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雲仙市役所

 雲仙市は長崎県の島原半島北西部に位置し、日本初の国立公園に指定された山々と有明海と橘湾に面した美しい海岸線といった豊かな自然が魅力のまちです。  主な産業は農業、漁業、観光業で、「雲仙温泉」と「小浜温泉」の2つの温泉街がある全国有数の温泉地でもあります。  温泉や地元の人の温かさに触れて「ほっと」することができる雲仙市。これからも市民の皆さまや来訪者の皆さまが「ほっと」できるようなまちであり続けるために、私たちと一緒にまちづくりをしませんか?お待ちしております。

人の人生に、そっと寄り添う仕事。女性管理職が語る、雲仙市役所の働く居場所

雲仙市役所

2026/08/10

「役場の仕事は、人が生まれた時から亡くなるまでの人生に携わる仕事。そう聞いたことが、今も一番心に残っています」

 

そう語るのは、雲仙市役所子ども支援課で課長を務める林田貴子さん。入庁する直前に勤めていた学校の校長先生からかけられたこの言葉を、今も大切に胸に抱いています。平成9年度に瑞穂町役場(現:雲仙市役所)に入庁して以来、保健福祉や窓口の仕事を中心に歩んできました。

 

三人のお子さんを育てながらキャリアを重ね、今は女性管理職として若手職員を支える林田さん。今回は、管理職として見る職場環境、働き方へのまなざし、そして仕事のやりがいまで、率直な思いを丁寧に語っていただきました。

 

 

 

 


 

国体準備室で知った「職員力」。今も宝物のような感謝の記憶

 

ーまずは簡単に、林田さんのご経歴を教えてください。

 

林田:出身は雲仙市、旧瑞穂町です。平成9年度に瑞穂町役場へ入庁し、老人保健や介護保険、国民健康保険、窓口業務など、保健福祉や住民対応に関わる部署を中心に歩んできました。平成24年度からは国民体育大会の準備室、平成27年度からは政策企画課を経て、令和6年度から子ども支援課の課長を務めています。

 

 

ーこれまでのキャリアの中でも特に印象に残っている仕事はありますか。

 

林田:やはり国体準備室時代の仕事です。雲仙市はサッカー、馬術、ボクシングの会場を担当していたのですが、私は主にサッカー会場の準備を担当しました。

 

出場チームとの連絡調整はもちろん、当日運営を委託する業者さんやシャトルバス・弁当の手配、それにボランティア団体の皆さんとのやり取りなど、とにかく外部の方々との関わりが多い仕事でした。数年かけて準備を重ねてきた分、思い入れも強かったですね。

 

 

ー国民体育大会当日は、どんな様子でしたか。

 

林田:国民体育大会当日は、市役所職員が全庁を挙げて運営に加わってくれました。準備段階からイメージを持てていた私たちと違って、当日いきなり現場に入る職員も多かったはずなんです。それでも皆さん、文句ひとつ言わず臨機応変に対応してくださいました。

 

あのとき、雲仙市の職員力を心から実感しました。それ以来、恩返しの気持ちで、機会があるたびにいろいろな取り組みに参加するよう心がけています。

 

 

ーその「職員力」という言葉が印象的です。行政組織は縦割りと言われることも多いですが、そういった場面ではまた違った一体感があるのでしょうか。

 

林田:普段は関わりの薄い職員同士でも、大きな行事のときには自然とひとつの方向を向くものだと感じます。市役所の仕事は日々淡々と進むことが多いかもしれませんが、組織の一体感を味わえる「感動体験」の機会は、とても貴重だと思っています。

 

インタビュー風景

 

「話しづらい人はいない」。女性管理職の目線から見た雲仙市役所の魅力

 

ー組織の一体感というお話が出ましたが、林田さんが日々の中で感じる雲仙市役所ならではの魅力は、どんなところにありますか。

 

林田:職員が優しい人ばかりだと、率直に感じますね。話しづらいと感じる人があまりいなくて、部長級の皆さんも含めて、そんなに敷居が高くないんです。地元出身の職員も多いので、どこか学校のような、いい意味で緩さのある雰囲気もあります。

 

 

ーその「優しさ」を感じる場面として、具体的にはどんな会話や雰囲気があるのでしょうか。

 

林田:部長自らいろいろな職員に声をかけて業務について確認し、アドバイスをしている場面をよく見ますし、忙しい中でも作業の手を止めて話を聞いてくれます。私自身も、若手職員や会計年度任用職員の方が相談に来てくれたときは、できるだけ手を止めて聞くよう心がけています。

 

 

ー課長として組織を運営される中で、大切にされていることは何ですか。

 

林田:管理職になって強く感じるのは、もう自分個人の判断だけでは動けない立場になったということです。自分としては良いと思うことでも、組織としては難しい場合があります。その線引きは常に意識しています。そのうえで、若手職員がやってみたいと思っていることは、頭から否定せず、できるだけ挑戦してもらいたいと考えています。

 

 

ーそうした話しやすい雰囲気は、女性管理職が増えてきたことも関係しているのでしょうか。

 

林田:それはあると思います。健康福祉部には今、女性の管理職が3人いますが、数年前まではそれ自体がとても珍しいことでした。私が若手だった頃は女性の管理職がほとんどおらず、男性の管理職から強い口調で指導されている場面を見て、正直「これでは誰もなりたがらない」と感じたこともあります。

 

今は皆さん対等に接してくださっていて、時代の変化を感じますね。相談できる相手が増えたことで、孤立しにくくなったとも感じています。

 

部下と会話

 

残業も休暇も、みんなで支え合う。組織としての働き方への眼差し

 

ー話を聞く姿勢を大切にされているとのことでしたが、実際の働き方については、どのように向き合われていますか。

 

林田:残業が必要な時ももちろんあります。ただ、限られた職員数でも、みんなで協力して仕事を割り振りながら、うまく回せていると感じています。それはメンバーみんなの成果だと思っているので、そうした働き方への評価が、もっと広がっていくといいなと思っています。

 

 

ー休暇の取りやすさという面では、どんな雰囲気があるのでしょうか。

 

林田:推し活のライブに行くから休みます、という声を聞くことも実際にあります。それぞれの予定に合わせて調整してもらえればいいと思っていますし、そういう話を聞くと、こちらも楽しい気持ちになりますね。そのためにみんな仕事をがんばろうという気持ちになっているのだと思います。

 

 

ーそうした休みやすい雰囲気づくりについて、ご自身の経験から意識されていることはありますか。

 

林田:以前は、周囲が毎晩遅くまで残業する中で、自分だけ先に帰ることに後ろめたさを感じた経験があります。だからこそ今、子ども支援課の職員には、そういう思いをさせたくないんです。忙しくない時期は、早く帰れる人からしっかり帰ってもらうようにしています。そういう雰囲気を、課全体でさらに広げていきたいと思っています。

 

 

ー3人のお子さんを育てながらキャリアを重ねてこられたと伺いました。仕事と家庭の両立については、どのように向き合ってこられましたか。

 

林田:正直、私はどちらも完璧にこなせていたとは思っていません。特に国体関係の仕事をしていた時期は、帰宅が深夜になることも珍しくありませんでした。ただ、私の場合は実家のそばに住んでいて、家族の協力があったからこそ、仕事も家庭も乗り越えられたと感じています。

 

 

ー当時と今とでは、働き方への考え方も変わってきていると思いますか。

 

林田:今の若い世代に、当時と同じような働き方を求めることはできないと思っています。子育て中に「何のために働いているんだろう。家族のためになっているのかな?」と悩む時期は、誰にでもやってくるはずです。

 

だからこそ、子育てで大変な時期は無理して残業までして仕事に打ち込まなくていい。やれるようになったときにやればいい、いつか自分のペースで仕事に打ち込める時が来ればいい、そう思える職場であってほしいと願っています。

執務の様子

 

人の人生に、そっと寄り添う仕事。仕事のやりがいと未来へのメッセージ

 

ー雲仙市役所における仕事のやりがいを教えてください。

 

林田:実は、入庁前に教員をめざして臨時講師をしていた時期がありまして、瑞穂町役場への採用が決まり、その学校を辞めることになったときに、校長先生から、

 

「役場のお仕事は、人の生まれた時から亡くなるまでの人生に携わる仕事なんですよ。とてもいい仕事だと思います。がんばってくださいね」

 

という言葉をいただいたんです。当時は、正直その意味がよく分かっていませんでした。

 

 

ー今はその言葉の意味を、どのように感じていらっしゃいますか。

 

林田:働いているうちに、まさしくその通りだと思うようになりました。住民の方お一人おひとりの人生に、生まれてから亡くなった後まで、何かしらの形で関わる仕事を私たちはしているのだと感じています。そう考えると、この仕事のやりがいというのは、人の人生に寄り添えることなのだと思います。

 

 

ー最後に、雲仙市役所をめざす方へメッセージをお願いします。

 

林田:これまでいろいろな部署で、いろいろな人とのつながりを築いてきました。困ったことがあれば、何でも言ってほしいですし、私が知っている人やつながりを頼ってもらえたらと思います。皆さんのことを、いつでもウェルカムな気持ちで待っています。ぜひ一緒に、雲仙市役所で働きましょう。

子ども支援課にて

 

ー本日はありがとうございました。

 

教員をめざして臨時講師をしていた時期を経て、公務員の道へ進んだという林田さん。国体運営を円滑に進める「職員力」への感謝、そして女性管理職として職場環境や働き方に向き合う姿勢からは、地道な積み重ねを大切にする人柄がにじんでいました。「やれるようになったときにやればいい」と語る言葉には、これから働く人たちへの温かなまなざしが感じられました。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年7月取材)

職員インタビュー

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