「毎日、同じことは起こらない」。加賀市の保育士が見つけた、子どもと向き合う仕事の手応え

加賀市役所

2026/09/07

「毎日、同じことは起こりません。毎日違うから、楽しいんです」

 

そう語るのは、加賀市立スワトン保育園で5歳児クラスを担任する谷口さんと中谷さん。ともに加賀市の出身で、平成31年度に加賀市役所へ保育士として採用され、現在8年目を迎えました。谷口さんは県内の大学を卒業後、そのまま加賀市の保育士になりました。中谷さんは神戸の大学へ進学したのち、地元へ戻って同じ道を選びました。

 

今回は、市職員として保育士を選んだ理由や日々の仕事の様子、職場の雰囲気、仕事のやりがいについて、お二人にたっぷりとお話を伺いました。

 


「福利厚生がしっかりしていそう」。率直な理由から始まった、公務員保育士への道
 

ー加賀市の保育士を選んだきっかけを教えてください。


谷口: 正直なところ、大学に入ったときから、就職するなら地元・加賀市の保育士になりたいと考えていました。給料の仕組みは詳しく分からなかったものの、公務員なら福利厚生がしっかりしているだろうというイメージがあったからです。もし試験に受からなかったとしても、会計年度任用職員をしながら何度でも挑戦しようと思うくらいの気持ちで臨みました。


ー中谷さんはいかがでしたか。


中谷: 私は神戸の大学に進学しました。一人暮らしを勧める親の意向もあり、姉も県外の大学に進学していたので、自然な流れで加賀市を離れました。転機になったのは、大学4年生のときに地元・石川県内の公立園で2週間の実習をさせていただいた経験です。相談すると親身になって話を聞いてくださる先生方の温かさに触れ、地元で働きたいという気持ちが強くなりました。そこで、加賀市役所の保育士採用試験を受験しました。

 

ーこれまでの配属先の経歴を教えてください。


谷口: 最初に潮津保育園に配属されました。その後、潮津保育園は湖北保育園、金明保育園と統合し、スワトン保育園になりました。子どもたちとともに新しい園に移り、今に至ります。
中谷: 私は1年目に作見保育園に配属され、その後、河南保育園に2年間勤務しました。今年度からスワトン保育園に着任しています。



加賀市の保育理念とともに過ごす1日


ースワトン保育園はどのくらいの規模の園なのでしょうか。


谷口: 園児は約70人、先生は保育士だけで10人ほど、事務職員なども合わせると23人ほどの体制です。加賀市の公立保育園の中では2番目に大きい規模になると思います。


ーお二人が担当されているクラスについて教えてください。


谷口: 5歳児を私と中谷さんの2人で担任しており、活動内容は2人で相談して決めています。


ー加賀市ならではの保育の特徴はありますか。


谷口:令和6年に加賀市保育ビジョンが策定されました。「子どもは無限の可能性を秘めた、有能な存在である」という子ども観を大切にしています。大人が何かを教え込むのではなく、子どもと一緒に驚き、一緒に学ぶパートナーでありたいと思っています。結果のカタチだけでなく、試行錯誤する「プロセス」を何より大切にしています。


ースワトン保育園の特徴はどんなことがありますか?


中谷:スワトン保育園は片山津温泉、柴山潟、片山津中学校の近くに位置し、田んぼや竹林に囲まれ自然豊かな環境にあります。「トトロの森」「なぞ道」「ジャングル道」など子どもたちが親しみを込めて名付けた場所で自然物にふれあいながら、五感を使った豊かな経験を積み重ねています。
また、スワトン保育園では3・4・5歳児の部屋がドア一枚でつながっていて、自然と行き来しながら話したり、遊んだりして過ごしています。他の先生とも気軽に話せる雰囲気があり、子どもの姿を話し合ったり、困ったときに相談すると一緒に考えたり、悩んだりしてくれます。


ー園を越えたつながりはありますか。


谷口:公立保育園では今年度、ワークショップが開催され、描くことや表現について学びながら他の園の先生方とも交流があります。また、加賀市の法人立の園の先生方とも集まる機会もあり、いろいろなテーマで話し合う研修の場が設けられています。悩みを共有できる機会にもなっていて、学びが多いです。


 

「見ているだけで癒やされるわ」。散歩道で気づいた、この仕事の意味

ー印象に残っているエピソードはありますか。


谷口: 散歩の途中、地域のおじいちゃんが、道路の向こう側から子どもたちを見ているだけで「癒やされるわ」と声をかけてくださったことがあります。特別に触れ合ったわけではないのに、見ているだけで幸せな気持ちになれるのだと気づきました。

自分たちが携わっている仕事は、大変なことも多いですが、改めて考えると幸せなことなのだと感じています。毎日同じことが起こるわけではなく、毎日違うからこそ楽しいのだと思います。

 

ー最後に、加賀市の保育士を目指す方へメッセージをお願いします。


谷口: 子どもたちと過ごす毎日は、驚きや発見の連続です。地元で働きたいと思う方には、ぜひ加賀市の保育士という選択肢を知ってもらえたらうれしいです。
中谷: 子ども一人ひとりとじっくり向き合いたい方に、加賀市の保育の現場を知ってもらえたらと思います。


ー本日はありがとうございました。


お二人の言葉からは、日々子どもたちと向き合う中で積み重ねてきた実感がまっすぐに伝わってきました。「福利厚生がしっかりしていそう」という率直な動機から始まった谷口さんのキャリアも、地元の温かさに背中を押された中谷さんのキャリアも、今はどちらも子どもたちの姿を深く見つめることへとつながっています。
 

職員インタビュー保育士

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金沢から新幹線で15分  加賀市は、石川県の最南端、金沢市と福井市の中間に位置しています。「加賀温泉郷」と言われる山代、山中、片山津の3つの温泉地、九谷焼・山中漆器などの伝統工芸、日本遺産に登録されている北前船など観光資源が豊富な市です。 良質な漁場を誇る橋立港で水揚げされるズワイガニや甘えび、石川県無形文化財に指定されている「坂網猟」で有名な鴨などをはじめとして、四季折々、多くの「美味しいもの」にも恵まれている加賀市を、年間を通じ内外から多くの観光客が訪れています。   子育て施策やデジタルの分野にも力をいれ、先端技術等を活用しながら、市民生活の向上を目指す取り組みを進め、2022年3月には、国家戦略特区の一つである「デジタル田園健康特区」の認定を受けました。 教育面では、2023年からは、「BE THE PLAYER」をスローガンに、「学校教育ビジョン」のもと、学びの改革に取り組んできました。2026年に新たに「教育ビジョン」を策定し、子どもの「好き」「全力」「やってみよう」を感じる瞬間を通じ、生涯にわたって自ら学べる人材育成に取り組んでいます。 豊富な地域資源を活かし、新たなまちづくりがスタートする加賀市で、 あなたの力 活かしてみませんか

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