事務職から、まさかの技術職へ。何も分からなかった男が、いまインフラを支える係長に。
庄原市役所
定期異動で、ある日突然「技術職」に。
言葉も物事も分からず、現場で業者を困らせたこともある――。
広島県庄原市の田辺さんは、事務職から技術職へと転じた異色の経歴の持ち主です。
大雨で被災したため池を、大型ダンプ100台以上を動かして復旧させる大仕事。
何も分からなかった1年目から、今は部署を支える係長に。
人に恵まれ、現場で育った一人の技術者の歩みをご紹介します。

動画の目次
- 00:33 広島県庄原市 ― 全国14番目の広さ、道路2,176路線
- 00:52 建設課 土木係の仕事 ― 事業の進捗管理・予算管理
- 01:12 今までの印象的なゲンバ ― 大雨で被災した「大兼ため池」
- 01:57 池の補修工事 ― 土手を作り直し、水を張れる池に戻す
- 02:23 技術職1年目の苦悩 ―「生コン車はどうするんだ」
- 03:03 成長のきっかけとは ― 職場と人に恵まれていた
- 03:53 事務職から技術職へ ― 人との関わりが多い仕事
- 04:41 あなたにとってゲンバとは ― ものづくりと人をつなぐ場
- 04:57 公務員のおもしろさ ― 自分の発想でまちを作り上げる
被災したため池を、もう一度
印象的な現場といえば「大兼ため池」ですね。
田畑のための大切な水源なんですけど、この地域を大雨が襲って。
雨量が貯水量を超えてしまうと、土手を越える場合もありますし、水の圧力で土手の弱いところから水が抜けていく現象も起きるんです。
それで水が貯まらなくなってしまった。
これをもう一度、水を張れる池に戻す工事でした。
土砂を1度全部取って、土手を作り直して、その土手に合わせていろんなため池の施設があるので、構造物も含めて復旧する。
動かした大型ダンプは100台以上になりました。

事務職から、技術職へ
実は私、もともと事務職だったんです。
技術職に変わったのは、毎年行われる定期の異動によって、職種変えとなったからで。
事務職だと一人で事務を行って完結することが多いんですが、技術職になると関係する人が増えてくるんですよ。
業者と話をする場もあるし、市民と話をする場もある。
技術職は人との関わりが多いんです。
その部分は、自分に合っていたと思います。

ゲンバは、人と人をつなぐ場
自分にとって現場は、ものづくりの場であり、人と人をつなぐ場ですね。
技術職になって、現場で数多くの人と関わって、本当にたくさん得るものがありました。
行政の面白いところって、自分で発想してまちを作り上げていけることなんです。
この広い庄原市には山間部も田んぼも道路もあって、まだまだ改良できていないところもある。
僕たちが一つ道路を作ると、その付近に住宅街ができて活性化したり、一つの起爆剤になったりする。
まちづくりの大きなきっかけになる仕事なんです。

この記事の官公庁・自治体
「中国山地のど真ん中」に位置する庄原市。 近畿以西の市町村の中でもっとも広い面積を持つこの市には、豊かな自然環境があり、そして多様な生活文化が息づいています。 私たちの仕事はここで暮らす人たちの毎日のくらしを支えること。 子育て支援や福祉サービス、道路や公園の整備、ごみや環境のこと、災害への備えや防災活動、住民自治組織の支援など、その業務は多岐にわたります。 一人ひとりの力が、地域の未来を創る。 これが私たちの仕事のやりがいです。
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