいをして、お昼寝の準備です。すみれ保育園では、万が一の災害時でもすぐに避難できるよう、保護者の方にご協力いただいて「動きやすいお昼寝着」に着替えるようにしています。
13時から15時までは子どもたちのお昼寝タイムですが、この時間を利用して、私たちは連絡帳や日誌の記入を行います。連絡帳には「今日はこんな遊びをして、こんな表情を見せてくれましたよ」といった、保護者の方が安心できるエピソードを細かく綴るように心がけています。
15時に起きたら着替えて、またおやつを食べて。その後は夕方の降園時間まで、思い思いの遊びを楽しみます。

小さな「できた!」が、私の大きな財産
ー保育士として働いてみて、感じた「ギャップ」はありますか?
布施:ギャップというより、想像以上に子どもたちの発想力やパワーに驚かされる毎日です。大人が気づかないような小さな変化に気づいたり、お散歩中に道端の小さな石ころを「宝物だね」と喜んだり。
子どもたちの目線で見える世界は本当にキラキラしていて、こちらが教える立場のはずが、逆に大切なことを教わっているような気がします。
ー仕事の中で、一番のやりがいを感じる瞬間はどんな時でしょうか?
布施:やはり、子どもたちの成長を目の当たりにできた時ですね。昨日まで「手伝って」と言っていた子が、今日は一生懸命靴下を丸めてお片付けをしていたり。苦手な野菜を一口食べて「先生、食べられたよ!」と満面の笑みを見せてくれたり。
そんな【日常の中に散りばめられた小さな『できた!』の瞬間】に立ち会えるのは、保育士だけの特権だと思っています。保護者の方からも「先生のおかげです」と言っていただけると、自分の仕事が誰かの支えになっているんだなと、胸が熱くなります。

不安を安心に変えてくれる、温かなチームの絆
ー学生の方の中には、職場の人間関係や仕事の進め方に不安を感じる人も多いと思います。布施さんの園はどうですか?
布施:私も1年目は本当に緊張していました。でも、すみれ保育園の先生方は本当に話しやすくて、どんな小さな悩みでも親身になって相談に乗ってくれます。
特に保護者の方への対応は、経験が浅いうちは「これでいいのかな」と不安になりがちですが、先輩方が自分のことのように一緒に考えてアドバイスをくれるので、一人で抱え込むことはありません。
ー先輩後輩の距離感はどうでしょうか。
布施:今は正規職員の後輩が1人いますが、いい意味で壁がなく、プライベートの話もできるくらい仲良しです。少し上の先輩もいて、悩みや喜びを共有できる仲間がいるのは本当に心強いですね。
また、北広島市では「年齢別会議」という制度があり、市内の他の公立保育園の同じ年齢の担任同士で情報交換ができる機会も年に2回あります。自分の園だけでなく、市全体で支え合っているという実感があります。

北広島市だからこそ叶う、ワクワクが詰まった保育環境
ー北広島市の保育環境ならではの「おすすめポイント」はありますか?
布施:まずお伝えしたいのは、お散歩環境の素晴らしさです。北広島市全域ではありませんが、遊歩道が整備されているエリアが多く、車との接触を心配せずに安全にお散歩ができるのは、本当に安心できるポイントです。豊かな自然に触れ合いながら、のびのびとお散歩を楽しめる環境が整っています。
そして、もう一つのおすすめは、なんといっても、園内の調理室で作られる温かい給食です。管理栄養士さんが毎日違う献立を考えて、作りたての美味しい給食を提供してくれます。
職員も食べられるのですが、これが本当に美味しくて。ラーメンやちらし寿司、チキンやハンバーグ、誕生日会ではケーキも出ます。年に2回バイキングもあり、子どもたちは好きなメニューを好きなだけ食べることができるので、大人気の日になっています。給食の時間は、毎日の仕事の大きな活力になっています(笑)。

ーそれは魅力的ですね!他にも市ならではのエピソードはありますか?
布施:ボールパークがある街ならではの魅力として、北海道日本ハムファイターズの公式マスコットキャラクターが保育園に遊びに来てくれることがあります。子どもたちは大喜びで、一緒にダンスを踊ったり写真を撮ったり。
また、バスに乗って北海道ボールパークFビレッジに見学に行くこともあり、地域の資源をフルに活かした保育ができるのは、北広島市ならではの楽しさだと思います。
ーこれから北広島市の保育士を目指す方へ、メッセージをお願いします。
布施:北広島市は今、街全体が成長の真っ最中です。そんな活気ある街で、未来を担う子どもたちの成長を支える仕事は、責任も大きいですが、それ以上に大きな感動が待っています。
私自身、最初は不安もありましたが、温かい先輩や可愛い子どもたち、そして北広島市の豊かな環境に支えられて、今とても楽しく働けています。ぜひ、私たちと一緒に子どもたちの未来を育むワクワクする毎日を過ごしましょう!
皆さんと一緒に働ける日を楽しみに待っています。

ー本日はありがとうございました。
インタビュー中、布施さんの言葉の端々から子どもたちへの深い愛情と、保育という仕事への誇りを感じることができました。「子どもたちの目線で見える世界はキラキラしている」と語る時の柔らかな表情が、何よりの証拠です。
新しい街づくりが進む北広島市で、変わることのない子どもたちの健やかな成長を、温かな手で守り続けている布施さん。その姿は、これから保育の世界へ飛び込もうとする学生さんにとって、優しくも頼もしい道標のように感じられました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年3月取材)



