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雲仙市役所

 雲仙市は長崎県の島原半島北西部に位置し、日本初の国立公園に指定された山々と有明海と橘湾に面した美しい海岸線といった豊かな自然が魅力のまちです。  主な産業は農業、漁業、観光業で、「雲仙温泉」と「小浜温泉」の2つの温泉街がある全国有数の温泉地でもあります。  温泉や地元の人の温かさに触れて「ほっと」することができる雲仙市。これからも市民の皆さまや来訪者の皆さまが「ほっと」できるようなまちであり続けるために、私たちと一緒にまちづくりをしませんか?お待ちしております。

【雲仙市の同期2人の管理栄養士が語る】市民の健康を支える「一次予防」のやりがいとは

雲仙市役所

2025/09/04

長崎県雲仙市役所で管理栄養士として働く下田さんと大山さんのインタビュー記事です。
民間企業での経験を経て入庁した下田さんと、新卒で入庁した大山さん。
同期入庁したお二人が、行政の管理栄養士として働く魅力ややりがい、そして雲仙市ならではの職場の温かい雰囲気について、それぞれの視点から語ってくれました。
管理栄養士としてのキャリアを考える方、必見のインタビューです。

 

 


 

「誰かのために」という想いが導いた、管理栄養士への道

ーまずは、自己紹介とこれまでの経歴を教えてください。

 

下田:出身は雲仙市の隣にある島原市です。高校卒業後に福岡の短大へ進学し、その後4年制大学に編入して管理栄養士の資格を取得しました。

大学卒業後は、栄養士とは直接関係のない食品会社に就職しました。その後、地元に戻って数回転職を経験し、令和5年度に雲仙市役所に入庁しました。

 

大山:私は時津町の出身で、高校卒業後は県内の4年制大学に進学しました。大学で管理栄養士の資格を取得し、卒業後、新卒で雲仙市役所に入庁しました。


 

ー管理栄養士という職業を志したきっかけは何だったのでしょうか?

 

下田:元々食べることやお菓子作りが好きだったことと、私自身アレルギーが多く、小中学生の頃の給食では代替食や除去食といった形で特別な対応をしていただいていました。その経験から、管理栄養士という存在は昔から知っていました。

 

進路を決める際、漠然と「食に携わる仕事がしたいな」と思っていたところに、親から「資格を取りなさい」と言われたのが大きなきっかけです。

管理栄養士について調べていくうちに、子どもの頃の給食の思い出と繋がり、給食だけではなく、食を通して人の健康を支える資格だという事を知りました。自分のためにも、周りの人のためにもなると感じ、管理栄養士を目指すことにしました。
 

大山:私も手に職をつけた仕事をしたいと思ったことがきっかけです。
資格が取れる職業を調べている中で食・栄養に関する専門的な知識を持った職業である管理栄養士という仕事を知り、興味を持ちました。食べたものが体の中でどう変わっていくのかということに純粋に関心が湧いたんです。

 

そして、この仕事について学ぶうちに、行政の栄養士の役割にも惹かれていきました。食を通して、子どもから高齢者まで、あらゆる世代の人が明るく健康な生活を送れるように支えたい。

その中でも、病気になる前の「予防」の役割を担っている行政の栄養士として働きたいという想いが強くなっていきました。

 

 

運命のタイミング!「一次予防」を実践する場として雲仙市へ

ー数ある就職先の中から、なぜ雲仙市役所の管理栄養士を選んだのですか?

 

下田:病気など、何かあった後ではなく、病気になる前の「一次予防」に関わりたいという想いが強くありました。

行政の仕事は、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢層の方々と様々な形で直接関わることができるのが大きな強みだと感じ、行政の栄養士を志望しました。

 

最初にお話ししたとおり、もともと管理栄養士とは関係のない仕事をしていたんです。そんな中、「このままでいいのかな」と自分のキャリアを見つめ直した時、「せっかく取った資格を活かして、管理栄養士として人の役に立ちたい」と強く思うようになりました。

そう決意したタイミングで、たまたま雲仙市の求人を見つけたんです。

 

年齢的に未経験からチャレンジできるのは、これが最後のチャンスかもしれないと思い、応募しました。

祖父母の家が雲仙市にあって、全く知らない土地ではなかったことも後押しになりましたね。
 

大山:私も就職活動では、行政の栄養士一本で考えていました。県内で募集が出たら、とにかく受けてみようというスタイルでしたね。その中でご縁があったのが雲仙市でした。

 

行政の管理栄養士の募集は、出ても1人だけということが多いんです。
だから、こうして同期で、しかも同じ職種で一緒に入庁できたのは、本当に嬉しいことで、雲仙市に来てよかったと感じる大きな理由の一つです。

 

市民に寄り添う仕事のリアル。やりがいと厳しさ

ー現在の具体的な仕事内容を教えてください。

 

下田:私の主な担当は「食育の推進」と「歯科保健」です。補助金等の事務作業も多いですね。

その他、大山さんと共通の業務として、特定保健指導や健康教室での講話、地域の食生活改善推進員の活動支援なども行っています。
 

大山:私は「栄養・食生活の改善」が主な担当です。健康教育や教室の開催、今年度からは「自然に健康になれる食環境づくり」の一環として減塩の取り組みも進めています。

 

教室を開催する際は、準備が本当に大切です。
「何のために、誰を対象に、どんな内容で実施するのか」という目的や計画をしっかり固め、課内で検討を重ねます。

先輩方からアドバイスをいただきながら内容を練り上げていくので、開催当日よりも準備期間の方が大変かもしれません。

ー入庁前後で感じたギャップはありましたか?
 

下田:想像以上に事務作業が多かったです(笑)。数字が苦手なので、最初は大変でした。

また、事業を一つ実施するにも、「なぜそれが必要なのか」という根拠や目的をしっかり突き詰める必要があることに驚きました。

 

自分がやりたいから、というだけでは動けない。入庁前は、市役所のイベントはもっと気軽なものだと思っていましたが、全ての事業にしっかりとした目的と根拠、計画があることを知り、見方が変わりましたね。
 

大山:私は、入庁したらまず先輩の仕事を見て1年間は勉強するのかな、なんて甘い考えでいました(笑)。

でも、いざ入ってみると、すぐに自分の担当業務が与えられて。「え、私が担当するの!?」と驚いたのを覚えています。

1年目から責任ある仕事を任せてもらえる環境でした。


 

ー仕事をする中で、やりがいや面白みを感じるのはどんな時ですか?

 

大山:やはり、住民の方の「行動変容」に繋がった時です。

以前、特定健診の結果、少し数値が気になった方と一緒に、数ヶ月かけてお酒の量を減らす取り組みをしたことがあります。

 

その方が「飲まなかった次の日は体がスッキリする」「ズボンのベルトが必要になった」と、ご自身の体の変化を嬉しそうに報告してくださったんです。

翌年の健診では、実際に数値も改善されていました。こうして、住民の方と一緒になって健康づくりに取り組めることに、大きなやりがいを感じます。
 

下田:色んな場所で講話する機会や、住民さんとお話する機会があるのですが、「食」に関するお話は好きな方も多いようで、皆さん楽しそうにお話したり聞いてくださいます。

 

病院だと「これは食べてはいけない」という制限の話になりがちですが、行政では「もっとこうすれば良くなりますよ」とポジティブな提案ができます。

ネガティブな印象を与えることなく、食を通して住民の皆さんの健康づくりをお手伝いできるのは、行政の栄養士ならではの魅力だと思います。

 

また、食育の仕事を通して、地元の農家さんと深く関われることや、イベントを開催できることも貴重な経験です。

以前開催した食育イベントでは、参加されたお母さんから「今まで参加したイベントの中で、今日のが一番よかった!」という言葉をいただくことができました。準備は大変でしたが、本当に嬉しくて、大きなやりがいを感じました。

ー逆に、仕事の厳しさや難しさを感じることはありますか?

 

下田:長年の食生活の習慣を変えることの難しさですね。

人それぞれ生きてきた社会的背景が違うので、私たちがどれだけお伝えしても、変えることが難しいと感じるのは当然のことだと思います。

 

だからこそ、子どもの頃からの食育が本当に大切だと痛感しています。

ただ、「変えてほしい」じゃなくて、「この人にとってどうすればもっと良くなるか」、何をどう伝えれば「変えよう」と思っていただけるのかを考え、理想の押し付けにならないように気を付けています。

 

大山:下田さんと同じく、習慣を変える難しさに加えて、「無関心な層」にどうアプローチしていくかという課題があります。

健康教室などに参加してくださるのは、もともと健康への関心が高い方々です。
関心がない方々でも無理なく健康づくりの取り組みができるような環境づくりを進めていけたらと思います。

 

風通しの良い職場で、未来の仲間と共に成長したい

ー職場の雰囲気や、ワークライフバランスについてお聞かせください。
 

下田:1年目は覚えることが多くて、結構残業が多かったですね(笑)。でも、仕事に慣れてきた今は、残業もかなり減りましたね。

休みも比較的取りやすい環境だと思います。「旅行に行きたい」と思う時も連休がとれますし、急な体調不良の時は、上司や同僚が業務の調整をしてくださったり、「帰らんね」と気にかけて声をかけてくれるので、本当にありがたいです。
 

大山:私も、無理に残業はしないように心がけています。無理に残っても頭が働かないので、「明日の自分、頑張れ!」と思って帰ります(笑)。

休暇についても、上司の方が率先して取ってくださるので、私たちも気兼ねなく取りやすい雰囲気です。夏季休暇もしっかり取得できています。

 

 

ー同期や他の部署・職種の方との交流はありますか?

 

大山:同期は17人いるんですが、結構仲が良くて、集まると10人以上になることも多いです!いい人たちばかりで、本当に恵まれているなと思います。また、他の部署の方との交流もあります。

 

市外から転入だったこともあり、地元の人ばかりだったら馴染めるかな?と不安だったときに同じ歳で出身が市外という共通点もあり意気投合した方がいます。その子とは仕事帰りに温泉にいったり、美味しいものを食べに行ったりいつも笑顔にしてくれる大切な存在です。

 

下田:同じく同期が17人いて、みんな良い人で楽しい人たちです!色んな部署にいるので、何かあった時相談もしやすいです。同期の存在は有難いですね。

 

私たちの課は、栄養士、保健師、事務職と職種はバラバラですが、誰かが困っていたら、課みんなで助け合おうという温かい雰囲気があります。

職種に関係なく、みんなでサポートし合える環境なのが嬉しいですね。

ー最後に、これから雲仙市の管理栄養士を目指す方へメッセージをお願いします。

 

下田大山:管理栄養士は、「柔軟さ」と「人に寄り添える心」が必要な仕事だと思います。

自分の考えに固執せず、周りの意見を取り入れながら改善していく。そして、一方的に指導するのではなく、その人の背景や気持ちを理解した上で、一緒に考えていける人が向いていると思います。

 

私たちもまだまだ勉強中ですが、雲仙市の皆さんのために、一緒に考えて、一緒に頑張っていける方に来ていただけたら嬉しいです! 

ー本日はありがとうございました。
 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)

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