「病気になる前に、できることを。」地域に寄り添う保健師の仕事

所沢市役所

2026/09/04

今回の職員インタビューは、地域で暮らす住民の健康を守る「保健師」にスポットを当て、行政保健師のリアルな姿に迫りました。

 

「退院したあの子たちは、地域で元気に過ごせているだろうか?」

ー本日はよろしくお願いします。早速ですが、まずはこれまでの経歴や保健師を目指されたきっかけについて教えてください。

 

 こちらこそよろしくお願いします。

 私は所沢市役所への入庁前は看護師として5年半ほど病棟勤務をしていましたが、病院実習や看護師としての勤務経験を通じ、「病気になってから治療するのではなく、病気を未然に防ぐ手助けがしたい」と感じたことが保健師を目指すようになった最大のきっかけです。地域住民がいつまでもその人らしく地域で暮らせるための予防医療・健康増進に魅力を感じました。

 また、病棟勤務時代の後半はNICUで働いていたのですが、小さく生まれた赤ちゃんや医療的ケアが必要な赤ちゃんたちが、無事に退院の日を迎える姿を何度も見送ってきました。
 命を救う医療現場に大きなやりがいを感じる一方で、退院していくご家族を見送るたびに「ご家族は地域で孤立せずに育児ができているだろうか」「発達や成長の過程でどんな悩みに直面しているのだろうか」という思いが強くなっていきました。
 こどもたちやご家族にとっては「退院してからが本当のスタート」です。退院後の長い成長の過程に寄り添い、ご家族を支える存在になりたい。そんな風に思うようになり、保健師の中でも「自治体保健師」への道を志しました。

 

ーそんな中で、数ある自治体の中から所沢市を選ばれた理由は何だったのでしょうか?

 

 看護学生時代から埼玉県で生活し、埼玉が第2の故郷となっていました。所沢市は当時の生活圏域で訪れた事のある場所であり、利便性と豊かな緑が調和した住みやすそうな街である印象を日ごろから抱いていましたが、看護師をしながらの就職活動で、10月の中途採用での入庁でしたので、職員募集のタイミングと自分のタイミングのご縁が丁度合ったというのが正直なところです。

 

ータイミングが合ったことで入庁していただけたというのは、市としては本当に良いご縁に恵まれたという感じですね!

 入庁されてからはどのような業務を担当されていたのでしょうか?

 

 入庁当初は、当時の成人保健課(組織改編により現在は「健康づくり支援課」)で大人の健康づくりを担当していました。生活習慣病予防やすでにご病気をお持ちの方の再発予防、生活リハビリ等の健康相談・健康教育を実施する業務です。
 その後、高齢者支援課に異動をして、高齢者の相談業務や介護予防事業に携わりました。
 現在は、こども家庭センターで妊娠期~乳幼児期の子育て中の保護者の方の育児に関する相談業務を行っています。

 

ーいろいろな部署をご経験されているのですね。その中で、特に苦労された経験や、印象に残っているエピソードなどはありましたか?

 

 「予防」は、問題が起きなかったことが成果となるので、成果を可視化しにくい特徴があると感じています。また、生活習慣等の改善には数か月〜数年単位の時間がかかり、アプローチが本当に効果的だったのかすぐに実感しづらい側面があります。市の施策としてどのように事業の効果を示したら良いかは頭を悩ませました。 

 自覚症状がなかったり、問題意識のない方と接する事も度々あり、本人が困っていない・気づいていないところに介入していく事の難しさを感じています。
 一方的な指導ではなく、相手の様々な事情に理解を示したり、価値観に寄り添いながら、まずは関係を築くことを常に心がけています。
 

ー行政保健師として「やりがい」を感じるのはどのような時ですか?

 

 乳幼児健診や家庭訪問、健康相談などの現場で、不安や孤立感を抱えていた保護者の方が、関わりを重ねるうちに「話を聞いてもらえて気持ちが楽になりました」と笑顔を見せてくれたときです。また、自分あてに相談の電話がかかってくると関係が築けてきている実感につながり、嬉しく感じます。

 他にも、所沢市では地域住民の方々への直接的な支援だけでなく、学生実習も受け入れています。最近では、担当した学生さんから心のこもった丁寧なお礼状をいただいたことがとても嬉しかったです。

 

ー職場の雰囲気はどのような感じでしょうか?

 

 女性が多い職場で子育て世代も多くいます。制度が充実しているだけでなく、所属独自でこども参観日(※1)を実施するなど、子育て世代を応援する雰囲気があります。
 こどもの急病などの突発的な状況に対し、声をかけあうなど、支えあうフォロー体制もあります。先輩職員から「長く働いてもらえる事の方が大切だよ。」と言ってもらった言葉が忘れられません。

 対象者に寄り添う支援は、時に柔軟な対応が必要となる事もあります。現場での困り感に理解を示してくださる事務職員や他の専門職がいることで、「形式的なルール」に縛られすぎず、対象者との信頼関係構築につなげることができていると実感する日々です。

 

(※1)こども参観日・・・「職場全体で、子育てをしている職員を支援する風土を醸成すること」や「家庭でのコミュニケーションを充実させること」を目的として所沢市役所が毎年行っているイベント。職員のこどもを対象に、お父さんお母さんの働く姿を見学し、お仕事を体験する。毎年8月に実施し、職員課が主催する日程のほか、各所属で独自に実施していたりもします。

 

ー今年度、新入職員の指導担当(※2)もされていらっしゃいますが、後輩の育成という面で意識していることはありますか?

 

 安心して新入職員が自分の意見や懸念している事、質問・失敗等を口にできる雰囲気作りが一番大切だと考えています。
 そのため、自分自身の失敗談や自分も判断に迷う事等を後輩にも開示し、後輩からの質問でも分からない事は分からないと伝え、一緒に悩んだり調べたりする姿勢を見せることを意識しています。

(※2)新規採用職員には必ず1名以上の指導担当職員が付き、日々の業務をサポートする「OJT制度」のほか、異なる部署の先輩職員をメンターとして指名し、日ごろから気軽になんでも相談できる場を作る「クロスメンター制度」など、安心して働けるためのサポート制度を設けています。

 

ーワークライフバランスや子育てとの両立といった面はいかがですか?

 

 我が家は私はもちろん、夫も育児休業を取得しました。産後は外出のしづらさがありますが、おいしいお店のランチをテイクアウトし、夫婦で会話し、楽しむ事を心がけました。コロナ禍でテイクアウト文化が根付きましたが、この時ばかりはその文化に感謝しました。より深い絆を結ぶためには、やはりコミュニケーションを取り、互いに理解を示そうとする姿勢が欠かせないと感じます。

 職場復帰後は、部分休業を取得しています。部分休業を取得することで、心にゆとりをもって育児に向き合うことができます。
 仕事と育児の両立で最も消耗しやすいのが、「自分の時間が皆無になる事による精神的疲労」だと感じています。1日5分でも自分のための時間を意識的にもつ事が、長期的な両立を支えるエネルギーになると感じています。

 

ー最後に、所沢市の保健師を目指す方へメッセージをお願いします。

 

 一人ひとりの暮らしに寄り添い、安心を届ける保健師への挑戦を、心から応援しています!

 

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

職員インタビュー

この記事の官公庁・自治体

所沢市役所
所沢市役所

所沢市では、市民の皆さまにとってやりたいことのできるまち、「可能性が広がるまち日本一」を目指して様々な施策に取り組んでいます。 都心に近く、自然も豊かなこの場所で、新しい所沢市を一緒につくっていきませんか。

所沢市役所をフォローして、「新着求人の通知」を受け取りましょう!

この記事が気に入ったらお気に入り登録しましょう!

所沢市役所のトップページへ
お問い合わせ

ご利用者様向け利用規約

プライバシーポリシー

運営会社

© PUBLIC CONNECT Inc. All rights reserved.