「市役所のイメージが変わった」約2年のインターンを経て新卒入庁。ブルーフラッグの海を守る、山武市役所・若手職員の仕事

山武市役所

2026/08/26

千葉県山武市。九十九里浜の中でも最大級の砂浜をもつ本須賀海水浴場は、千葉県で初めて国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得したビーチです。

この海を仕事の現場にしているのが、産業振興部 商工観光課 観光係の小川さん。2025年に新卒で入庁した2年目の若手職員です。

大学2年生から約2年間、山武市役所でインターンとして働いた経験をもつ小川さんに、入庁のきっかけ、海とともに働くオンシーズンのリアル、そして市役所の働きやすさについて、率直に語っていただきました。

千葉県初・日本で3カ所目。「ブルーフラッグ」の海水浴場を守る仕事

▼ まず、いまのお仕事について教えてください。

「産業振興部 商工観光課の観光係に所属しています。メインの仕事は海水浴場の開設に関する業務です。市の魅力である本須賀海水浴場は、国際環境認証『ブルーフラッグ』を千葉県で初めて、日本で3カ所目に取得していて。この認証を継続していくことが、私の一番の仕事になっています」

▼ ブルーフラッグとは、どんな認証なのでしょうか?

「一言でいうと、『きれいで、安全で、誰もが楽しめる海水浴場』の証です。取得のハードルは正直かなり高くて、海水浴場の開設に加えて、環境の維持や施設の整備がもう一段求められます。本須賀海水浴場は8年連続で取得しているのですが、初年度の書類を見返すと、当時の担当者のたくさんの苦労が読み取れました」

きっかけは、大学2年から約2年間の「超ロングインターン」

▼ 公務員を目指したきっかけを教えてください。

「本当にたまたまなんです。大学2年の春、新しいアルバイト先を探していた時期に、大学の教授から『山武市役所がインターンを募集している』と教えてもらって。会計年度任用職員の枠を活用した長期インターンで、大学に通いながら週2日働くという形で参加できることになりました」

▼ 実際に働いてみて、いかがでしたか?

「配属されたのは、企画部門の政策推進を担当する係です。それまで私にとっての市役所といえば、まさに住民と応対する窓口業務の風景そのものでした。それが、インターン配属先では、事業を企画して動かしていく仕事を経験できました。役所の仕事の幅広さを知り、街の存続や住民生活に欠かせない市役所、公務員の仕事に惹かれました。また、山武市役所の職員の人柄も素敵で、私の市役所のイメージは覆りました。」

 

インターンは大学2年の夏から3年生の3月まで、2年近くにおよびました。親族に公務員はおらず、就職活動では民間企業も受けたものの、第一志望は一貫して山武市役所。そのまま2025年4月、23歳で新卒入庁しています。

同期入庁の方々

予想外の初配属。「オンシーズンは、もう気合いです」

▼ 初配属が観光係と聞いたときは、どう思いましたか?

「配属先は3月頃にわかるのですが、私はインターン経験のある企画部門か、確定申告のアルバイト経験がある税務部門のどちらかだろうと思っていて。『4月から観光係ね』と言われたときは、『えっ』と。完全に予想外でした」

▼ 実際にやってみて、いかがですか?

「オンシーズンは、もう気合いです(笑)。想像以上の体力勝負でした。それからチームワーク。イベントごとでは他の部署から人を派遣してもらうこともあるので、横のつながりがすごく大事です。体力も使うし、想像とは違ったけれど、これはこれで面白いですね」

▼ 印象に残っている出来事はありますか?

「ブルーフラッグの関係で、子どもたちにライフセーバーが海の楽しさや安全を教える『ジュニアライフセービング教室』というイベントがあるんです。私たちも受付や記録で一緒に運営するのですが、子どもたちが本当に楽しそうにボードに乗るんですよ。小さなイベントですが、すごい達成感がありました。開催して良かったなと」

海とともに働く、オンシーズンの1日

平日:午前中の涼しいうちに、海へ

小川さんの朝は7時前後に起床。8時頃に家を出て車で通勤し、8時15分前後には自席に着きます。始業は8時30分。朝礼はなく、週初めに係内で予定や課題を共有するミーティングがあるそうです。

オンシーズンの平日の流れは、おおよそ次のとおり。

▼ 毎日、海に行くんですね。

「トラブルや会議がない限り、午前中の涼しいうちに行きます。監視所で足りなくなったものを届けたりもしますね。よくすれ違う人に『旅行行ったの?』と言われるくらい日焼けしていますが、プライベートではなく、完全に仕事焼けです(笑)」

オンシーズンの準備は、実は4月から始まっています。金額の大きな契約は入札になるため、開設の3カ月前から動き出し、6月には現地立ち会いも入ってくるとのこと。夏の海は、春からの積み重ねで開かれているのです。

土日:海岸パトロールと、先輩とのお昼ごはん

▼ オンシーズンの土日は、どんな動きになりますか?

「土日はどちらか1日、先輩と2人1組で海岸パトロールに出ます。9時までに市役所に来て、ライフセーバーから今日の遊泳状況(遊泳可・注意・禁止)を聞いて観光協会や日直に共有。それから、車で海岸を走ります」

「遊泳エリアは、その日の海の状況を見てライフセーバーが旗の位置で決めるんです。クラゲやエイが多い場所は外す、といった具合ですね。ライフセーバーのいない場所で泳いでいる方には、『何かあったときに応急手当てできる人が近くにいないので危ないですよ』と、海水浴場に移ってもらうよう声をかけています」

▼ 土日出勤の楽しみはありますか?

「お昼です。パトロール終わりに、先輩と『今日はここ行こう』と市内の飲食店を回るんですよ。これが土日の1つの楽しみで。」

パトロールの日は日誌を書いて、おおむね17時ごろ業務終了。土日出勤分は休日勤務手当としてきちんと支給されます。

一緒にパトロールをする先輩職員

2年目から任される、「前例のない」仕事

▼ いまの仕事で、一番大変なことは何ですか?

「今年度から市の海水浴場が5カ所から2カ所になった関係で、海水浴場ではなくなった海岸を新たに利活用しようという動きが始まっています。遊泳客に限らず海岸を訪れる方を増やす施設整備を考えたい。ただ、これがまったく前例のない仕事なんです」

「海の利害関係者の方々との座談会を重ねながら構想を練っていくのですが、海岸に何かを建てるとなると、市だけでなく県の条例とも照らし合わせる必要があります。関係機関との調整の中で前提が変わることもあって、正直、骨の折れる仕事です。ただ、決まりきったことをやるのではなく、自由度が高い。難しさと面白さが同居している仕事だと思います」

入庁2年目で、まちの貴重な観光資源の未来を考える仕事に関わる。「これだけ素敵な海水浴場は他の市町村にもあまりない、市の強みとして活かしていきたい」と小川さんは語ります。

働き方の本音。残業は月4時間ほど、休みは自分の裁量で

▼ 残業はどのくらいありますか?

「ほとんどしないですね。今シーズンは海の家の営業時間延長の周知などで仕事が少し増えましたが、それでも月4時間くらい。残った分は時間外手当としてきちんと出ます。オフシーズンは会議でもない限り、ほぼ定時です」

▼ 有給休暇は取れていますか?

「取れています。夏季休暇も別にあって、個人の仕事の進捗に合わせて『この日休みます』と全然取れる雰囲気です。周りに気を使って言いづらい、ということはあまりないですね。自分の担当の役割を果たせていれば、そこは個人の裁量で、という感じです」

 

平日は17時15分の終業後、ジムに行くことが増えたそうです。社会人になってから職場の先輩に誘われて始めた筋トレが、いまの趣味とのことで、オンオフの切り替えもしっかりできているご様子でした。

山武市役所を目指す方へ

▼ 最後に、これから受験を考えている方へメッセージをお願いします。

「私は、山武市役所は本当に『人がいい』のが特徴だと思います。先輩方は仕事を丁寧に、優しく教えてくださいます。転職して入ってきた先輩も多いのですが、話を聞くと『休みが取りやすい』『横のつながりがいい』と、働きやすさを口をそろえて挙げますね」

「私は山武市の出身ですが、土日のパトロールで市内の飲食店を回ったり、イベントに事務局として関わったりする中で、自分のまちがより好きになりました。この仕事の、いいところだと思います」

 

窓口のイメージだけでは見えてこない、市役所のもうひとつの顔。海と、まちと、人に向き合う小川さんの働き方は、これから公務員を目指す方にとって、リアルな道しるべになるはずです。

山武市役所に少しでも興味をもった方は、ぜひ採用情報をチェックしてみてください。

_______________

この記事は、2026年8月3日にパブリックコネクト編集部が取材した内容をもとに作成しています。

記載の内容・所属・数値は取材当時のものです。

職員インタビュー

この記事の官公庁・自治体

山武市役所
山武市役所

 千葉県山武市(さんむし)は、豊かな自然と利便性を併せ持つ地域です。  稲作はもちろん野菜や果実の生産も盛んで、山武杉などの林産物、九十九里浜の海の幸と、自然の恵み豊かな地域であるとともに、観光リゾート地として海水浴やサーフィン、テニスなどのスポーツも楽しめ、若者にも魅力ある地域資源を有しています。  山武市役所では、市民生活の支援や地域活性化、教育、子育て支援、移住促進、防災、公共施設運営などを通じて、暮らしやすいまちづくりと地域の魅力向上を目指しています。  

山武市役所をフォローして、「新着求人の通知」を受け取りましょう!

この記事が気に入ったらお気に入り登録しましょう!

山武市役所のトップページへ
お問い合わせ

ご利用者様向け利用規約

プライバシーポリシー

運営会社

© PUBLIC CONNECT Inc. All rights reserved.