「どんどん聞いていいんだと思いました」春日市の新人職員とジョブコーチの先輩職員が語る、支え合う1年目【ジョブコーチ制度】

春日市役所

2026/11/02

「些細なことでも、どんどん聞いていいんだと思いました」

そう語るのは、春日市役所 保護課で働く入庁1年目の浦さんです。

浦さんは、春日市のジョブコーチ制度のもと、ジョブコーチを務める先輩職員の松下さんに、隣の席で仕事を教わっています。2人は同じ保護課で、生活保護の業務を担当しています。

今回は、ジョブコーチ制度、新人を迎える職場の雰囲気を詳しく伺いました。

 


新卒入庁と、アパレル業界からの転職。2人が春日市役所を選んだ理由

ーまずはお二人の所属と、入庁されるまでの経歴を教えてください。

浦:保護課の浦です。大学を卒業してすぐ入庁し、今は入庁1年目です。

松下:保護課の松下です。入庁5年目です。前職はアパレル業で、店舗のマネジメントをしていました。

 

ー浦さんが公務員を志したきっかけを教えてください。

浦:大学で就職活動を始めたとき、これだけがしたいというものが、あまりありませんでした。市役所にはいろいろな課があり、さまざまな経験ができると思い、公務員を目指しました。

 

ー公務員の中で春日市を選んだ決め手は何でしょうか。

浦:出身は長崎ですが、大学が福岡で、過ごすうちに福岡が好きになりました。ドライブでよく訪れていた春日市は、公園や緑が多く、子どもたちの姿もたくさん見かけます。その雰囲気にひかれて決めました。

 

ー松下さんが転職を決めたきっかけと、春日市を選んだ理由を教えてください。

松下:アパレル業で7年ほど働いたころ、自分の将来を考えて転職を決めました。公務員にこだわっていたわけではなく、一番の希望は地元・福岡で働くことです。春日市は受験の条件に合っていて、公務員試験ではなくSPIという適性検査で受けられる点も、挑戦しやすいと感じました。

インタビューに応じる浦さん(奥)、松下さん(手前)

日々の困りごとを支える仕事。生活保護の現場での、最初の戸惑い

ー保護課のお仕事を、一言で教えてください。

浦:ケースワーカーとして、生活保護を受けている方のご自宅を訪問しています。日々の生活の困りごとをうかがい、もっとよいサポートができないかを考える仕事です。

松下:課には、ケースワーカーが11人いて、全員同じ業務をしています。窓口対応や、事務処理も多く、介護保険や年金に関する事など生活保護制度以外の知識も求められることがあります。

 

ー浦さんは、保護課への配属が決まったとき、どのように感じましたか。

浦:業務の内容はほとんど知りませんでしたが、うれしかったです。担当する世帯は違いますが、課のみんなが同じ業務をしているので、参考にできる先輩が周りにたくさんいるからです。何でも聞ける環境で働けると思いました。

 

ー松下さんは、アパレルから転職して保護課に配属された当初、戸惑った場面はありましたか。

松下:洋服を販売するための接客とは異なり、いろいろな悩みを抱える方との接し方をどうすればよいのか最初は分かりませんでした。さまざまな事情を抱えた方もいらっしゃるため、話し方のトーンにも気を配っています。相手の思いをどう聞き出すかは、今も試行錯誤しながら取り組んでいます。

「今、大丈夫?」と声をかけてくれる先輩。ジョブコーチ制度と、新人を迎える職場

ー春日市のジョブコーチ制度とは、どのような制度ですか。

松下:新規採用職員1人に対して、配属先の先輩職員が1人、ジョブコーチとして担当につきます。新規採用職員が自立して仕事を進められるように、1年間サポートする制度です。

 

ー浦さんは、松下さんがジョブコーチに決まったとき、どう感じましたか。

浦:優しそうな方という印象でした。最初の1週間は、私が聞く前から「今、大丈夫?」と声をかけてくれました。困っていることにすぐ気づいてくれるので、頼りになりますし、かっこいいなと感じています。

 

ー松下さんは、浦さんが配属されると聞いたとき、どう思いましたか。

松下:新しい後輩ができると知って、うれしかったです。生活保護は大変な面もある業務なので、浦さんが無理をしないよう、課全体でフォローしていこうと話しました。実際に会ってみると、元気がよく、「やってみます」と前向きに取り組む方で、安心して任せられると感じています。

公用車で訪問に出発する様子

ー浦さんは、入庁したばかりのころ、どのようなことを先輩に聞きましたか。

浦:コピー機の使い方も、よく分かっていませんでした。パソコンのキーボードにも不慣れで、こんなことを聞いてもいいのかなと迷っていると、先輩のほうから声をかけてくれました。

分からないことは何回でも聞いていいと、最初に課全体で言ってもらっていました。そのため、些細なことでもどんどん聞いていいんだと思い、安心して質問できました。

 

ージョブコーチ制度のほかに、新人へのサポートで印象に残っていることはありますか。

浦:入庁後の最初の研修です。3週間ほどの期間があり、配属先の業務内容まで丁寧に説明してもらえました。手厚いと感じています。

松下:入庁後数年間は他所管との交流会が何度も開催されます。自分が配属された所管以外の職員に顔を覚えてもらう事で、業務上必要な他所管との連携が取りやすくなると感じました。

うまくいかない日も、隣の席に相談できる先輩がいる

ー仕事で気持ちが重くなったとき、周りはどのようにサポートしてくれますか。

浦:電話や窓口の対応がうまくいかなかったとき、周りの方が自然と様子を見に来てくれます。何か助けになることはないかと考えてくれるので、安心して業務に向き合えています。

松下:この業務では市民の方から厳しいことを言われる場面が、よくあります。浦さんに対して、そのような場面に直面した時は、言われてしまった原因を考える必要はありますが、気にしすぎて落ち込む必要は無いと伝えました。

また、何があって、どう感じたのかを、自分の中にためこまず、周囲に話してほしいとお願いしています。

 

ー浦さんは、業務ではどのようなことを松下さんに相談しましたか。

浦:私が担当する方に必要な手続きなどをしていただく場面で、ご本人がやりたくないとおっしゃることがありました。その場面で、松下さんならその方にどう伝え、どう説得するのかを聞きました。自分の伝え方だけでなく、ほかの方ならどう働きかけるのかを知りたかったからです。

 

ージョブコーチ制度の魅力は、どのようなところにあると思いますか。

松下:私が入庁1年目のときも、先輩がジョブコーチとしてついてくださり、係長や課長には言いにくいことも相談できる存在でした。今は教える立場ですが、私も分からないことを浦さんに聞かれたときは、一緒に調べたり、誰かに聞いたりします。自分の勉強にもなるので、お互いにとってよい制度だと思います。

浦:1つ相談して解決しても、また別の課題が出てくることがあります。これまでの経緯を把握してくれている人が、隣でいつでも相談に乗ってくれる。1対1の制度だからこその心強さだと感じます。

半年で増えた「できること」。信頼を築く仕事のやりがい

ー浦さんは、入庁直後と比べて成長を感じることはありますか。

浦:担当する方との距離感のつかみ方です。社会人経験が初めてで、最初は近すぎたり遠すぎたりして、どう接すればよいか分かりませんでした。半年がたった今は、どう関わればよいかが分かり、関係を築けるようになりました。

 

ー松下さんから見て、浦さんの成長を感じるのはどのようなときですか。

松下:相手の方に合わせた対応が、入庁した4月とは比べものにならないほど上手になりました。事務処理も、期限内に終わらせようという意欲が伝わってきます。スケジュール管理も、最初のころより的確になっています。

 

ーお仕事のやりがいを感じるのは、どのようなときですか。

浦:担当する世帯が抱える困りごとをうまく支援できたときです。入庁直後はケースワーカーとしての知識もなく、十分に支援ができないことがありました。入庁から半年が経ち、少しづつ業務にも慣れ、以前よりも寄り添った支援ができたと感じた時にやりがいを感じます。また、ご本人が目標を達成できたときは、私もうれしくなります。

松下:1つの世帯を担当する期間は1年から2年ほどで、担当世帯とは深く関わることになります。担当になったばかりのころは、表面的なことしか話してもらえない場合もあります。それでも関わりを重ねると信頼関係が築け、1年後にはご本人からいろいろ話してくださるようになります。信頼を一つずつ積み重ねてきてよかったと感じる瞬間です。

 

「心配しなくて大丈夫です」。これから春日市を目指す方へ

ーこれから春日市の職員を目指す方へ、メッセージをお願いします。

浦:配属が決まったときはうれしい一方で、生活保護の業務も、社会人として働くことも初めてで、不安もありました。実際に働いてみると、周りの方々は頼りになって優しく、市役所全体で職員同士のつながりも強いです。

半年がたった今、気づくとできることが1つずつ増えています。公務員を目指している方は、心配しなくて大丈夫です。

松下:毎年入庁する職員には、新卒の方もいれば、私のように民間から来る方もいます。元銀行員や、ほかの市町村で働いていた方など、経歴はさまざまです。

業務をする中で、これまでの経験を活かせる場面はあると思います。市役所で働いても、これまでのキャリアがゼロになることはありません。様々な経験をされてきた方と、ぜひ一緒に働きたいです。

ー本日は、ありがとうございました。

 

取材では、お二人の話に何度も出てきたのは、「声をかけてくれる」ということでした。

浦さんが聞く前から、先輩が「今、大丈夫?」と声をかけてくれる。コピー機の使い方のような小さな疑問も、担当する方への伝え方のような仕事の悩みも、隣の席の先輩に相談できる。新人が1人で抱え込まないための、身近な仕組みだと感じました。

一方の松下さんは、教えることを自分の学びにもしていました。新卒でも転職でも、先輩がそばで支えてくれる春日市役所。その一歩を考えている方に、お二人の言葉が届くとうれしいです。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年9月取材)

職員インタビュー

この記事の官公庁・自治体

春日市役所
春日市役所

春日市は、福岡市中心部へのアクセスの良さと、公園などを多数備えた豊かな住環境による心地よさを併せ持つ、子育て世代を中心に人気があるまちです。 ハード面の「住みよさ」を実現するだけではなく、市長自らが地域住民の声を聞き、その意見を様々な施策や事業、取組に活かしていきます。 人が暮らしやすい資源が整うこのまちで、市民の声を大切する市民目線に立ったまちづくりに取り組みます。

春日市役所をフォローして、「新着求人の通知」を受け取りましょう!

この記事が気に入ったらお気に入り登録しましょう!

春日市役所のトップページへ
お問い合わせ

ご利用者様向け利用規約

プライバシーポリシー

運営会社

© PUBLIC CONNECT Inc. All rights reserved.