「役所ではやらないこと」が日常。葛城市役所・商工観光プロモーション課で、蓮花ちゃんと0から1を作る3年目
葛城市役所
葛城市は、平成16年10月1日、旧新庄町と旧當麻町が合併して誕生した、奈良県で11番目のまちです。面積33.72平方キロメートルに約37,000人が暮らし、国宝・當麻曼荼羅を伝える當麻寺、花寺として知られる石光寺、當麻蹶速の顕彰と相撲の普及を目的とした相撲館「けはや座」など、歴史と文化の資源が数多く残ります。そのまちの魅力を外に向けて発信しているのが、産業観光部 商工観光プロモーション課です。入庁3年目で、市公式マスコットキャラクター「蓮花ちゃん」を担当する谷下さんに、日々のしごとについて聞きました。
- 公務員になるまで|小学生のころから、「市役所の職員になりたい」
- 商工観光プロモーション課のしごと|イベント、情報発信、ふるさと納税
- 働くイメージ|1年と、ある日の1日
- 職場の雰囲気|「とりあえず言ってみる」ができる
- 応募を検討されているみなさんへ
公務員になるまで|小学生のころから、「市役所の職員になりたい」
――谷下さんが公務員をめざされたきっかけと、大学で学ばれたことを教えてください。
谷下:周りに公務員はいなかったのですが、小学生のころから漠然と「市役所の職員になりたい」と思っていました。小学6年生のときに葛城市へ引っ越してきて、それからずっと葛城市に住んでいます。住んでいるうちに、将来は地元に貢献したい、地元で働きたいという思いが強くなりました。大学は、市役所の職員になるにはどういう学びが必要かを逆算し、地域のまちづくりや地域活性化を学ぶことができる大学で、観光をメインに学びました。ゼミでは奈良県内の市町村に実際に入ってフィールドワークをして、観光でどんなことが行われているのか、地域コミュニティのあり方や地域マーケティングについて学びました。就職活動では他の自治体も受けましたが、第1希望はもちろん葛城市でした。
――今の課への配属は、どのように決まったのでしょうか。
谷下:入庁前に、人事課との面談の機会があって、どういうことがしたいか、何に興味があるかを聞かれました。そこで私は「ふるさと納税に関わる仕事がしたい」と伝えていました。今いる商工観光プロモーション課はふるさと納税を担当している課なので、たまたま希望がかなった形です。もちろん、そうではない人もいると思います。

商工観光プロモーション課のしごと|イベント、情報発信、ふるさと納税
――課の体制と、谷下さんが担当されている業務を教えてください。
谷下:課は6人で、商工係と観光プロモーション係の2つに分かれています。私が関わっているのは、イベントの企画と開催、それから情報発信などです。葛城市には「Go Katsuragi」という公式観光サイトがあって、その記事を作成していますし、デジタルサイネージに映し出すものを作るのも私のしごとで、パワーポイントを使って画像などを作っています。Canvaを使ってイベントのチラシも自分で作り印刷を依頼しています。


しごとを詳しく①|蓮花ちゃんのアテンドから商品開発・イベントまで
蓮花ちゃんは、當麻寺で一夜にして曼荼羅を織り上げたと伝えられる中将姫をモチーフに生まれた、葛城市の公式マスコットキャラクターです。葛城市出身の漫画家・木下聡志さんがデザインし、愛称は全国から寄せられた2,576通のなかから決まりました。谷下さんは1年目から、この蓮花ちゃんを担当しています。
――蓮花ちゃんの担当として、どのようなことをされているのか教えてください。
谷下:イベントで蓮花ちゃんが出るときに、横についてアテンドしています。蓮花ちゃんはことばではなく動きで伝えるので、私が子どもたちとの仲介役のようなことをしています。実際に蓮花ちゃんと一緒に歩いて、子どもたちや、熱心に応援してくださるファンの方と触れ合ったり、写真を撮ったりして親交を深めています。気をつけているのは声のかけ方です。蓮花ちゃんに愛があるがゆえに勢いよく来てくれる子もいますし、一方で、来たいけれど恥ずかしくて来られない小さな子どもさんもいるので、それぞれの気持ちを汲みとってみんなが楽しく交流ができるように考えています。
――グッズの制作にも携わっていらっしゃるそうですね。
谷下:一番最近作ったのは、10センチサイズの蓮花ちゃんのぬいぐるみキーホルダーです。その前に50センチの大きいぬいぐるみと20センチのぬいぐるみを作って、それも好評をいただいたのですが、小さいお子さんや学生さんからの「かばんにつけたい」という声が多くて、10センチサイズを作ることになりました。そうした声は、イベントの際に直接、蓮花ちゃんや職員に言ってくださることもありますし、蓮花ちゃんのSNSにコメントをいただくこともあります。デザインなどの制作に携わったものが実際に販売され、手に取って購入してくださったり、かばんにつけているのを見たりすると、すごくうれしいですね。


しごとを詳しく②|0から1をつくる
――印象に残っている企画と、その準備の進め方を教えてください。
谷下:道の駅かつらぎ 観光インフォメーションや芝桜まつり会場で開催した、蓮花ちゃんとのシール交換会です。私の課では毎朝の朝礼で、1分くらいの軽い話を日替わりで順番にするというルールがあって、そのなかで「シールが好き」という話をしました。ちょうどシール交換が流行っていた時期でもあって、課長に「蓮花ちゃんの企画としてやってみたらどう?」という助言をいただいたのが始まりです。私の課には葛城市観光協会の事務局が置かれているので、厳密にはこの企画は観光協会主催のイベントになります。開催にあたって起案をして、行政がやる以上、蓮花ちゃんが渡すシールは市販のものを使えないので、オリジナルのシールを職員で手作りしました。あとは申込フォームを作ったり、周知も必要なのでパッと見て応募してもらえるチラシを作ったりしました。シール作りには、入庁前の新規採用職員のみなさんにも声をかけて、手伝ってもらっていました。参加してもらうことで、同期同士の交流も深めつつ、入庁前に職員との交流も深められたのではないかと思います。
しごとを詳しく③|正解がない、だからみんなで作る
――これまでで特に苦労された取り組みと、このしごとの面白さを教えてください。
谷下:第4回けはやちゃんこ鍋コンテストです。葛城市は相撲発祥ゆかりの地なので、オリジナルのちゃんこ鍋レシピを募集するコンテストを開催しているのですが、どうしたら多くの人に応募してもらえるのか、その周知に苦労しています。ちょうど9月の上旬に今年の分の応募を締め切ったところですが、どうしたら応募してもらえるだろうか、どのようなコンテストであれば参加者の皆さんに楽しんでいただけるのだろうか、と話し合いながら動いています。ほかにも、天体観測会やウォーキングイベントなど、複数の企画が同時に動いています。私たちのしごとは、正解がないなと思っています。みんなでより良いものを作り出す、そういうことができる場ではあります。


働くイメージ|1年と、ある日の1日
――1年の流れと、イベントがある日の働き方を教えてください。
谷下:イベントは春と秋が多くて、10月、11月になってくると、毎週のように入ってきます。夏は暑いのでイベントは少なめですが、その分は準備に充てているので、何かしらイベントをやっているか、イベントを考えているか、イベントの準備をしているか、そんな感じです。イベントはやはり土日が多いので、朝から夕方まで1日イベントということが多いですね。配属が決まるまでは市役所は平日というイメージが強かったので、土日はあまり想定していませんでしたが、観光の部署に配属だと聞いてからは、そうなるだろうなと思っていました。休日出勤は多いですが、だからといって休めないわけではなく、代休制度や年次有給休暇を使えるので、マイナスではないと感じています。人が少ない時期に遊びに行けたりするので、むしろラッキーという感じです。
――庁舎で過ごす日の動きも教えてください。
谷下:庁舎にいるときは、イベントの準備をすることが多いです。イベントの業者さんと打ち合わせをして、そのあとにイベントのチラシをCanvaでデザインする、「Go Katsuragi」の記事を作成する、デジタルサイネージ用のパワーポイントを作成する、という流れですね。打ち合わせでは、市の希望を伝えて、予算の中でできる提案をいただいて、それを実現するために調整をしています。打ち合わせには課長や係長に同席させてもらっています。朝は8時ごろに家を出て、8時15分ごろに着いています。夏など落ち着いている時期は、定時で帰らせてもらうことも多く、自分のゆったりできる時間は取れているなと思います。
職場の雰囲気|「とりあえず言ってみる」ができる
――入庁前に不安に思われていたことと、実際に働いてみて感じることを教えてください。
谷下:入庁前は堅苦しいところなのかな、という思いはありました。でも、みなさん優しくしてくださって、雰囲気がすごくいいなと感じています。楽しく働けています。自分の課だけでなく、他の課に用事があって頼み事や相談をするときも、優しく相談に乗ってくださったり、聞いたことを教えてくださったりします。イベントをするにあたって施設の予約や看板の貸し出しを申請したり、広報誌に載せるにあたって写真の撮影をお願いしたりと、いろいろな場面でやり取りがあるので、みなさんに助けてもらいながら仕事ができているなと感じます。
――アイデアを出すことに苦手意識がある方でも、この課で働けるものでしょうか。
谷下:私自身、自分の中で考えがあっても「どう思われるんだろう」と考えて、あまり言えないタイプでした。でも今の場の雰囲気だと、言ったら何かしら返ってくるというか、そこから話が広がって進んでいくので、とりあえず言ってみる、ということが言える雰囲気だと思います。1年目はイベントの流れを覚えて、ついていくのに必死でしたが、3年目になって、同じイベントを1年の流れを通して何回か経験して、分かってきた部分があるので、それを受けて、どうしたらいいかが考えられるようになりました。
応募を検討されているみなさんへ
――最後に、応募を検討されている方へメッセージをお願いします。
谷下:葛城市役所は、人が温かいところだと思います。私自身、みなさんに助けられながらしごとができているなと感じています。商工観光プロモーション課は、アイデアを出し合いながら、チームでより良いものを作っていくことが好きな方には、ぴったりな課だと思います。

この記事の官公庁・自治体
葛城市は、奈良県の北西部に位置し、豊かな自然と歴史に恵まれ、大阪方面へのアクセスも兼ね備えたまちです。東洋経済新報社が全国812市区を対象に公表している「住みよさランキング2023」において、葛城市は 全国34位(近畿地区2位、奈良県内1位)、更に「子育てしやすい自治体ランキング」においても、大阪圏で1位にランクインしました。市政20周年を迎え、20年で人口が約2,200人増加している活気あふれる葛城市で、私たちと一緒に働いてみませんか?
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