「人が多すぎると、埋もれてしまう」綾瀬市役所スポーツ課で働く新卒4年目職員が語る、"ちょうどいい大きさ"のまちで公務員になるということ
綾瀬市役所
「組織がそこまで大きくないからこそ、自分の思っていることが反映しやすい。人が多すぎると、埋もれやすくなってしまうと思うんです」
そう語るのは、綾瀬市役所 健康こども部スポーツ課の千葉さん。令和5年度に新卒で入庁し、以来ずっとスポーツ推進担当として、スポーツ施設の管理や市の駅伝競走大会の運営、学校体育施設の開放などに携わってきた4年目の職員です。
経営学部の学生だった千葉さんが公務員を目指すようになった経緯から、数ある自治体の中で綾瀬市を選んだ理由、そして先輩職員に誘われて始めたゴルフの話まで、たっぷり伺いました。

経営学部から公務員へ。大学3年で「公務員一本」と決め、予備校に通った2年間
ーまずは今のご所属を教えてください。
千葉:健康こども部スポーツ課の、スポーツ推進担当です。実はうちの課はスポーツ推進担当しかいなくて、係長を含めて担当が5人、それに課長を入れて6人の課です。私はこの春で3年が終わって、4年目に入りました。入庁してからずっとスポーツ課なので、公務員的には異動を意識し出す時期です。笑
ー大学では経営学部だったと伺いました。当初から公務員志望だったのでしょうか?
千葉:いえ、もともと民間企業で働くつもりで経営学部に入ったんです。ただ大学に入ってから将来のことをいろいろ考えていく中で、公務員という選択肢が頭に浮かんできました。
あと偶然なんですけど、親族に、ちょうど綾瀬市役所で働いていた人がいたんです。その人から仕事の話を聞いたりするうちに「公務員いいな」と思うようになって、大学3年からは公務員一本で行こうと決めました。
ー千葉さんの大学時代は、ちょうどコロナ禍と重なっていますね。
千葉:そうなんです。1年生の秋ごろに話が出始めて、冬にはもう流行していて。2年生、3年生の途中まではほぼオンライン授業で、家を出られない時期もありました。成人式もなくなってしまって。サークルも活発にしづらい状況だったので、大学生活はあまり印象に残っていません。
親族が住み、何度も来ていたまち。「若い職員が多い」印象も決め手になった綾瀬市
ー自治体はたくさんある中で、どうやって綾瀬市に決めたのでしょう?
千葉:自治体で働きたいという気持ちが固まっていたので、「予定の合うところはしっかり受けよう」と、地元である神奈川県の自治体をいくつか受験しました。綾瀬市もそのひとつです。
ーその中で綾瀬市に決めた理由は?
千葉:綾瀬市は親族が住んでいて、自分も何度も来たことのあるまちだった。「知っている、分かっているまちで働く」ほうが、入ってからも働きやすいだろうと思いました。

駅伝大会の運営から、学校の体育館の開放まで。6人のスポーツ課が担う仕事
ースポーツ推進担当の仕事を、具体的に教えてください。
千葉:大きいのはスポーツ施設の管理です。直接の運営は指定管理者制度で事業者の方にお願いしているんですが、施設の維持や修繕はスポーツ課が見ています。それから毎年1月に開催する市の駅伝競走大会の運営、野球やサッカーなどの団体が集まるスポーツ協会への補助、学校の体育館やグラウンドを市民の方に開放する事業の管理。主にそのあたりですね。
ー駅伝競走大会は、どんな仕事があるんですか?
千葉:うちの駅伝は公道ではなく、綾瀬スポーツ公園が会場です。隣接する大和市さんの「大和ゆとりの森」と一体になっている公園なので、大和市さんに施設をお借りしながら開催しています。
当日の運営は市の陸上競技協会に委託していますが、参加申し込みの受付、事前の監督説明会、コースを考えて作るといった大きな部分はスポーツ課が担います。公園なので貸し切りにはできなくて、一般の利用者の方と走る人のコースを分けるためにコーンを置いて設営するなど、その指揮を執るのも私たちの仕事です。

残業時間や土日出勤のリアル
ーいま、残業はどのくらいされていますか?
千葉:昨年度は大規模なシステムの入れ替えに伴う業務で残業も多くありました。ただ、今年度に入ってからは、残業はほとんどありません。多い月でも10時間くらいで、たまに少し残る程度です。
ー仕事が終わった後は何をして過ごされているんですか?
千葉:まっすぐ帰って家でのんびりする日もあれば、ゴルフの練習場に寄ったり、友達とご飯に行ったりしています。私生活も充実させながら働けているなと思います。
ー土日の出勤はありますか?
千葉:担当によりますが、イベントは土日が多いので、他の課に比べると多い方だと思います。平均すると月1回くらいです。
ー土日に出た場合は、振替休日か休日手当のどちらになりますか?
千葉:1日しっかり働いた日は振替でお休みをいただいて、半日で振替がうまく合わないときは休日手当にしてもらう。上司の理解のおかげで、仕事の進め方や働き方にも十分な裁量を持たせてもらえているので、ありがたいです。

先輩がくれたクラブで始めたゴルフ。課長も一緒に回る、壁のない職場
ーゴルフは職場の方に誘われて始めたそうですね。
千葉:同じ課の先輩がゴルフをやっていて、私ももともとやりたい気持ちはあったので、話を聞いているうちに。ちょうど課長もゴルフをやっているので、3人で2回くらいコースに行きました。最近は他の課でゴルフをやっている方からもお誘いいただいて、ゴルフを通じてコミュニティができてきたな、と感じています。
ー正直、課長や先輩と一緒にゴルフに行くのは気を使いませんか?
千葉:不思議と、仕事のときと変わらないんです。仕事中も皆さんが本当に優しくて、役職や年齢の壁を感じさせないようにしてくれていると感じています。ゴルフに行く時も同じで、とても過ごしやすいです。
ー道具は一から揃えたんですか?
千葉:私は左利きなんですが、その先輩も左利きで、最初は左用のクラブをくれたんです。でも、右でやることをお勧めされて。それなら右でやりますと言ったら、今度は課長が「じゃあ俺のをあげるよ」と。親戚もいらなくなったクラブをくれて、最初はいただき物でほぼそろいました。ゴルフグッズは値段も高いので、本当にありがたかったです。

「自分の意見が通る」を実感できる場所。新卒で自治体を選ぶ学生へ
ー最後に、綾瀬市と他の自治体で迷っている方や、公務員になるかまだ決めかねている学生の方へ。綾瀬市役所で働いたからこそ言えることはありますか?
千葉:公務員で働くことを考えた時、横浜市などの政令指定都市や県庁のような大きなところをイメージしやすいと思うんです。ただ、組織がそこまで大きくない綾瀬市だからこそ、自分の思っていることが反映しやすいところがあると思います。
公務員でやりたいことがあって、しっかり意見して変えていきたいと思うなら、規模が大きすぎないところのほうが自分の良さは活かせるんじゃないかと思います。私自身、綾瀬市で働く中で意見が尊重されていることをすごく感じています。
ー本日はありがとうございました。
編集後記
今、千葉さんの夕方には選択肢がある。まっすぐ帰る日、ゴルフ練習場に寄る日、友達とご飯に行く日。先輩や課長からもらったクラブで、「会う場所が違うだけ」の感覚で気軽にゴルフに行く。埋もれずに、意見が通り、人とつながる。「ちょうどいい大きさのまち」で働くということの中身を、千葉さんの穏やかな語り口の中に見た気がしました。
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この記事は、2026年8月19日にパブリックコネクト編集部が取材した内容をもとに作成しています。
記載の内容・所属・数値は取材当時のものです。
この記事の官公庁・自治体
綾瀬市は都心へ約40km、横浜へ約20kmの首都圏域にあり、西に大山、丹沢連峰を望み遠く富士を仰ぐ相模野台地に位置しています。幾つかの中小河川が丘陵をぬうように流れ、緑豊かな自然環境に包まれています。
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