小さなまちだからできること。加賀市の建築技術職 職員が語る、行政ならではの仕事の幅

加賀市役所

2026/08/19

当時の市長から声をかけられたことをきっかけに、一般事務職から建築技術職へと歩みを転じたのが、加賀市建築課で働く佐々木さん。もう一人、加賀市子育て支援課で唯一の建築技術職として働く下口さんは、民間企業や近隣自治体での勤務を経て、地元・加賀市に戻ってきました。

お二人とも加賀市出身。それぞれ異なる道を歩みながら、今は行政の建築技術職として、工事や審査だけにとどまらない幅広い業務に携わっています。
今回は、行政ならではの建築技術職の仕事の魅力や、建築課以外の部署での経験、職場の雰囲気やサポート体制について、お話を伺いました。


 


一般事務職から建築技術職へ。キャリアの分かれ道


ー最初に、お二人の経歴を伺えますか。


佐々木: 建築技術職の佐々木です。出身は加賀市です。福井県内の大学を卒業してすぐ、加賀市役所に入りました。当時は加賀市で技術職の募集がなかったため、一般事務職として入庁しています。

一般事務職として勤めて3年ほど経つ頃、当時の市長との個人面談がありました。そこで大学時代に建築を学んでいたことを話したところ、「君の知識は活かさないともったいない」と言われ、自分でもせっかくなのでやってみようと思うことができました。

それから13年ほど、建築課で専門技師として勤務しました。その後は教育総務課で学校修繕などを担当し、一昨年、再び建築課に戻りました。今年からは、全国的に増えている空き家問題に対応する部署を担当しています。


ー下口さんはいかがですか。


下口: 私も加賀市出身で、ずっと加賀市で育ちました。石川工業高等専門学校の建築学科を卒業したあと、民間の建設会社に5年ほど勤務し、出産を機に退職しています。

その後、加賀市の会計年度任用職員として、建築や土木の部署を約1年ずつ経験しました。その中で、「やっぱり建築関係の仕事に携わりたい」と感じ、常勤職員の建築技術職を考えるようになりました。
その当時は加賀市の建築技術職の募集がなかったので、隣接する市役所の採用試験を受け、常勤職員として1年半勤務しました。ただ、せっかく縁のあった加賀市に戻りたいという思いが強くなり、加賀市で募集があったタイミングで転職を決めました。加賀市への入庁後は建築課に配属され、主に建築確認申請の審査業務を約6年ほど担当しました。現在は子育て支援課に所属しています。

 


小さなまちだからこそ、審査も工事も垣根なく


ー他の市と加賀市とでは、働き方に違いを感じましたか。


下口:加賀市は、人口規模が小さいこともあり、法律の審査と工事の部門が協力して仕事をする場面が多くあります。助け合える体制のもと、みんなが同じ仕事に対応できるようにしてくれているので、いろいろなきっかけで話しかけやすいと感じます。

佐々木: 建築技術職の業務は多岐にわたります。民間事業者の建築確認申請を審査する部署、市営住宅を管理する部署、建物の工事を担当する部署、そして空き家対策の部署。加えて、工事の最終検査を担う工事検査室にも建築技術職が関わっています。

自治体の予算が限られているため、自分たちで簡単な修繕工事をすることもあります。実際に手を動かして直すことで、どのような直し方をするとどのように劣化していくのかを体感でき、将来大規模な改修を企画する立場になったときにその経験は必ず活きると感じています。

 


建築課を出ても、専門性はついてくる


ー下口さんは現在、子育て支援課でどのような業務を担当していますか。


下口: 加賀市立の保育園は12園あり、建物が日常的に安心して使えるよう点検の業務や維持管理を統括しています。加えて、民間が運営する保育園等の施設整備についても担当しています。民間保育園等が建物を大規模に改修する際には、国や市から建設費の補助が出ることがあり、その審査や申請の取りまとめを行っています。補助要綱に合致しているかどうかの審査に加え、建設業者と打ち合わせをする際の調整役も担っています。専門的な内容が多くなる場面で、技師として間に入って説明する役割です。

子育て支援課には建築の専門職は私一人のため、対応に困ることもありますが、それだけ責任も大きい仕事だと感じています。そのため、進捗状況を共有し、認識のズレがないように意識するようになりました。

ー佐々木さんも教育総務課を経験されていますね。

 

佐々木: 教育総務課では、学校施設の管理に携わりながら、予算や議会対応といった業務も担当しました。人口規模が小さい自治体だからこそ、建築技師の仕事は広く浅くなりやすく、建築課の外に出るとさらにその幅が広がります。ただ、その分吸収できることも多く、教育総務課から建築課に戻ったときには、自分なりに成長できたと感じる場面がありました。

 


一人でも孤立しない。相談し合える技術職集団


ー後輩の指導では、どのようなことを意識していますか。


佐々木: 今年からリーダーになり、若手2人の仕事の配分を考えるようになりました。全体の業務を俯瞰して、それぞれの若手にどの程度任せられるかを想像しながら決めています。現場に出る際は基本的に2人体制にして、相談があったときも2人で対応するようにしています。
下口: 私が建築課で後輩を持っていたときは、専門用語ばかりにならないよう気を付けていました。新しく入ってくる人にとっては、聞く言葉がすべて新鮮なはずなので、間に入って噛み砕いて伝えるよう意識していました。


ー部署を越えた関係性についてはいかがですか。


下口: 建築技術職としての思いを共有しているからこそ、繋がりは強いと感じます。上司や部下といった関係に関わらず話しやすい雰囲気があります。子育て支援課に異動した今も、判断に困ったときには建築課に相談できる関係が続いています。今の部署では建築技術職は自分一人ですが、相談する相手がちゃんといるという安心感の中で仕事ができています。


ー最後に、加賀市の建築技術職を目指す方へメッセージをお願いします。


佐々木: 仕事が忙しいときもありますが、休めるときには休んでいいという声をかけてもらえる環境です。頑張るときは頑張り、休むときは休むというメリハリを、課全体で大切にしています。
職員同士の仲も良く、ワークライフバランスをとりながら、建築技術職として成長していくことができます。

下口: 建築に関して幅広く携わることができますし、公民ともに建築に携わる方々と出会い、自分の見識を広められることも加賀市建築技術職の魅力です。


ー本日はありがとうございました。

 

行政の建築技術職と聞くと、工事や審査といった業務を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、今回のお話からは、部署を異動してもなお専門性が生き続ける姿や、限られた人数だからこそ生まれる部署を越えた協力関係が見えてきました。
ぜひこの記事を参考に、加賀市建築技術職への応募をご検討ください。 

職員インタビュー建築技術職

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金沢から新幹線で15分  加賀市は、石川県の最南端、金沢市と福井市の中間に位置しています。「加賀温泉郷」と言われる山代、山中、片山津の3つの温泉地、九谷焼・山中漆器などの伝統工芸、日本遺産に登録されている北前船など観光資源が豊富な市です。 良質な漁場を誇る橋立港で水揚げされるズワイガニや甘えび、石川県無形文化財に指定されている「坂網猟」で有名な鴨などをはじめとして、四季折々、多くの「美味しいもの」にも恵まれている加賀市を、年間を通じ内外から多くの観光客が訪れています。   子育て施策やデジタルの分野にも力をいれ、先端技術等を活用しながら、市民生活の向上を目指す取り組みを進め、2022年3月には、国家戦略特区の一つである「デジタル田園健康特区」の認定を受けました。 教育面では、2023年からは、「BE THE PLAYER」をスローガンに、「学校教育ビジョン」のもと、学びの改革に取り組んできました。2026年に新たに「教育ビジョン」を策定し、子どもの「好き」「全力」「やってみよう」を感じる瞬間を通じ、生涯にわたって自ら学べる人材育成に取り組んでいます。 豊富な地域資源を活かし、新たなまちづくりがスタートする加賀市で、 あなたの力 活かしてみませんか

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