どんなスキルも、経験も、活きる場所がある。土木コンサルタント会社から公務員へ転職した土木技術者が語る、豊見城市で働くこれから
豊見城市役所
「豊見城市は、まだまだ発展するポテンシャルが十分にあって。」
そう穏やかに、これからの豊見城市の可能性を語ってくれたのは、豊見城市上下水道部水道課の水道工事班で、水道管の耐震化事業などを担当する平良さんです。
土木の専門学校を卒業後、県内の土木コンサルタント会社で8年間、道路や農地、土砂災害対策、空港などの設計に従事したのち、豊見城市役所に入庁しました。入庁から10年が過ぎ、いまでは公務員としての年月のほうが長くなっています。
入庁後は、公園、道路、そして水道。様々な部署で、平良さんはコンサルタント時代には扱ってこなかった仕事にも向き合ってきました。
今回は、民間企業から公務員への転職を考えている方に向けて、両方を経験したからこそ語れる仕事の違いについて、たっぷりとお話を伺いました。

「まずは土木コンサルタント会社で、設計をがっつり」と決めた専門学校時代
ーまず、土木の道に進まれたきっかけから教えてください。
平良:親が建築士だったことがきっかけですね。建築士だとか土木職というものに昔から興味があって。それで、高校を卒業して土木の専門学校に進みました。
ー専門学校には公務員コースもあったと伺いました。悩まれたりはしなかったのでしょうか。
平良:公務員を目指している同級生もいましたが、自分はまず、設計をがっつりしたいなというところがあったので、土木コンサルタント会社を選びました。
ー「まずは設計を」という順番が、はじめから決まっていたのですね。最初の会社では、どういった仕事を担当されていたのですか。
平良:県内の土木コンサルタント会社で8年間、道路や農地の整備、土砂災害対策や空港など、土木の設計に従事していました。
芽生えたのは社会人5、6年目。国家資格を取ってから、豊見城市1本で
ー公務員という選択肢が出てきたのは、いつ頃だったのでしょうか。
平良:社会人5〜6年目ぐらいですかね。公務員として働いている友達と話をすると、自分は残業も多かったりしていましたが、友達は定時で帰ったり、プライベートを充実させるというところを聞いていたので、ゆくゆくは公務員にもなりたいなというのが芽生えました。
ーただ、そこからすぐに転職、とはならなかったと。
平良:経験を積みたかったというところがあり、実務経験を積んで、取得したい国家資格がありました。
ーそこで取得されたのが、1級土木施工管理技士。転職の準備というより、公務員として現場に立つために必要だから取った、という順番だったのですね。
平良:1級土木施工管理技士と、測量士です。土木系の資格を持っていると、土木職としては、現場を監督する業務もありますので、そこで一番資格が活かせるかなという思いがありました。有資格者向けの土木職の採用枠もあり、それに向けて資格を取ってから、受験しました。

公園、道路、水道。3年ごとに変わる現場で、土木コンサル時代の経験がどう効いたか
ー入庁後、最初の配属は公園班だったと伺いました。
平良:当時は公園の維持管理とか、公園の整備事業を行っている部署でした。ただ、土木コンサルタント会社の時に公園の設計はやったことはありませんでした。
ーいきなり未経験の分野からのスタートだったと。具体的には、どういったお仕事を担当されたのですか。
平良:例えば公園の遊具の更新工事ですね。古くなっているものを点検して、使えないものをリニューアルするような設計と工事を担当していました。公園の中で工事をする際に、どういった方法なら利用者に迷惑をかけない導線になるかとか、そういったものを考えたりしました。工事を円滑に進める上での経験は、前職のものを活かしきれたかなと思っています。
ー同じ土木でも、見る方向がずいぶん変わるものだと感じます。次の道路課ではいかがでしたか。
平良:道路課では管理班で、道路の維持管理に従事していました。舗装の改修工事の設計と工事や、除草のような維持管理もありました。自分の家の前の道に穴が開いているから直してください、というような要望を受けて、現場確認をして、業者に頼むのか自分たちで直すのかを市民の方と現場で話し合って決めたりしていました。
ー要望をそのまますべて受け入れられるわけではない、という難しさもありそうです。
平良:市民ニーズに対して、限られた予算の中で、どこのレベルまで今なら直せるとか、2〜3年待ってもらって完璧に直すかとか。そういう落としどころを見つけることには、結構苦労しました。
ー同じ工事でも進め方の違いがありますね。現在の水道工事班では、どのようなお仕事を担当されているのですか。
平良:水道管の耐震化工事の事業立案から、設計、工事を主にやっています。古くなっている管を、地震でも抜けない耐震管という強い管に更新する事業です。豊見城市の地中に埋められている全部の管を管路のマッピングシステムを見ながら、古くなっているものから変えていこうかと、更新計画も作っています。
ー水道もまた、前職では扱っていない分野かと思います。
平良:今の部署に来てから勉強して、いろいろな研修に参加しました。県内はもちろん、福岡や大阪の研修に参加したりもします。県内の他の自治体と集まる機会も多いので、情報交換もしています。

「もっと堅いのかなと思っていた」。聞けば教えてくれる職場と、これからの豊見城市
ー入庁前に抱いていた印象と、入ってみてのギャップはありましたか。
平良:例えば職員同士の人間関係について、もっと公務員って堅いのかなと思っていました。でも、実際は、みんなフランクで、いい意味での緩さみたいなものがあるのかなと。きっちり皆さん仕事をしていますが、何でも話せる、気さくさを感じています。
ー中途で入られる方は、「これは聞いていいのだろうか」と迷う場面もあると思うのですが。
平良:土木職は専門的な知識がいろいろあります。私も公園や水道など、やったことのない分野がありました。分からないことがあったら、経験してきた先輩に臆することなく聞くようにしています。聞きに行った方が、仕事が円滑に進みます。聞いても嫌がられることはないですし、みんな丁寧に教えてくれるので、やりやすい職場だと思っています。
ー平良さん以外にも、中途で入庁された方はいらっしゃるのですか。
平良:各部署に多数います。それぞれ専門知識があるので、前職ではどんな仕事をしていたんだよ、という話をしてくれたり、今でも相談に乗ってもらったりしています。その経験を活かして、今の仕事に活かしている方もいらっしゃいます。
ー公務員を目指す方から「異動が不安」という声も聞きます。3年ごとの異動は、どう感じておられますか。
平良:異動と聞くと多少の不安を感じますが、たくさんの部署を回った方がいいと思います。異動してみて、「あの部署をやりたいな」という事を見つけることが出来ます。毎年「今の部署はどうですか」とか異動希望は、役所内で全般的に聞かれて、自己申告できる環境になっています。
ー希望を伝える場が制度としてあるのですね。平良さんは年上の方と年下の方の間に立つお立場ですが、職場の雰囲気はいかがですか。
平良:人生の先輩として仕事もプライベートも相談に乗ってくれる、いい先輩が多いなという印象があります。若い職員についても、逆に自分がアドバイスをしたり、相談事があれば何でも聞くようにしています。
ー最後に、豊見城市を目指す方へメッセージをお願いします。
平良:土木職は、道路や公園、水道、下水道など、市民生活の生活基盤を支える役割になるので、インフラに興味があるとか、土木の知識を市民サービスに活かしたいという方であれば、とてもやりがいのある仕事かなと思います。豊見城市自体、まだまだ発展するポテンシャルが十分にあって、各部署の事業計画がいろいろありますし、水道についても管路や施設の更新はまだまだ続きます。土木の知識を活かしたいと思っている人がいれば、ぜひ、応募してほしいなと思います。
ー本日はありがとうございました。

民間企業から公務員へ。そして公務員になってからも、公園、水道と未経験の領域で経験を重ねてこられた平良さん。
そんな平良さんが語る「いろいろな部署を回るからこそ、やりたいことが見つけられる」という言葉には、確かな納得感がありました。
そして、豊見城市は、これから新しい取り組みを進めていくまちです。だからこそ、これまで積み重ねてきた知識も経験もノウハウも活きます。
さらに、一から学べる環境もあります。
これまでの自分が必要とされ、その上でまだ伸びていける。豊見城市は、そういう場所でした。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年8月取材)
この記事の官公庁・自治体
本市は、沖縄本島南部に位置し、北は県都の那覇市に隣接、東は南風原町、八重瀬町、南は糸満市に隣接しています。面積は19.33平方キロメートル。 本土復帰を境に人口が急激に増加し、村として全国で1位、2位の人口規模を競い合う大きな村に発展してきました。平成14年4月1日、地方自治法施行後初となる村から市へ市制施行を行い、「豊見城市」の産声をあげました。市制施行以来、地先等への企業誘致、雇用拡大を行うことで新たな活力が生まれ、全国の市を対象に集計された「全都市/成長力ランキング」において、常に上位にランキングされています。 一方、本市の土壌は保水性に富んでいるため、昔から農業の盛んな地域で、戦前はサトウキビ、戦後は葉野菜づくりが行われてきました。近年ではこれらに加え、ビニールハウス栽培などを中心に都市近郊型の農業がおこなわれ、マンゴー、トマトなどが栽培されています。さらに、サトウキビの葉、穂を染料とした「ウージ染め」が開発され、本市の特産物として販売されております。
豊見城市役所をフォローして、「新着求人の通知」を受け取りましょう!
この記事が気に入ったらお気に入り登録しましょう!
