文化財と図書館から、市民に届ける。那覇市役所の学芸員・司書の仕事と働く環境
那覇市役所
那覇市役所では、令和8年10月13日から、学芸員と司書の採用試験の受付を開始します。どちらも欠員を補うための募集です。
学芸員と司書は、どのような職場で、どのような仕事をしているのか。入庁後はどのようにキャリアを積んでいくのか。採用業務を担当する総務部人事課の安藤さんと中村さんが、配属先の職場の声も交えながらお答えします。

――はじめに、安藤さん、中村さんのご所属と担当されている業務を教えてください。
安藤:総務部人事課で、採用試験を主に担当しています。試験の詳しい内容をまとめた案内の作成や、試験当日の会場準備や進行を担当するなど、試験運営全般に携わっています。
中村:同じく人事課に所属しており、主に人事異動に関する業務を担当し、採用試験にも携わっています。また、採用試験に関心のある方に向けて、業務説明会を開催するなど、仕事内容や働く環境について詳しく説明し、疑問や不安に直接お答えする機会を設けています。
学芸員のしごと。文化財を守り、二つの博物館で伝える
――今回募集する学芸員は、どのようなお仕事をされるのでしょうか。
安藤:本市が保有する文化財の維持や管理のほか、埋蔵文化財の発掘調査を行います。また、本市には那覇市歴史博物館と那覇市立壺屋焼物博物館があり、そこでの展示や図録作成等の学芸業務も担います。市民の方などからのレファレンス対応や、企画展の実施も仕事の一つです。
また、専門的な業務をこなしながら、行政職員としての文書作成や予算執行といった事務の力も、実務を通して身につけていただいています。
――勤務する場所はどちらになるのでしょうか。
安藤:那覇市役所の本庁舎のほか、歴史博物館と壺屋焼物博物館です。今回募集する学芸員は、歴史・民俗・美術工芸を専攻した方を対象としており、主に那覇市歴史博物館や壺屋焼物博物館で展示の企画や市民の皆さまへの情報提供などを担当します。なお、考古学の専攻を受験資格とする学芸員は、埋蔵文化財の発掘調査を主な業務としています。
学芸員のやりがい。世界遺産や国宝に、じかに触れる
――学芸員の仕事のやりがいについて、職場からはどのような声が届いていますか。
安藤:配属先の職場に聞いてみました。那覇市は県内でも有数の文化財を有するまちです。世界遺産の識名園や玉殿、国宝の「琉球国王尚家関係資料」、壺屋焼などの無形文化財や伝統工芸に、じかに触れる機会があります。文化財に携わるさまざまな団体や市民の方と関わりながら、文化財行政について多くの経験を積めます。わからないことを知る喜び、また、それらを市民に伝える喜びを感じてほしいです。

司書のしごと。市立図書館と市内小中学校の学校図書館で
――司書の仕事についても教えてください。
安藤:市立図書館のほか、市内小中学校の学校図書館に勤務します。図書資料の収集・整理・保存といった蔵書管理に加えて、資料貸出や読書案内、利用者からの相談に応じた専門的な情報提供を行います。
――学芸員や司書の方が、事務職など他の職種の職員と一緒に働くことはありますか。
中村:あります。たとえば公共図書館には事務職の職員も配属されています。同じ職場で一緒に働き、お互いの業務の理解やスキルアップにつとめています。
入庁後のキャリア。異動と研修で専門性を深める
――専門職として採用された方は、入庁後どのようにキャリアを積んでいくのでしょうか。中村さん、異動の考え方も含めて教えてください。
中村:学芸員は、文化財課や博物館での異動が中心です。さまざまな分野の文化財に触れながら知識を積み重ね、その知見を本市の文化財の保存や活用、普及に広く活かしていただきたいと考えています。そのための学会や講演会への参加も、できるだけ支援していきたいと考えています。
司書は、市立図書館や学校図書館のほか、教育委員会の事務局への異動もあります。学校司書は市内小中学校の司書研究会を開催したり、県の司書研究会に参加し、司書研修会を開催し、知識やスキルを身につけていただいています。公共図書館では館内整理日に研修を行ったり、県内外の図書館大会に参加したりして、スキルアップに努めています。
求める人物像。本が好きな方、歴史や文化に関心がある方
――今回の募集では、資格や経験といった要件のほかに、どのような方に応募していただきたいとお考えですか。
安藤:司書については、本が好きで、社会の一員として信頼や役割を大切にし、市民と協働できる方を求めています。学芸員についても、ご自身の専門分野だけではなく、歴史や文化、業務全般に関心や興味のある方に来ていただきたいと思っています。

那覇市で暮らし、働く。市内で暮らしが完結するまち
――お二人が感じている、那覇市の好きなところを教えてください。
中村:文化財が多く、お祭りもたくさん行われています。文化を大事にしている一方で、国際通りなどには国内外から多くの方が訪れていて、活気のあるまちだと感じています。
安藤:車で15分から20分ほどの範囲にまちが凝縮されていて、空港も近く、必要なものはたいていそろいます。暮らしは那覇市内でほぼ完結しますね。
――職員の方はどのあたりに住み、どのように通勤されていますか。
安藤:那覇市内に住む職員が多く、近隣の市町村まで含めた範囲に集中している印象です。遠方から通う職員は少数です。通勤では、公共交通機関を利用する職員が多いです。
――沖縄県外の出身で、那覇市役所で働いている職員もいらっしゃいますか。
安藤:それなりにいます。沖縄の大学に進学して、そのまま就職した職員もいます。出身は県外でも、祖父母が沖縄にいるなど、ゆかりのある職員もいます。なかには沖縄にまったくゆかりがなく、沖縄で働きたかったという職員や、結婚相手が沖縄の方だったという職員もいます。
働く環境。子育てと両立できる制度
――働き方や休暇制度について、那覇市役所として力を入れていることを教えてください。
安藤:子育てをしている職員が仕事と両立して働けるよう、休暇制度などを充実させてきました。育児休業はもちろん、在宅勤務の制度もあります。男性の育児休業の取得も推進しており、取得率は8割を超えています。
採用試験について。チームで働く力と、和やかな面接
――選考では、どのような点を見ているのでしょうか。
安藤:市役所の仕事は、それぞれが担当業務を持ちながらも、一人で担当するというより、複数の職員で協力しながら事業を進めることが多いです。チームとして働けるコミュニケーション能力や協調性のある方に来ていただきたいと考えています。面接でも、そうした点がポイントになります。
――面接はどのような雰囲気で行っていますか。
安藤:面接では、受験者の緊張を和らげるために、初めに軽い雑談を交えるなど工夫しています。また、運営に携わる係員一同、受験生がリラックスして面接に臨めるよう、待ち時間にも雑談をするなど心がけています。緊張した様子から自然な笑顔が見えた瞬間は、ほっとすると同時に嬉しくなります。

那覇市役所で、学芸員・司書として働きませんか
那覇市役所の学芸員・司書の採用試験は、令和8年10月13日から受付を開始します。文化財の保護や図書館の運営を通じて、那覇の歴史や文化をはじめ、多様な知識や情報を市民の皆さまに伝える仕事です。受験資格や試験日程などの詳細は、試験案内をご確認ください。みなさんの応募をお待ちしています。
(採用情報リンク)https://www.city.naha.okinawa.jp/admin/saiyou/1004450/index.html
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世界中から観光客が訪れる賑わいと、伝統あるお祭りの熱気。人々が集まり活気にあふれる那覇が、私たちの働く舞台です。仕事は、福祉や税、地域づくりなど市民にとって身近な業務から、「こんな街にしたい」という想いをカタチにする未来のまちづくりまで、多様な分野に広がっています。部署異動を重ね、多くの分野を学びながら自分自身の「総合力」を着実に高めることができます。そうして培った幅広い知識を活かし、市民の毎日に寄り添いながら、これからの那覇のさらなる発展を支える力として多くの職員が活躍しています。また、転居を伴う転勤がないため長期的なライフプランを描きやすく、安心して生涯のキャリアを築いていけることも強みです。仕事と生活の両立を支える制度も充実しており、プライベートも大切にしながら、自分らしく長く働き続けられます。
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